’99年「ピルグリム・ジャパン・ツアー」横浜公演の高音質ステレオ・オーディエンス録音DATマスター!99年のエリック・クラプトン、ジャパン・ツアー全14公演のステレオ・オーディエンスソースを収録した28CDボックス「14 GIGS」の大元のDATマスターから、「Budokan 1999 6th Night」、「Budokan 1999 7th Night」を単発タイトルとしてリリース致しますが、同じく「14 GIGS」の大元DATマスターから、当時衛星テレビで放映された11月24日の横浜公演のステレオ・オーディエンス録音マスターもラインナップしました。放映映像にはステレオ・サウンドボードソースが収録されていたわけですが、それはあくまで楽音とボーカルがメインで、オーディエンスの拍手や歓声等のミックスは最低限のレベルに抑えてあったことは言うまでもありません。プロショット映像ほどのステレオ感はありませんが、本作の面白さは当日のオーディエンスの正直な反応がストレートに捉えられていることです。映像版と演奏が異なるわけではもちろんありませんが、あなたもこの場にいてアリーナ席で体験したかのようなイメージでこの公演を鑑賞していただくのも一興かと思います。「Budokan 1999 6th Night」、「Budokan 1999 7th Night」と同等の、バランスの良い高音質盤です。ここで当時のジャパンツアーのスケジュールを見てみますと、1999年ジャパンツアー・11月9日:日本武道館・11月11日:名古屋体育館・11月13日:マリンメッセ福岡・11月15日、16日、17日:大阪城ホール・11月19日、20日、22日:日本武道館・11月24日:横浜アリーナ ←★ココ★・11月26日、27日、29日、30日:日本武道館 これが1999年のジャパンツアーのスケジュールでした。全14公演中、収録された横浜公演は終盤の10公演目に当たっていました。前年には欧米を中心に20名のストリングオーケストラを帯同する大々的なツアーをこなしましたが、ジャパンツアーは組まれておらず、年の改まった1999年終盤にようやく実現したというものでした。セットリストについては、ツアー初日ではブルースのReconsider BabyやOld Love、アンコールでBefore You Accuse Meなども組まれた長めのものでしたが、ツアーの進行に連れ、バンドの疲れ具合や時間的な制約の中でこうしたナンバーが落ちていき、本作のセットリストに落ち着いたという状況でした。当時の最新アルバム「PILGRIM」は、91年に亡くなった4歳の息子さんへの想いと自分の人生への内省を込めて7年がかりで製作された力作でしたので、コンサート前半には当該アルバムからのナンバーを集中して披露しました。ここが本ツアーの肝とも言えるものでしたが、そこにクラプトンの代名詞とも言えるブルースと自作の代表曲を交え、当時のベストセットと呼べる内容となっていました。注目すべきは、長年に亘りクラプトンをサポートしてきたセカンドギタリスト、アンディ・フェアウェザー・ロウを1曲でフィーチャーしたことです。長年の労苦に報い、信頼を込めて彼に1曲を任せたのですが、なんと中間ではクラプトンの凄まじいソロで主役の座を持っていってしまっているという聴きどころがあります。逆にアンディからすれば、信頼ゆえにクラプトンにソロを任せたということだったのでしょう。演奏曲の出所を記しますと、PILGRIM(5曲)・My Father's Eyes/Pilgrim/River Of Tears/Going Down Slow/She's Gone LAYLA AND OTHER ASSORTED LOVESONGS(2曲)・Bell Bottom Blues/Layla SLOWHAND(2曲)・Wonderful Tonight/Cocaine シングルヒット曲(2曲)・Tears In Heaven/Change The World クリーム時代(2曲)・Badge/Sunshine Of Your Love ブルース(3曲)・Hoochie Coochie Man/Ramblin' On My Mind/Have You Ever Loved A Woman その他(1曲)・Gin House*アンディ・フェアウェザー・ロウのソロナンバー ……と、このようになっています。当時の最新かつ最重要作「PILGRIM」をフィーチャーしながら、クラプトンのステイタスを確立したクリーム時代、大名盤「LAYLA・・」と「SLOWHAND」からのヒット曲、シングルヒット、そしてブルース、と全キャリアを総括するような代表的レパートリーを散りばめた美味しい選曲。上記の日程通り、一連の公演も終盤に至ったからこそのバンドの阿吽の呼吸感も素晴らしい。それこそ、この時点のクラプトンの「ベスト」と言っても良い公演だったのです。クラプトンの人生でも大きな意味を持っていたアルバム「PILGRIM」と本来のバンド形態で行なわれたジャパン・ツアー。その公式映像収録が行なわれた横浜公演をオーディエンスの立場から鑑賞できる、別の魅力をもった一作です。28CDボックス「14 GIGS」の大元のDATマスター at Yokohama Arena, Yokohama, Japan 24th November 1999 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc:1 (74:41) 1. Pre-Show 2. Intro. 3. My Father's Eyes 4. Pilgrim 5. River of Tears 6. Goin' Down Slow 7. I'm Your Hoochie Coochie Man 8. She's Gone 9. Ramblin' on My Mind 10. Tears in Heaven 11. Bell Bottom Blues 12. Change the World Disc:2 (54:57) 1. Gin House Blues 2. Cocaine 3. Wonderful Tonight 4. Badge 5. Have You Ever Loved a Woman 6. Layla 7. Sunshine of Your Love Eric Clapton - Guitar, Vocals Andy Fairweather Low - Guitar, Vocals Nathan East - Bass, Vocals Steve Gadd - Drums David Delhomme - Keyboards Katie Kissoon - Backing Vocals Tessa Niles - Backing Vocals