あのサウンドボード名音源の極上ステレオ・オーディエンスマスターが初登場!エリック・クラプトンが3年のリタイア期間を経てカムバックした74年の「461 OCEAN BOULEVARD TOUR」は、北米全土から日本、ヨーロッパと、ワールドワイドな規模で実施されましたが、中でも最終行程となった12月4日のロンドン公演と言えば、流出ステレオ・サウンドボード音源が有名で、それは早々とブートレッグにもなり、2010年にオフィシャルリリースされた「461 OCEAN BOULEVARD RARITIES EDITION」にもこの日の一部のライブテイクが正式に収録されました。当時のバンドメンバーだったベースのカール・レイドル自身が、「このツアーではロンドン公演が最高の出来だった」と語ったほど、その音質とパフォーマンスの素晴らしさで高い評価を得、それは今なお確固たるものとなっています。そんな中、なんとこの公演の極上ステレオ・オーディエンス録音の完全版が登場したのです!このマスターを録音したのは、「CSN&Y / The Band / Joni Mitchell - Wembley Stadium 1974」や「The Allman Brothers Band - Knebworth 1974」という名作を生み出す元となったテーパー「Mike B」です。サウンドボードでお馴染みの公演だけに、ファンの方なら「いやいや、オフィシャル盤で事足りるよ」とか「もうサウンドボードのブートを持っているから・・・」とかおっしゃるかもしれません。ところが、です。この高音質オーディエンスマスターを聴かれたら、「こんな凄いマスターが49年も眠ってたなんて!」と誰もが驚愕されるレベルなのです。この年代においてこれほどのクオリティで録音がなされたことが信じられません!しかもネットにアップロードされたものではなく、当店が独自に入手したオリジナルマスターですので、もちろん初CD化となるものです。サウンドボードとの違い、それは当時のリアルなオーディエンスの反応です(公式サウンドボードのレコーディングドでは、客席に立てたアンビエントマイクで収録したオーディエンスの拍手や歓声は、ミックス時に意図的にコントロールされます。掛け声などはカットされるのが常です)。クラプトンの地元ロンドンのファンたちが、地元にもかかわらずツアーの最終行程まで待たされた中、クラプトンの3年ぶりのカムバックをどう受け止めていたのか?デレク&ザ・ドミノスではない、クラプトンのソロ名義のバンドをどう感じたのか?新作「461」の楽曲やレイドバック・アレンジとなったかつてのナンバーにどう反応していたのか?サウンドボードマスターでは窺い知ることのできなかった会場のリアリティが、ハマースミスオデオンという名会場の空気感とともに甦ってきます。さらにサウンドボードマスターでは欠落していたパートが完全収録されているというメリットがあることは見逃せません(後述)。優れたオーディエンス録音には、オーディエンス録音にしか宿らない魅力があります。是非それをお確かめいただき、この日のハマースミス・オデオンにタイムスリップしていただきたいと思います。真の完全版で聴ける素晴らしいパフォーマンス!ではこのロンドン公演が、この年のクラプトンの活動においてどのような位置づけだったのかを見ていきましょう。・1974年6月19日、20日:全米カムバックツアーのため、北欧にてウォームアップ・ギグ・1974年6月28日~8月4日:全米ツアー≪1974年8月5日:アルバム「461 OCEAN BOULEVARD」リリース≫ ・1974年8月~9月:アルバム「THERE'S ONE IN EVERY CROWD」をマイアミにてレコーディング・1974年9月28日~10月6日:第2回全米ツアー ・1974年10月31日~11月6日:初来日、ジャパンツアー・1974年11月27日~12月5日:ヨーロッパ・ツアー ←★ココ★ まさにツアーの最終行程でした。この日の価値は、緊張感とプレッシャーから逃れるため、泥酔して完遂したツアーにあって、まったく酒の影響が感じられないことです。だからカール・レイドルも高く評価したのでしょう。ここには、3年ぶりにもかかわらず、いや正確には、前年にレインボーコンサートでカムバックしたかのような期待をさせて、結局裏切ってしまった自分をそれでも待っていてくれた地元のファンに対して、本当に真摯な姿でプレイに努めるクラプトンがいます。セットリストも魅力的で、既にこの時点ではリリースされて大きな話題となっていたアルバム「461 OCEAN BOULEVARD」からLet It Grow、I Shot the Sheriff、 Willie and the Hand Jive、Get Ready、Steady Rollin' Manといったナンバーをセットインさせながら、創作意欲に溢れ、既にレコーディングを完了していた次作「THERE’S ONE IN EVERY CROWD」からのナンバー、OppositesやSingin' the Bluesまでも組み込み、そこにクリーム時代の Badge、ブラインド・フェイス時代のCan't Find My Way Home、そしてアメリカンロックに傾倒した時代のLet It Rain、Blues Power、Tell The Truth、Little Wing、Layla、さらに大好きなブルースRamblin' On My Mind / Have You Ever Loved a Womanもきっちりプレイした上で、意外なSmileでサプライズ的に幕を開けるという、最高のセットリストでした。中では、このツアーにおいては Laylaのピアノコーダの代わりにメドレーでジョイントしていたエヴァリー・ブラザーズのスタンダードナンバーAll I Have to Do Is Dreamをこの日はBadgeからのメドレーに変更し、なおかつLaylaでも再び演奏しているという意外な展開もあります。さらにこの音源には特別な価値があるのです!実はサウンドボードマスターの Tell The Truthは、曲中のカット(欠落)が大部分に及んでいて、序盤からいきなりエンディングに跳んでしまうという状態だったのです。ブートレッグにはやむなくそのまま収録せざるを得ない形でしたが、オフィシャル盤ではその理由によって収録は、翌5日の同曲のテイクが採用されたという事情がありました。それが本作では完全版で聴けるのです!12月4日当日のTell The Truthの完全なパフォーマンスを聴けるのは、本作だけという旨味があるのです。マニアの方は無視できないでしょう。この公演でのクラプトンの使用ギターは、Can't Find My Way HomeまではマーチンのD-45、それ以降は日本公演前に入手した1957年製オリジナルギブソン・エクスプローラ(テールカットモデル)でした。特に後者は当時17本しか製造されなかったと言われている激レアギターで、その独特なファットで粘りのあるトーンが会場じゅうに響き渡っている様を聴き取ることができます。この、会場での実際の聞こえ具合というものも、是非ご体感いただきたいところです。このギターの音が聴ける本作は、彼のギター遍歴上でも非常に貴重な音源と言う事ができます(日本公演とその後のヨーロッパツアーのみです。この後、クラプトンはこのギターをボブ・マーレイ&ザ・ウェイラーズのギタリスト、ジュニア・マーヴィンにポンと譲ってしまいましたので)。また、同じく有名な翌日の同会場公演ともセットリストは違っており、当時のクラプトンバンド「タルサ・トップス」のポテンシャルの高さを物語る音源とも言えます。新たに発掘された極上オーディエンスマスターの高音質をどうぞお楽しみください。Live at Hammersmith Odeon, London, UK 4th December 1974 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters)★史上初登場・高音質AUD★この音質は驚異!Disc 1 (59:53) 1. Intro. 2. Smile 3. Let It Grow 4. Can't Find My Way Home 5. I Shot the Sheriff 6. Tell the Truth★完全収録 7. Ramblin' On My Mind / Have You Ever Loved a Woman 8. Willie and the Hand Jive 9. Get Ready 10. Opposites Disc 2 (61:06) 1. Blues Power 2. Little Wing 3. Singin' the Blues 4. Badge 5. All I Have to Do Is Dream 6. Steady Rollin' Man 7. Layla 8. Let it Rain Eric Clapton - Guitar, Vocals George Terry - Guitar Dicks Sims - Keyboards Carl Radle - Bass Jamie Oldaker - Drums Yvonne Elliman - Backing Vocals Marcy Levy - Backing Vocals