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Bob Dylan Rick Danko,Robbie Robertson ボブ・ディラン/CA,USA 1965 2Days Upgrade

ニューポート・フォーク・フェスティバル以降バックバンドを従えたロックミュージシャンに豹変した1965年のボブ・ディランでしたが、好評発売中の『NEWPORT FOLK FESTIVAL 1965』や『LIVE AT THE HOLLYWOOD BOWL』といったバンド活動の初期を捉えたサウンドボードこそ存在するものの、以降の65年ライブ音源となると極端に限られてしまう。こうした状況の中で発掘された世界中のマニア驚愕の音源が『THE GINSBERG TAPES 1965』でした。音源の極めて少ない時期にあって、一気に二公演も見つかったというだけでも世界中のマニアを驚愕させた訳ですが、そこに拍車をかけたのはディランと親しかった詩人アレン・ギンズバーグによって行われたという事。65年のバンドライブを捉えた音源であれば録音が残されていただけでもありがたいというもの。ところが彼は両日のステージのほぼ全長版を録音してくれていたからさあ大変。実際これら二日間以外で残されている65年のオーディエンス録音というのはファンによってかろうじて録音された断片的なものがほとんど。その点ギンズバーグはディランの弾き語りパートとバンドとのステージの両方を捉えてくれた功績が大きすぎる。何より驚かされるのは1965年のオーディエンス録音だとは思えないほど聞きやすい録音状態。実際バンドを従えたステージに変化する前から65年のディランに関してはオーディエンス録音が存在するのですが、それは音像がボヤボヤで聞きこむのが苦になるレベルだったりします。その点ギンズバーグの録音は異次元の聞きやすさ。2017年のリリースがあっという間に売り切れてしまったのも当然と言える歴史的発掘でした。もっともギンズバーグによって録音され二日間の内、12月12日のサンノゼに関してはバンド・パートだけ早くからトレーダー間に出回っており、懐かしのWANTED MAN『LONG DISTANCE OPERATOR』を皮切りとしていくつかのアイテムがリリースされました。サウンドボード録音アイテムばかりが当たり前だった1990年代初頭にあって65年のオーディエンス録音に肩透かしを食らった感があったものの、あまりに貴重なセットリストと意外なほど聞きやすい音質で高い評価を受けたのでした。ところが『THE GINSBERG TAPES 1965』がリリースされてみれば実際にはディラン弾き語りステージも録音が存在。それ以上に既発盤がギンズバーグ所有のマスターからかなりのダビングを経たテープを元にしていたことまで判明してしまったのです。この点においても歴史的な発掘となったのですが、マスターの鮮度は本当に驚くほど。そこはギンズバーグの遺品としてテープが丁寧に保管されていたであろうことを偲ばせてくれるもの。1965年といえばロックコンサートのPAシステムなどまるで確立されておらず、オーディエンス録音が轟音の荒れくれ状態で録音されたとしても何ら不思議ではない。しかしギンズバーグの録音は両日のバンド・パートが共に見事なバランスとクリアーさで録音されているから驚きでしかない。特に二日目はクリアーさが際立っている。こうして歴史的な価値が高すぎるオーディエンス録音となった訳ですが、内容がまた貴重の極み。弾き語りパートでは作曲されたばかりで正式なタイトルすら決まっていなかった「Visions Of Johanna」が披露(当時付けられた仮の曲名は「Freeze Out」)。代わりにレパートリーから落とされる直前の「Gates Of Eden」が歌われているのもしかり。これがバンド・パートになると「Tombstone Blues」やバンド・アレンジの「It Ain’t me Babe」が未だに演奏されており、極めつけはこの時期だけしか演奏されなかった超レア・レパートリーである「Long Distance Operator」。後にザ・バンドとなってから彼らがカバー・バージョンを発表することになりますが、作者ディランの歌かつライブで演奏されていた場面が捉えられたのは貴重すぎる。さらにニューポート以降ブーイングに包まれながらバンドとのステージをこなしていた印象の強いディランですが、ここではそうした野次がまるでなく、むしろ「ブラボー!」と言った声が飛び交うほど好意的に受け取られている様子が捉えられているのも大きな衝撃でした。確かにブーイングが原因でバックバンドからリヴォン・ヘルムが抜けてしまった(代役はサンディ・コニコフ、翌年はボビー・グレッグ)のは事実ですが、12月にもなると人気の上昇が勝ってブーイングもアメリカでは収まっていたのです。そして今となっては若きロビー・ロバートソンのギタープレイの記録としても歴史的な価値が計り知れなくなってしまった(実際ロビーは弾きまくっています)。とどめは今回の再リリースに際して「Graf Zeppelin」がビンテージ・オーディエンスのレストアを敢行。例えばサンフランシスコの「Baby Let Me Follow You Down」のイントロで散見されたヨレをきっちりアジャスト。元々65年の録音とは思えない音の良さに定評のある超貴重オーディエンスが待望の再登場&バージョンアップ!リマスター・メモ 数ヶ所の音ヨレを修正 時折パチっと入るノイズを除去 主にDisc3において、ヒスが突然増える箇所を若干補正 Masonic Memorial Temple, San Francisco, CA, USA 11th December 1965 Civic Auditorium, San Jose, CA, USA 12th December 1965 Masonic Memorial Temple, San Francisco, CA, USA 11th December 1965 Disc 1 (52:45) 1. To Ramona 2. Gates Of Eden 3. It's All Over Now, Baby Blue 4. Desolation Row 5. Love Minus Zero/No Limit 6. Visions Of Johanna (Freeze Out) 7. Mr. Tambourine Man ★アタマ音ヨレ修正 Disc 2 (60:34) 1. Tombstone Blues 2. I Don't Believe You 3. Baby Let Me Follow You Down ★アタマ音ヨレ修正 4. Just Like Tom Thumb's Blues 5. Long Distance Operator 6. It Ain't Me Babe 7. Ballad Of A Thin Man 8. Positively 4th Street 9. Like A Rolling Stone 10. Backstage Conversation Before The Show Civic Auditorium, San Jose, CA, USA 12th December 1965 Disc 3 (47:45) 1. Ginsberg And Audience Chat 2. She Belongs To Me 3. To Ramona 4. Gates Of Eden 5. It's All Over Now, Baby Blue 6. Desolation Row 7. Love Minus Zero/No Limit 8. Mr. Tambourine Man Disc 4 (63:08) 1. Tombstone Blues ★アタマ音ヨレ修正 2. I Don't Believe You 3. Baby Let Me Follow You Down 4. Just Like Tom Thumb's Blues 5. Long Distance Operator 6. It Ain't Me Babe 7. Ballad Of A Thin Man 8. Positively 4th Street 9. Like A Rolling Stone 10. Interval Conversation Bob Dylan - vocal, guitar Robbie Robertson - guitar★ Richard Manuel - piano Garth Hudson - organ Rick Danko - bass Bobby Gregg - drums

Bob Dylan Rick Danko,Robbie Robertson ボブ・ディラン/CA,USA 1965 2Days Upgrade

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