今なお、世界中で精力的な発掘が続けられているQUEENの音源事情。その最新成果でもある秘宝がリリース決定です。そんな本作に吹き込まれているのは「1978年11月9日デトロイト公演」。その新発掘オーディエンス録音です。70年代のQUEENは1年の間に複数のツアーが重なる事が多く、1978年も時期によって“NEWS OF THE WORLD Tour”と“JAZZ Tour”に分けられる。まずは当時のスケジュールを振り返り、ショウのポジションを確かめてみましょう。1978年“NEWS OF THE WORLD Tour”・4月12日ー5月13日:欧州#1(20公演)“JAZZ Tour・10月28日ー12月20日:北米#1(35公演)←★ココ★ 1979年・1月17日ー3月1日:欧州#2(28公演)←※LIVE KILLERS・4月13日ー5月6日:日本(15公演)・8月18日:SAARBRUCKEN OPEN AIR出演 “CRAZY Tour”・11月22日ー12月26日:北米#2(20公演)これが1978年/1979年のQUEEN。本作のデトロイト公演は“JAZZ Tour”でもメイン・レッグだった「北米#1」の一幕でした。この「北米#1」は名録音の宝庫としても知られ数々の名盤をご紹介してきました。さらに日程をズームしてコレクションとの位置関係を見てみましょう。「北米#1」の詳細・10月28日ー11月7日(7公演)*11月9日:デトロイト公演 ←★本作★・11月10日ー30日(14公演)*12月1日『ULTIMATE MONTREAL 1978』・12月3日ー6日(3公演)*12月7日『DEFINITIVE CHICAGO 1978』・12月8日ー13日(3公演)*12月14日『DEFINITIVE VANCOUVER 1978』・12月16日ー20日(4公演)……と、このようになっています。まさに3大名盤となる『ULTIMATE MONTREAL 1978』『DEFINITIVE CHICAGO 1978』『DEFINITIVE VANCOUVER 1978』がズラリと並んでいるわけですが、本作はそのどれよりも初期にあたる8公演目でした。そんな現場を伝える本作は、3大名盤に加わって「4大」になる可能性を秘めた新録音。「可能性」と含みを持たせたのは、あまりに短いから。名門「JEMS」から発表されたマスターはショウの終盤15分、「Tie Your Mother Down」以降の5曲分だけなのです。これだけ短ければ普通ならスルーするところですが、そうもいかないサウンド・クオリティが凄い。極太でオンな芯が距離感 Cobo Hall, Detroit, MI, USA 9th November 1978 TRULY AMAZING/PERRFECT SOUND(NEW SOURCE)