デビュー35周年記念ツアーとして行われたジャパンツアーより2日目となった大阪フェスティバルホールでのライブを超高音質オーディエンス録音で、2時間20分に渡って完全収録。録音は、リリースの昨年のポール・マッカートニー、今年に入ってからのエリック・クラプトン、マイケル・シェンカー、ジェフ・ベックの超高音質タイトルでお馴染みの「西日本最強テーパー」によるもの。録音は2列目デヴィッド・ペイチの正面の席からで、籠りもなくダイレクト感抜群の超クリアーなサウンドでショウの全編を収録しています。前方の座席ならではの音圧の高さやダイレクトさ、クリアな音質は見事で、オーディエンスノイズも最少で、前方の席にありがちなボーカルの抜けや各楽器のバランスの悪さは皆無。スティーヴ・ルカサーのギターアンプも近くにあったためギターの音はアンプからの生音もよく拾っており、各曲で変わるボーカル、巧みなコーラスワーク、各メンバーの細かいプレイもクリアにばっちりと捕えています。総合的には、大阪で最も音響が良いと言われるホールの特性を見事に捕えた録音となっています。2013年5月からスタートした35周年記念ツアーはヨーロッパとアメリカを回り各地で絶賛され2013年9月で終了。2014年は2013年の勢いのままに日本からツアー再開のはずが、日本ツアー直前にジェフ・ポーカロ亡き後20年以上に渡って後任を務めたサイモン・フィリップスがまさかの脱退。そして2代目ボーカリストで名盤「ISOLATION」でボーカルを務めたファーギー・フレデリクセンが2014年1月に死去とファンにとっては不安材料や悲しさが溢れる中行われた今回のライブは、結果としてそれらが吹き飛ぶような素晴らしく感動的なコンサートになりました!この大阪公演はチケットが前売りの段階で早々と完売し大盛り上がりのなか行われました。サイモン・フィリップスの後任に選ばれたのはスティング、スティーリー・ダン、ジェイムス・テイラー、ドナルド・フェイゲンとの活動歴があるキース・カーロックで、パワフルでテクニカルなプレイは偉大な前任者たちの後任としてなんら問題なくすでにTOTOのサウンドの一部として十分に馴染んでいます。どちらかというと後ろノリのリズムが各曲に重厚さを与えています。2月にエリック・クラプトンのバックで来日していたネイザン・イーストは、その際はバックバンドに徹するプレイでしたが、TOTOにおいてはテクニカルな曲に合わせた派手なプレイを披露し、ロック的なアクションや軽快なステップも披露しTOTOでのプレイを存分に楽しんでいる様子が伺えました。ジョセフ・ウィリアムズも過去最高といっていい好調さで全編に渡って伸びやかな歌を聞かせ、曲によっては凄まじいシャウトを聞かせます。体もシェイプアップしたのか幾分スリムになっていました。スティーヴ・ルカサー、デヴィッド・ペイチ、スティーヴ・ポーカロのオリジナルメンバー3人は35年に渡ってTOTOで活動してきた自負や自信を感じさせる堂々たるプレイを披露。デヴィッド・ペイチのオーディエンスを楽しませるエンターティナーぶりはさらに拍車がかかっていましたセットリストは先のヨーロッパを踏襲したものでした。(ファーギー・フレデリクセンへの追悼から「ISOLATION」からの曲を期待しましたがそれはありませんでした)35年のなかで発表された数々の名曲やヒット曲は勿論のこと、「It's A Feeling」のレア曲まで披露し多くのファンを満足させるセットリストとなっています。「99」のアコースティックアレンジ、大ヒット曲の「Rosanna」や「Africa」で曲を拡張してのジャムセッションなど多くのファンが聞きなれた楽曲を飽きさせない形で聞かせるバンドの姿勢も素晴らしいものがありました。その中でのプレイも勿論のこと素晴らしいです。1980年に行われた記念すべき初来日公演の初日はこのフェスティバルホールで、「St. George And The Dragon」の後にスティーヴ・ルカサーがそのこと回想したMCを行い、その時のライブにいた人はとオーディエンスに問いかけると意外に多くのファンが手を挙げたことでメンバーが驚くシーンは微笑ましい感じ。Live at Festival Hall, Osaka, Japan 24th April 2014 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1 (73:48) 1. On The Run / Child's Anthem / Goodbye Elenore 2. Goin' Home 3. Hydra 4. St. George And The Dragon 5. I'll Be Over You 6. It's A Feeling 7. Rosanna 8. Wings Of Time 9. Falling In Between 10. I Won't Hold You Back 11. Pamela Disc 2 (65:46) 1. 99 2. White Sister 3. Africa 4. Band Introductions 5. How Many Times 6. Stop Loving You 7. Drum Solo 8. Hold The Line 9. Home Of The Brave Steve Lukather - Guitars, Vocals David Paich - Keyboards, Vocals Steve Porcaro - Keyboards Joseph Williams - Lead Vocals Nathan East - Bass Keith Carlock - Drums Mabvuto Carpenter - Backing Vocals Amy Keys - Backing Vocals