ジョン・マクラフリンのシャクティやフランク・ザッパ・バンド、ピーター・ゲイブリエルとの共演などで知られる、自身で作成した10弦ダブル・ヴァイオリンを駆使する超絶技巧ヴァイオリニストにしてインドの至宝L.シャンカールのヤン・ガルバレクとのECMからの1984年の共演作「ヴィジョン」リリース後に行われた稀少なライヴが極上高音質サウンドボード収録で初登場!!ノラ・ジョーンズの父でありビートルズとの接触でもしられるインド音楽の巨匠ラヴィ・シャンカールとは別人のラクシュミナラヤナ・シャンカール、通称L.シャンカール。どちらかというと精神的なトリップ音楽といえるラヴィと比べ、とにかく超絶技巧を駆使するインド音楽家を代表するのがL.であり、本公演にも参加しているザキール、トリロクです。全世界的にも、そのテクニックの凄さに開いた口が塞がらないエグベルト・ジスモンチを筆頭とするブラジルのミュージシャンと肩を並べるのがシャンカール、ザキール、トリロクらインドのミュージシャンなのです。その証に、超絶デクを誇るジョン・マクラフリン、ジョー・ザヴィヌル、ヤン・ガルバレク、フランク・ザッパ、ピーター・ゲイブリエルといったマスター・ミュージシャン達も彼らとの共演を望み続けている。とりわけ1976年に結成されたマクラフリンとシャンカール、ザキールとのシャクティは、後のスーパー・ギター・トリオをも凌駕する超絶技巧のガチンコ合戦で、神の手を持つといわれるザキールのタブラ演奏は、ラテンともブラジルともアフリカとも異質のパーカッションの論理を超えており仰天するしかありません!このザキールをバックにマクラフリンとシャンカールがインプロビゼーションの火花を散らすのだが、シャンカールがマクラフリンを勝っている場面が多々という驚愕のプレイの連続。 またトリロクにしてもマクラフリン、ジョー・ザヴィヌルらとの共演で、その千手観音の如く繰り出される奇跡のパーカッショニストと呼ばれる巨匠で、ガルバレクのレギュラー・グループではここ10年以上に渡りグループの要として圧倒的な存在感を誇っている。本公演の実現は、シャンカールとガルバレク、パレ・ミッケルボルクの3人でレコーディングした1984年のアルバム「ヴィジョン」の発売が切っ掛けとなり、コンサートはスタジオ作とは違うメンバー、シャンカールにガルバレク、さらにザキール、トリロクという本国インドでもありえない奇跡のラインナップによる1984年9月14日ドイツのフランクフルトで開催されたドイチェス・ジャズ・フェスティバルでのライヴを、レーベル独自の丁寧なマスタリングを施した極上高音質サウンドボードにて完全収録した稀少なライヴが入荷しました!!ザキール、トリロク、シャンカールという大袈裟でなく世界遺産といっても過言ではないインドの至宝、マスター・ミュージシャン。彼らは皆、マスターするのにとても大変な道のりを経ないと決して辿り着くことの出来ないインド伝統の古典音楽を完璧にマスターした数少ない貴重な存在で、さらにその上であらゆるジャンルのヴァーチュオーゾ達との邂逅によって新たなインド音楽を生み出した偉人達である。例えばスペインのパコ・デ・ルシア、ブラジルのエグベルト・ジスモンチなどと同レベルで語られるアーティストといったら分かりやすいでしょう。この3人が一緒に演奏すると、ともすればかなりインド寄りの演奏になりがちだと思うでしょうが、ここに巨匠ガルバレクが加わることにより素晴らしいコンテンポラリー・ジャズが誕生するのです!ひと吹きで場の空気を一変させてしまうガルバレクのサクソフォンの圧倒的な存在感には舌を巻く。神秘的なインド音楽と幻想的なガルバレク・ワールドの美しき邂逅。人が生まれてから、多くの人の思いやりの中で過ごし、最後は天に還って行くまでの過程のドキュメント、これぞ天上の音楽といったら言い過ぎか?