俺たちのクラプトンが帰って来たぜ聖地武道館に!2023年4月19日水曜日、武道館に集結したECファンの皆様オツカレサマデシタ!セットリストは変わりませんが、その分演奏の安定感は増して来ました。さて、この3日目公演は2日目と比べてどうだったのでしょうか。2日目からの連続の公演でしたので(18日、19日)、老齢につき疲れが気になったところです。その影響があったかのようで、オープニングのBlue Rainbowでは、前日あれほど的確に充実した演奏をしていたクラプトンにミストーンが散見します。速弾きしたいのにもつれる。どうも調子が出ないようです。続くPretendingでも頭のワウペダルのスイッチを入れるのを忘れています。途中からオン。ボーカルのピッチもイマイチ不安定な感じです。出だしからヒヤヒヤさせられるのですが、このまま不調だったかというと大間違い。I Shot The Sheriffでは、ボーカルも絶好調、後奏のソロではこの3日間でベスト、と言える素晴らしいプレイを披露しています。ここでの速弾きには一切ミストーンは混じりません。オーディエンスもこのソロには曲中で喝采を送っています。そしてアコースティックセットのSam Hall。曲前にはクラプトンが「この曲はアイルランドのトラッドソングで、葬式で歌われるものなんだ。僕はジェフのために歌うよ。」とコメントしています。来日公演中、ずっとクラプトンの想いは熱いです。この日もTears In Heavenの曲中に挿まれる”青い影”はオルガンのみの演奏となっています。どうやらこの形で落ち着いたようです。さらにはレギュラーセットラストのLayla。2日目も持ち直した素晴らしい演奏でしたが、この日も素晴らしい!ボーカルがしっかりしてます。ちょっと変化させた三番のコーラスのボーカルラインが素敵です。そしてギターソロ!この日も歌心たっぷりの、クラプトンにしか弾けない味わい深いフレーズで組み立てていますが、半ばで見せたクラプトンの速弾きフレーズに即連動させるエモリーのシンクロドラミングはスリリングでゾクッとします。本作を聴く限り、疲れの蓄積は序盤には見受けられたものの、徐々に調子を取り戻し、中盤以降は素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたという印象です。序盤を除くパフォーマンスのクオリティとしては、2日目と甲乙つけ難い出来だったと言えます。Live at Budokan, Tokyo, Japan 19th April 2023 Disc 1 (62:30) 1. Intro. 2. Blue Rainbow 3. Pretending 4. Key To The Highway 5. Hoochie Coochie Man 6. I Shot The Sheriff 7. Kind Hearted Woman 8. Nobody Knows You When You're Down And Out 9. Call Me The Breeze 10. Sam Hall 11. Tears In Heaven 12. Kerry Disc:2 (45:33) 1. Badge 2. Wonderful Tonight 3. Crossroads 4. Little Queen of Spades 5. Layla 6. High Time We Went Eric Clapton - guitar, vocals Doyle Bramhall ? - guitar, vocals Chris Stainton - piano, keyboards Paul Carrack - organ, keyboards, vocals Nathan East - bass Sonny Emory - drums Sharon White - backing vocals Katy Kissoon - backing vocals