ロックを変革した伝説のバンド、クリームのまたもや未発表オーディエンスソースが奇跡の登場!1968年3月3日のフィルモア・サンフランシスコ公演の未発表オーディエンスソースをリリース致しましたが、そのマスターを録音したご本人がもう一つ、3月9日のサンフランシスコのウィンターランド公演のモノラル・オーディエンスソースもネット上にアップしました!これまた55年の時を経て公開された奇跡の音源であり、当店としましてはこれもプレス盤でのリリースに踏み切らざるを得ません!フィルモア同様、このソースもこの時代にもかかわらず、普通に聴ける良好な音質で録音されていたからです。但し、ネット上の元マスターではSpoonful以外、ピッチが場面毎に異なって高いという難点を含んでいましたので、それらの箇所をすべて丁寧に修正し、ピッチを正しました。さらに波のあった全体の音圧を整えて聴きやすくしています。従いまして、ネット上の元マスターからさらに聴きやすく改善されたバージョンは本作だけと断言できます。是非とも本作でクリームの衝撃の未発表音源を体験していただければと思います。この時のクリームの第2回全米ツアーは約4ヶ月に亘って行なわれ、中でも序盤の2月29日~3月10日にかけての西海岸エリアでの連続公演はツアーのハイライトとして正式ライブレコーディングが行なわれ、そのサウンドボード録音のライブテイクは、クリームのオフィシャル盤「WHEELS OF FIRE」、「LIVE CREAM」、「LIVE CREAM VOL.2」、日本盤CD「CREAM OF ERIC CLAPTON」等に切り売りされる形で収録され、クリームのライブでの凄さを世界中に認識させたものでした。アンダーグラウンドでは、3月10日のやや音質の悪いモノラル・サウンドボードソースが流出し、レアなWe’re Going Wrongやオフィシャルとは別テイクのSunshine Of Your Love、Steppin’Out、I’m So Gladを聴くことができたものの、未公開のライブテイクを堪能できるまでのレベルには及びませんでした。本作に収められた3月9日公演からはSunshine Of Your Loveが「LIVE CREAM VOL.2」に収録されており、本作の同曲を聴いていただければ正に同テイクですので、この日の公演だとお判りいただけるでしょうし、同時にその他の曲は完全未発表テイクであることもお判りいただけるでしょう。冒頭には、60年代~80年代にかけて名プロモーターとして名を馳せたビル・グラハムの紹介MCまで入っています。これだけでもワクワクする音源です。全米制覇を達成した二度目のアメリカン・ツアーの生々しい記録!ここで今一度、67年~このツアーまでのクリームの活動状況を振り返りましょう。・1967年1月~2月22日:BBCテレビやラジオ出演を含むイギリス国内クラブツアー・1967年2月24日~3月8日:ドイツ、北アイルランド、北欧ツアー・1967年3月12日~21日:ロンドンでのクラブギグ・1967年3月25日~4月2日:ニューヨーク、RKOシアターでのマレー・ザ・K主催「Music In The 5th Dimension Show」に出演・1967年4月14日~5月7日:BBCラジオ出演を含むイギリス国内ツアー・1967年5月19日~21日:ドイツ公演 ・1967年5月22日~8月20日:BBCラジオ出演を含むイギリス国内ツアー(内、6月1日にはスポットでのパリ公演を含む)・1967年8月22日~10月15日:第1回アメリカン・ツアー・1967年10月24日~11月6日:BBCラジオ出演を含むイギリス国内ツアー <<1967年11月、アルバム「DISRAELI GEARS」リリース>> ・1967年11月10日~11月23日:北欧ツアー・1967年11月23日~12月3日:BBCラジオ出演を含むイギリス国内ツアー・1967年12月20日~23日:スポットでのシカゴ、デトロイト公演・1968年1月5日~2月10日:オランダでのテレビ出演、スポットの北欧公演を含むイギリス国内ツアー・1968年2月23日~6月18日:第2回アメリカン・ツアー ←★ココ★これをご覧いただくと、当時既にイギリスでは楽器の名手として頭角を現していた三人によるスーパーグループだったにもかかわらず、プロモーションのため、イギリス国内、ドイツ、北欧を休みなくツアーしていたことが分かります。そして世界最大のマーケットであり、彼ら三人のバックグラウンドであったジャズとブルースの本場アメリカへの進出を実現した時期でもありました。第1回のアメリカン・ツアーではニューヨークとサンフランシスコがメインの公演でしたが、二都市でその名を轟かせた彼らが他の都市を含む全米長期ツアーを敢行し、事実上の全米制覇を成し遂げたのが、この第2回アメリカン・ツアーでした。当時は誰も実践していなかった大音量でのブルースの拡大解釈パフォーマンス、スタジオバージョンでは数分の楽曲を10分以上に膨らませるインプロヴィゼーションの確立、それを可能にした3人の卓越したテクニック。それが「ロック」というニュージャンルの音楽を変革したわけです。その事実を証明する第2回アメリカン・ツアーの序盤に当たったウィンターランド公演。先のフィルモア公演と共にオフィシャルライブ音源をさらにフォローアップするクリームの真実の一片が収められていると言えます。セットリストを変えていた一日2公演 本公演は、当時のニューアルバム「DISRAELI GEARS」のリリース後のプロモーションツアーに当たりましたが、新たなセットリストで臨んだツアーでした。そして4ヶ月という長期ツアーの上に、この日もフィルモア同様2回公演というハードスケジュールだったのです。収録曲数の点から、本マスターではファーストセットのCrossroads、セカンドセットのToadとI'm So Gladが未収録ですし、Spoonfulは中間のインプロヴィゼーションパートがゴッソリ欠落していたり、Steppin’ Outは僅か0:53のみの収録だったりと、欠点はありますが、それを補って余りある内容となっています。冒頭の2曲とSitting On Top Of The World、Sleepy Time Timeはほぼ完奏テイクで収められており、オフィシャルとは完全別テイクのパフォーマンスが聴けるのが嬉しいところです。特にSitting On Top Of The Worldはこの時点ではまだ未発表だったナンバーだっただけに、非常に貴重です。この時期にこの曲のライブテイクが聴けるのは本作だけです。この曲のスタジオバージョンが収められる「Wheels Of Fire」のレコーディングはツアーの合間を縫って進行していましたので、この時点では既に完成していたことが窺えますし、ライブでのアレンジも固まっていたようです。Sweet Wineは、長いインプロパートからテーマに戻ったところで惜しくもカットとなりますが、三人の怒涛のアドリブは十分堪能できます。Spoonfulは、 Cat's Squirrelをインクルードしている旨が記載されていますが、これはエンディング近くでクラプトンがお遊び風にこの曲のフレーズを挿入している形です。こうしたアドリブも、連日プレイの表情が変わったクリームならではの魅力でしょう「Fillmore San Francisco 1968 1st Night」同様、55年の時を経て日の目を見た超貴重音源。本作もまた原形を留めたまま発掘された歴史的古代遺跡にも匹敵するような価値ある音源です。そのグレードアップを図った当店だけの本作で55年前のウィンターランドにタイムスリップしてみてください。リマスター・メモ Spoonful以外は場面毎に異なる高いピッチを修正しました。全体の音圧を整えました。完全モノラル録音です。Winterland Ballroom, San Francisco, CA, USA 9th March 1968 TRULY AMAZING SOUND (53:39) First set: 1. Bill Graham's Introduction 2. Tales of Brave Ulysses 3. N.S.U. 4. Sweet Wine Second set: 5. Spoonful (incl. Cat's Squirrel) 6. Sunshine of Your Love 7. Sitting on Top of the World 8. Steppin' Out 9. Sleepy Time Time Eric Clapton: guitar, vocals Jack Bruce: bass, vocals Ginger Baker: drums