「真なるVIVA!」「大名盤の完全版」と謳われた伝説サウンドボード・アルバムが登場。より完成度を高めた至高のサウンドを2CDでリリース決定です。そんな本作に刻まれているのは「1974年10月28日ニューカッスル公演」。そのステレオ・サウンドボード録音です。1974年は“STRANDED Tour”と“COUNTRY LIFE Tour”の切り替えがあり、時期によってはジョン・ウェットンも参加しているオイシイ時代。その中で本作のポジションがいかなるものなのか、当時のスケジュールから振り返ってみましょう。1974年・2月20日:ボストン公演・4月4日+5日:サウスポート(2公演)・5月25日ー6月3日:北米#1(7公演)《7月ー8月『COUNTRY LIFE』製作》《9月:ジョン・ウェットン参加》・9月21日ー10月28日:英国#1(27公演)←★ココ★・11月5日ー27日:欧州(10公演)・11月29日:アトランタ公演*12月17日ー19日:英国#2(フェリーのソロ3公演)1975年・2月8日ー3月7日:北米#2(19公演)《3月:ウェットンがURIAH HEEPへ移籍》・4月15日ー30日:オセアニア(8公演)《9月『SIREN』完成》・10月2日ー23日:英国#3(17公演)・11月14日ー12月1日:北米#3(12公演)これが1974年/1975年のROXY MUSIC。ウェットンが参加したのは『COUNTRY LIFE』完成後のツアーから。本作のニューカッスル公演は、その序盤である「英国#1」の最終日でした。このショウは『VIVA!』に採用されたことでも知られるわけですが、オフィシャル伝統盤は複数公演から製作された編集盤でもありました。良い機会でもありますので、その内訳もチェックしておきましょう。公式『VIVA!』の内訳・1973年11月:グラスゴウ(2曲)・1974年10月:ニューカッスル(5曲)←★ココ★・1975年10月ウェンブリー(1曲)……と、このようになっています。“STRANDED Tour”から“SIREN Tour”まで幅広く採用されつつ、5曲と一番多いのが「1974年ニューカッスル」。しかも曲数だけでなく「The Bogus Man」「If There Is Something」「In Every Dream Home A Heartache」といった長尺テイクがことごとくニューカッスル公演であり、名実共に堂々のメイン会場でした。そして、そんな歴史的ショウの完全版サウンドボードこそが本作。銃等から知られるFMサウンドボードではありますが、そのベスト・マスターからCD化された銘品なのです。実際、そのサウンドは伝統盤『VIVA!』にも負けていない……と申しますか、ミックス再生したらどっちのテイクか分からなくなるほど。しかも、本作は細心マスタリングで磨き込んだ最高峰盤でもある。もちろん、無意味な音圧稼ぎはしておりません。現在知られるマスターの中には仕上がりが雑でMCがダブっていたり、トラック・ポイントに音飛びが発生しているものもあります。本作はそうした荒れをキチンとトリートメントし、さらに微細なノイズ処理やピッチ/位相補正も実施。原音の真実を歪めることなく、音楽作品としての完成度を突き詰めたのです。そんな完全オフィシャル級クオリティで画かれるのは「完全版のVIVA!」とも呼ばれたフルショウ。『VIVA!』に収録された5曲をチェックしつつ、内容を整理してみましょう。フォー・ユア・プレジャー(5曲)・Beauty Queen/In Every Dream Home A Heartache(★)/The Bogus Man(★)/Editions Of You/Do The Strand(★)カントリー・ライフ(5曲)・Prairie Rose/Out Of The Blue(★)/Three And Nine/If It Takes All Night/All I Want Is You その他(6曲)・ストランデッド:Mother Of Pearl/A Song For Europe/Street Life・その他:If There Is Something(★)/Re-Make/Re-Model/Virginia Plain ※注:「★」印は公式『VIVA!』とダブる曲。全長88分超の完全収録は、約46分のシングル・アルバムだった『VIVA!』とは比較にならない。まさに「完全版」であり、「真の姿」とも言うべきフル・ライヴアルバムです。さらに言えば、『VIVA!』収録の5曲にしても同じではない。特にエディ・ジョブソンのバイオリンが分かりやすく、「Out Of The Blue」ではソロが差し替えられ、「If There Is Something」のバイオリン・パートもカットが確認できます。そもそも『VIVA!』自体がオーバーダブと編集を経た加工作品でもあるわけですが、実はニューカッスル公演も「10月27日/28日」の2日公演でもあった。未だに結論は出ていないようですが、公式『VIVA!』でも一部テイクが初日(本作は2日目)の可能性も示唆されているのです。何はともあれ、本作が「よりリアルで完全なVIVA!」なのは間違いない。オフィシャル名作と強盗以上の価値を誇る完全サウンドボード・アルバム、その最高峰クオリティ盤。「1974年10月28日ニューカッスル公演」の極上ステレオ・サウンドボード録音。伝統盤『VIVA!』のメイン会場として知られるライヴの完全版で、ベスト・マスターを独自マスタリングで磨き込んだ最高峰盤。公式『VIVA!』とは比較にならない88分超のフルライヴを楽しめる完全オフィシャル級クオリティの絶対盤です。Live at City Hall, Newcastle, UK 28th October 1974 STEREO SBD Disc 1 (44:17) 1. Prairie Rose 2. Beauty Queen 3. Mother Of Pearl 4. Out Of The Blue 5. Song For Europe 6. Three And Nine 7. If It Takes All Night 8. In Every Dream Home A Heartache Disc 2 (44:11) 1. If There Is Something 2. All I Want Is You 3. The Bogus Man 4. Street Life 5. Virginia Plain 6. Editions Of You 7. Re-Make/Re-Model 8. Do The Strand STEREO SOUNDBOARD RECORDING Bryan Ferry - Vocals, Keyboards Phil Manzanera - Guitar, Vocals Andy MacKay - Saxophone, Oboe Paul Thompson - Drums John Wetton - Bass, Vocals Eddie Jobson - Violin, Keyboards, Vocals