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Eric Clapton エリック・クラプトン/London,UK 5.20.2009 Complete DAT Master

エリック・クラプトン2009年RAH公演の極上音質ニューマスターがもう一つ登場!エリック・クラプトンの秘蔵音源ではお馴染みの、イギリス在住の重鎮テーパーからの驚異的な極上マスターを先週は「Royal Albert Hall 2009 7th Night: DAT Master(2CD)」としてリリースさせていただき、ご好評を得ておりますが、今週またもや重鎮テーパーは極上音質の凄い音源を提供してくれました。同じく2009年にクラプトンが行なったロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール連続公演から、「Royal Albert Hall 2009 7th Night: DAT Master(2CD)」の翌日、8公演目に当たった5月26日を極上ステレオ・オーディエンス録音で完全収録したDATマスターです。本マスターも「Royal Albert Hall 2009 7th Night: DAT Master(2CD)」に負けず劣らずの、まさに極上音質のDATマスターです。クラプトンのボーカル、ギターを中心とした楽音がセンターやや左からくっきりと聞こえ、サポートギタリストのアンディ・フェアウェザー・ロウのギターだけがセンターやや右から聞こえるというこの音像から、恐らく重鎮テーパーは、最前列かつ左のP.A.スピーカーのやや右の座席だったのではないかと推測されます。つまりアンディの立ち位置から、彼のギターの音はアンプから直で捉えていたわけです。従って、アンディのサポートぶりが非常によく分かる、珍しいステレオセパレートの上に、本作もこの楽音の際立ちから、良質なサウンドボード録音のようにしか聞こえないという極上音質です。但し、この日は最後の最後でDATテープ切れが起こってしまうというアクシデントがあったのですが、その部分を当店既発のこれまた極上音質の別音源「ROAMING THIS OLD HIGHWAY(4CD)」で補填してありますので、言われなければ全く気が付かないレベルとなっています。さらには前日の「Royal Albert Hall 2009 7th Night: DAT Master(2CD)」からは大きくセットリストが変わったのがこの日で、それまで中盤のアコースティックセットでプレイされていたLaylaがエレクトリックバージョンで終盤にプレイされるようになったということでも大きな魅力を秘めています。2009年はジャパン・ツアーも行なわれましたが、日本公演時とはセットリストもバンドメンバーも変わっており、この年中盤のクラプトンのライブとしては本作もはずせない内容となっております。日本公演とはまったく異なる魅力的なセットリストだった一夜 それではここで、この年のクラプトンの履歴を追ってみましょう。・2009年2月12日~28日:11公演に渡るジャパンツアー(21日、22日には埼玉スーパーアリーナでのジェフ・ベックとのジョイント公演を含む)・2009年3月4日~10日:短期オセアニアツアー・2009年3月19日、20日:オールマン・ブラザーズ・バンドの結成40周年記念コンサートにゲストとして出演・2009年5月4日:ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホールで行なわれたギタリスト、ジョー・ボナマッサのコンサートに飛入り・2009年5月9日:ロンドン、グロスヴナー・ホウス・ホテルで開催された「バンバリー・クリケット・クラブ」のチャリティイベントでプレイ・2009年5月11日~31日:ロイヤル・アルバート・ホール11公演を含むイギリス国内ツアー ←★ココ★・2009年6月10日~30日:スティーヴ・ウィンウッドとのジョイントアメリカン・ツアー・2009年10月20日:BBCテレビジョンスタジオにて音楽番組「Later...With Jools Holland」のスモーキー・ロビンソンのゲスト回に出演(ロビンソンのレギュラー・ギタリストが体調不良を来たしたための急遽の出演だった)・2009年10月30日:ニューヨーク、マジソン・スクエア・ガーデンで行なわれた「ロックの殿堂25周年記念セレモニー」にてクラプトンバンドとして出演、アレサ・フランクリン、オジー・オズボーン、U2らと共演する・2009年11月23日:スイス、ジュネーヴで行なわれたチャリティ・イベント「Children Auction」に出演、愛用のマーティン000-28も出品した・2009年12月31日:AA(アルコール中毒者の会)のための恒例のチャリティ・コンサート「ニュー・イヤーズ・イヴ・ダンス」開催 チャリティイベントやテレビ番組にも出演し、世界各地でツアーも行なった非常に精力的な活動の一年だったことがお分かりいただけるでしょう。ここには日本でのジェフ・ベックとのジョイント・コンサートも含まれていました。そして本作の日は、地元ロイヤル・アルバート・ホールでの11連続公演の8夜目に当たっていました。言わば、慣れた地元で伸び伸びとプレイできたタイミングだったと言えます。ジャパン・ツアーの音源を気に入っておられる方にも是非注目いただきたいのが、まずはドラマーがエイブ・ラボリアル・ジュニアからスティーヴ・ガッドに替わっていたことです。クラプトンの楽曲と言えば、もはやガッドほど「はまる」人選はないと言ってもいいほどです。その絶対的な安心感から、クラプトンはジャパン・ツアー時とは劇的にセットリストを変更してきたのです。オープニングナンバーからして違います。01年の「レプタイル・ツアー」以来8年ぶりの演奏となるGoing Down Slowからというサプライズ。この曲もOld Loveも、共に98年の「ピルグリム・ツアー」の時のアレンジでプレイされています。このあたりは、98年当時にもキーボードにティム・カーモンがいたことが主因と考えられ、Old Loveの中間、バンドがアップテンポのジャムを展開する中でのカーモンのシンセソロも素晴らしいものです。そしてこの日は、前日にプレイされた「JOURNEYMAN」収録ナンバーAnything For Your Loveに代わり、ドミノスナンバーGot To Get Better In A Little Whileがセットインしました。落ち着いた印象のAnything For Your Loveよりも、ウキウキしてくるグルーヴィーなこの曲の方が圧倒的に興奮度は高く、前半の聴きどころとなっています。クラプトン自身もウキウキしてプレイしているかのような躍動感があります。美味しいのは、アンディが基本リズムギタリストだったため、二度のソロはクラプトンが豪快に決めていることでしょう。考えてみると、この曲をプレイしたステージにはいつもドイル・ブラムホールがいました。アンディがサポートの時にこの曲をセットインさせたのは、この公演が初だったのです。そう思うと、このテイクは非常にレアです。このクリアな音質からして、アンディのサポートぶりも彼らしいプレイで非常に的を得ていたこともよく判ります。一旦ブレイクしてのウィリー・ウィークスのベースソロもグッドです。しかもこの曲は同年2月の日本公演ではプレイされていなかっただけに(日本公演ではドミノスナンバーとしてはWhy Does Love Got To Be So Sadがプレイされました)、この年のRAHだけで聴けるパフォーマンスとして注目です。そして前半のハイライト曲であるI Shot The Sheriff。この日のクラプトンの好調ぶりはここでもよく分かります。この曲での後奏のソロは、前日とはまた趣きが変わり、快調に飛ばしつつ圧倒的な力でねじ伏せるような超速弾きが聴かれます。魅力的というしかないソロです。この日のこのテイクも是非聴いていただきたいパフォーマンスです。またレアな選曲と言えば、Anytime For You。クラプトンの敬愛する戦中派の黒人ピアニスト、ビッグ・メイシオのブルースナンバーです。この曲はライブでは初カバーでした。演奏が始まった途端、会場がアメリカの鄙びた酒場のステージに変わったかのようなムードになります。その活躍の主人公はピアノのクリス・スティントンです。このムードが実現できるクラプトンバンド、凄いと思いますし、それを継承しようとするクラプトンの心意気にも感じ入ります。2003年ツアーではアンコールナンバーだったスタンダードナンバーSomewhere Over The Rainbowを中盤のシッティングセットで披露しているのもバラエティの妙というほかはありません。何が飛び出すか、ワクワクする前半に対し、後半は王道的なセットリストで進行しますが、何とLayla以降に、現在はクラプトンの右腕となったドイル・ブラムホールが飛入りしています。曲前には「マイ・ベスト・フレンド」とアナウンスしてドイルを呼び出しています。彼の参加により、これ以降の楽曲に素晴らしい躍動感が出ていることも特長となっています。この連続公演では、ドイルはクラプトンに指名され、彼のバンド、アーク・エンジェルスがサポートアクトを務めていたのでした。そしてクラプトンに声を掛けられてLayla以降に参加したわけです。やはりエレクトリックバージョンのLaylaは、彼がいるいないでその出来栄えに大きな差が出ます。イントロは、さすがにアンディを立てて、彼に譲っていますが、サビのコーラスの7連フレーズはドイルが担当しているほか、Aメロのオブリガートもドイルが務めています。これがあるだけでもこの曲が映えるのは明らかです。後半のピアノコーダパートでは、ドイルはデュエイン・オールマンを想起させる素晴らしいスライドプレイでサポートしています。これを聴くと、恐らくクラプトンは、彼なしではエレクトリックバージョンのLaylaをプレイできないのではないかとさえ思えるほどです。続くCocaineでは、クラプトンは「ゲスト」のドイルに気を遣い、ファーストソロを彼に委ねます。ドイルらしい粘りのあるロングソロも聴きごたえがあるのですが、何とそこからクラプトンがソロを引き継ぎます!クラプトンも冴え渡ったロングソロを披露して、歌に戻ります。これでも十分なのですが、セカンドソロはアンディ~カーモンのシンセソロ、そしてクリス・スティントンのピアノソロへと移行し、大団円を迎えるという、お腹いっぱいコースです。リリースの続く2009年のロイヤル・アルバート・ホール公演ですが、是非この日もご注目いただきたいと思います。ジャパン・ツアーの後に行なわれたという珍しい日程だったロイヤル・アルバート・ホール公演でしたが、ドラマーがチェンジし、セットリストも大幅に変わり、ドイル・ブラムホールがゲスト参加した日だけに、日本公演とはまた違った魅力に溢れているパフォーマンスが極上音質で完全収録されているのが本作です。Live at Royal Albert Hall, London, UK 26th May 2009 ULTIMATE SOUND(from Original Masters)Disc:1 (68:23) 1. Intro. 2. Going Down Slow 3. Key To The Highway 4. Got To Get Better In A Little While 5. Old Love 6. I Shot The Sheriff 7. Driftin' 8. Nobody Knows You When You're Down And Out 9. Lay Down Sally 10. Anytime For You 11. Somewhere Over The Rainbow Disc:2 (54:55) 1. Badge 2. Little Queen Of Spades 3. Before You Accuse Me 4. Wonderful Tonight 5. Layla* 6. Cocaine* 7. Crossroads* Eric Clapton - guitar / vocals Andy Fairweather Low - guitar / vocals Chris Stainton - keyboards Tim Carmon - keyboards Willie Weeks - bass Steve Gadd - drums Michelle John - backing vocals Sharon White - backing vocals Doyle Bramhall ? - guitar*

Eric Clapton エリック・クラプトン/London,UK 5.20.2009 Complete DAT Master

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