フロイドの『鬱』リリース直後から開始された1987年の北米ツアーにおいて、ライブ終了後にギルモアとニック・メイスンとバンド・メンバーの一部で行ったクラブ・ギグの模様を、近年テーパーにより公開されたあまりに貴重な大元オーディエンス・マスターらダイレクト収録。まずこれは10月11日ニューヨーク、イーストラザフォードにて、この日のライブ終演後、市内のクラブ“The World”にメンバー達が繰り出しセッション大会となった模様を、偶然居合わせたファンが録音したものが流出したもので、リック・ライトは不在ながらもバンド・メンバー5人を加えた計7人によるあまりにレアなギグを約1時間にわたり収録。なお打ち上げ的な宴会模様のギグゆえ、通常のフロイドのライブとはセットも含めて全く違う趣で、ブルースやR&Bのスタンダードのオンパレード。まず冒頭からしてミーターズ、その後もオーティスの「Respect」やアルバート・キングの「Born Under A Bad Sign」、スティーヴィ・ワンダーの「Living For The City」など、気楽なジャム・セッションをメンバー達も楽しんでる感じで、これをフロイドのライブと言うにはちょっと違う気もするものの、もともとプルースに根付いていたギルモアのギターはやはり全編聞きもので、あの壮大なライブとは違った、彼らのルーツが伺い知れる貴重な記録として、ファン必聴のまさにコレクターズ・エディション。 Live at The World Club, NYC, NY, USA 11th Ocotber 1987 01 Cissy Strut 02 Tall, Dark And Handsome Blues Improvisation 03 Respect 04 Born Under A Bad Sign 05 Instrumental Improvisation 06 I Heard It Through The Grapevine 07 Kansas City 08 Living For The City Personnel : David Gilmour/Nick Mason/Scott Page/Rachel Fury/Margaret Taylor/Guy Pratt/Tim Renwick