「クリーム解散後、E.クラプトン、G.ベイカー、S.ウィンウッド、E.グレッチのロック界の巨人達の4人が結成したスーパー・グループ、ブランド・フェイスの最初にして最後のアルバム。」1980年に販売されていた日本盤カセットテープをダイレクトにデジタル化。「オリジナル名版」、「ドルビー雑音低減システム 採用」と大きく表記されていますが、驚くべきはその音質の素晴らしさ!!当時のマスターテープをそのままコピーしたような、太く力強いアナログ・サウンドは圧巻。デジタル・リマスターとは無縁のRAW&CLEARなサウンドに、一曲目のHad To Cry Todayから圧倒されること間違いなし。音に、ちまちました感じがなく、ダイレクトかつ鮮度抜群の音像に、スピーカーの前でしばし、唖然とすること必至。Had To Cry Todayの3分台後半のギターソロでのオーヴァーピーク・ノイズもこの音で聴くとより迫力満点に響きます。音に作為がないというか、クリアでいながら、同時にふくよかで耳に優しい、力強い、肉厚な音で収録されており、聴いていて「そうそうこれだよ!」と思わず呟いてしまう程の、懐かしくも頼もしい、鮮度抜群の音のドラマを楽しむことができます。といっても、冷静に考えれば、カセットですので、当時のレコードや現行CDに対し、超高音と重低音が再現しきれていないレンジの狭い印象なわけですが、副作用として楽曲の美味しい音域が強調される形になっているので、武骨かつガッツリ感のある、迫力あるアナログ特有の印象になっています。(★70~80年代の雰囲気を楽しむには最適なアイテム。)ちなみに中の折り込みライナーノーツは79年6月の日付になっており、1979年の2000円再発シリーズ(MWA 7002)の流用であることが確認できますが、企画そのものは翌1980年の、1500円(2枚組は2500円)再発シリーズ「E.クラプトン&J.ヘンドリックス オリジナル名盤20選」(Roots Of Rock, Vol.6)(に関連した、その後のカセット・リリースと思われます。そもそもブラインド・フェイスの日本盤公式カセットは、歴史上、このタイトルのみですので、ある意味貴重。イギリスは1969年にカセットもリリースされており、以降、各国でも時期的にはランダムにリリースはされてましたたが、タイトル数はそれほど多くありません。この機会に是非、唯一無二の日本カセット版「ブラインド・フェイス」をお楽しみください。現行のCDとは全く違う、その独特の音像と質感を、きっと気に入って頂けると思います。Taken from the Japanese Cassette Tape(RSO CWX104) オリジナル名版 スーパー・ジャイアンツ・ブランド・フェイス 1. Had To Cry Today 泣きたい気持ち 2. Can't Find My Way Home マイ・ウェイ・ホーム 3. Well All Right オール・ライト 4. Presence Of The Lord プレゼンス・オブ・ザ・ロード 5. Sea Of Joy 歓喜の海 6. Do What You Like 君の好きなように