一般のファンが観ることができない超豪華ゲスト参加の特別公演。2012年の超高音質マスターが新たに到着!】エリック・クラプトンの秘蔵音源でお馴染みのイギリス在住重鎮テーパーから、クラプトンの年末恒例イベント「ニュー・イヤーズ・イヴ・ダンス」の未公開ファーストジェネレーションDATマスターが届きました!2012年12月31日にクラプトンの故郷サリー州の田舎町ウォーキングの公民館で行なわれたチャリティコンサートを「驚愕」のステレオ・オーディエンス録音で完全収録したマスターです。これまで1996年、1997年、2002年、2007年、2011年、2022年と、このイベントの高音質音源をシリーズでリリースし、大好評をいただいておりますが、今回のマスターは、恐らくこれまででベストと断言できる音質です。録音されたポジションは、恐らく最前列、クラプトンの真ん前だったと思われます。クラプトンのギターが目の前で鳴っている感じで、フェンダー・ツイードアンプからダイレクトにクラプトンのプレイニュアンスが伝わってきます。その他の楽音もステレオにセパレートしてガンガン迫ってきます。ボーカルがやや引っ込んでいる印象ですが、これはこのホールがステージのセンターにP.A.スピーカーを設置できなかったことで、ボーカルが左右のP.A.を通して聞こえていたためでしょう。この音質はまさに「驚愕」というしかない、凄いレベルです。それに加えて、このマスターの素晴らしい点は、例年になくメンバーが豪華だった年のステージを収めていることです。ゲイリー・ブルッカーを始め、いつものブリティッシュ・ミュージシャンがバックを固める中、この年は特別にスティーヴ・ウィンウッドが全面的に参加したのです。さらには、前年の同イベントに参加した、ブルッカーの友人キーボーディスト、ジュディ・ブレア(1948年アメリカ、テキサス出身のキーボーディストで、94年からはフランスに移住し、数々のロックやジャズのフェスティバルに参加し、ソロアルバムもリリースしている女性ミュージシャンです。)も1曲に加わり、何とキーボードは4人体制だったのです。このコンサートは、元々1993年以降毎年実施されてきた「ニュー・イヤーズ・イヴ・ダンス」と題されたAA(アルコール中毒者匿名の会)向けのチャリティイベントでした。82年に、当時クラプトンバンドのメンバーだったゲイリー・ブルッカーが地元のパブで開いた「年忘れライブ」に参加したクラプトンがこの趣向を気に入ったことに端を発し、以降も断続的に年末に行なわれてきたものが93年にクラプトン主催で定例化し、大晦日の夜と休憩を挟んだ新年の朝に二度ライブを行なう「ニュー・イヤーズ・イヴ・ダンス」として定着したものです。このコンサートは、クラプトンが会員にもなっている「アルコール中毒匿名の会」の会員とその家族を無料で招待して楽しませるというもので、一般のファンは観られないというのが建て前になっていました。クラプトン自身が、このイベントはこの年で最後とアナウンスしましたので、本作が長く続いたこのイベントのラストということになります。だからこんなに豪華だったのでしょうか。それによりセットリストも非常に魅力的でしたので、この超高音質でたっぷりとご鑑賞いただければと思います。聴きどころ満載!素晴らしきはクラプトンのプレイ ここでこの年のクラプトンの活動歴を振り返っておきますが、それは以下でした。・2月24日:ニューヨークのアポロ・シアターで行なわれた故ヒューバート・サムリンの追悼コンサートに出演・11月29日:ロンドンのO2アリーナで行なわれたローリング・ストーンズの結成50周年記念コンサートに飛入り出演・12月12日:ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで行なわれた、ハリケーン・サンディの被害者支援のためのチャリティコンサート「121212」に出演・12月31日:サリー州ウォーキング・レジャーセンターにて「ニューイヤーズ・イヴ・ダンス」を開催 ←★本作★ という状況でした。つまり、この年はスポット的なイベントには参加したものの、基本的には完全オフの一年だったわけです。一年を締めくくるのは、この年唯一のライブとなるはずの、この「ニューイヤーズ・イヴ・ダンス」の予定でした。だからクラプトンは参加メンバーも含めて計画を練り、気合を入れて臨んだのでしょう。その結果、最後の年だからでしょうか、恐らくクラプトンに口説かれて、義理の叔母さんシルヴィアさんまでもが冒頭で飛入りし、歌を披露しています。このシルヴィアさんというのは、クラプトンが亡き叔父さんをトリビュートした2001年リリースのアルバム「REPTILE」のラストに収録されたナンバーSon & Silviaを捧げられた、クラプトンの叔父さんの奥さんだった方です。叔父さんと共に幼少期のクラプトンを可愛がり、世話をしてくれた人として、クラプトンの記憶にはずっといい思い出で残っている人で、この時点でもかなりの高齢だったと思われますが、達者な喉を披露しています。セットリスト的には、ウィンウッドが参加したことで、彼のレパートリーをフィーチャーしている点が注目です。ファーストセット、ラストのGimme Some Lovin'は名曲ですし、クラプトンのギターが華を添えています。またセカンドセットの、二人のブラインド・フェイス時代のナンバーCan't Find My Way Homeでは、ウィンウッドがエレアコ、クラプトンがエレクトリックで見事なギター共演を果たしています。この演奏がまた素晴らしいです!そしてレギュラーセットラストのDear Mr. Fantasy。この数年前には世界じゅうのファンを喜ばせた二人のジョイントコンサートのテンションそのままに、息詰まるプレイが展開されています。このナンバーでもウィンウッドはギターをプレイしています。さらには、故ゲイリー・ブルッカーの一世一代の名曲A Whiter Shade of Pale(邦題:青い影)は、何とボブ・マーリーのNo Woman, No Cryからのメドレーで演奏されています。レゲエのリズムを刻むクラプトンの軽快なギターワークも注目ですし、メドレー後にはクラプトンにしか弾けないような、絶妙なオブリガートとソロを披露しているところも是非お聴きください。ブルッカーを偲ぶには最高のテイクでもあります。アンコールのLittle Queenieでは、珍しくデイヴ・ブロンズのベースソロとヘンリー・スピネッティのドラムソロがフィーチャーされています。これで最後ということで、彼らのこれまでのサポートに感謝してのフィーチャーのようにも思えます。全体的に、イギリス人ミュージシャンが中心となった、アット・ホームなムードでの演奏会ですが、それをのんびり&ほのぼのとだけさせていないのは、クラプトンのシャープなギタープレイです。各曲における彼のプレイには目の覚める思いです。全曲のギタープレイが凄いのですが、特に凄いのはFive Long Years。こんなほのぼのイベントでこれほどのプレイをするのか、と思うほどの弾き捲りです。最後に相応しいクラプトンの肝入りイベント。驚愕の超高音質でお楽しみください。イベントの全貌が分かる完全収録!これまで数々のクラプトンのレア音源のマスターを提供してくれている重鎮テーパーですが、本作のマスターはその中でもベストと断言できる極上音質。田舎の公民館レベルの狭いハコに響き渡るサウンドを最前列で捕らえているのが素晴らしい上に、第一部の開演前のBGMから収めており、新年を迎えた第二部開演前の「蛍の光」のBGM、アンコール後の歓声まで一部始終を漏らすことなく収録してくれています。本作を聴くと、こんな目の前の至近距離でクラプトンのプレイを見たかったなあと心から思います。そんな日本人の我々が観に行くことが叶わなかったコンサートをこれほどのリアリティで届けてくれた重鎮テーパーに感謝です。昨年末には、このコンサートにも毎年参加していて、昨年急逝した故ゲイリー・ブルッカーを偲び、久々にクラプトン&フレンズによるコンサートが行われました。親友ゲイリーがいたからこそ楽しめた「ニュー・イヤーズ・イヴ・ダンス」。楽しかったと回顧するクラプトンと同様、あなたもこのラストショーを目撃したような感覚で本作をお楽しみいただければと思います。Woking Leisure Centre, Woking, UK 31st December 2012 ULTIMATE SOUND(from Original Masters)★奇跡的超高音質 Disc:1 (50:40) 1. Intro. 2. I'll Walk Beside You (with Sylvia Clapp) 3. Knock on Wood 4. Reconsider Baby 5. Unchain My Heart 6. You Can't Judge a Book by the Cover 7. Burden Down / Will the Circle Be Unbroken 8. Fannie Mae 9. Willie and the Hand Jive 10. Shake, Rattle and Roll 11. Gimme Some Lovin' Disc:2 (79:55) 1. Intro. 2. In the Midnight Hour 3. I'm Your Hoochie Coochie Man 4. Poison Ivy 5. Kansas City (with Judy Blair) 6. Gin House Blues 7. Can't Find My Way Home 8. Five Long Years 9. Band Introductions 10. A Whiter Shade of Pale 11. Cocaine 12. Dear Mr. Fantasy 13. Little Queenie Eric Clapton - guitar, vocals Andy Fairweather Low - guitar, vocals Steve Winwood - guitar, keyboards, vocals Gary Brooker - keyboards, vocals Chris Stainton - keyboards Dave Bronze - bass Henry Spinetti - drums Michelle John - backing vocals Sharon White - backing vocals SPECIAL GUESTS Sylvia Clapp (Eric's aunt) - vocals Judy Blair - keyboards