35年ぶりとなる再来日を実現させた2010年のBAD COMPANY。その奇跡の現場を極上体験できるオリジナル録音が新発掘です。そんな本作に吹き込まれているのは「2010年10月20日:Zepp名古屋」公演。前座を務めた息子スティーヴ・ロジャースまで完全収録した超極上オーディエンス録音です。彼らのライヴ・イン・ジャパンは、歴史上たった8公演のみ。良い機会でもありますので、当店コレクションと照らし合わせつつ、BAD COMPANYの来日全史を振り返ってみましょう。1975年*3月3日『BUDOKAN 1975』2010年・10月18日:Zepp 福岡*10月20日:Zepp 名古屋 ←★本作★・10月21日:なんばhatch・10月23日:人見記念講堂*10月25日『COMPLETE FORUM NIGHTS 2010(東京)』*10月26日『MR. MIDNIGHT(東京)』※各日とも代表作のみ。以上の全8公演。1975年の初来日はたった一晩だけであり、名盤『BUDOKAN 1975』でお楽しみ頂けます。その後、ポール・ロジャースはソロやQUEENとして来日しつつ、BAD COMPANYとしては35年後にようやく二度目が実現。それから13年が経った今もなお、最後の来日であり続けています。そんな歴史的なジャパン・ツアーを伝える本作は、「超」の付く極上オーディエンス。録音家本人から譲られたオリジナル録音なのですが、これが猛烈にオンでダイレクト。生々しい歓声も吸い込んでいるのでオーディエンス録音に間違いないのですが、ゼロ距離な密着感、鮮やかなで細やかなディテール、見事なセパレート感……いずれもサウンドボード級。2010年のBAD COMPANYと言えば公式ライヴ作『LIVE AT WEMBLEY』も残されているわけですが、本作と交互に再生しても負けていないくらいです(来日公演はミック・ラルフス不在のシングル・ギター体制だったのでツインのステレオ感は及びませんが、逆に言えばその程度の差です)。さらにサウンドボード感を高めているのが不思議なほど静かな周囲の歓声。曲間になると周囲からも熱い声援が贈られますが、演奏中はささやかな手拍子のみ。もちろん、ライヴ自体は盛り上がっていて代表曲群ではサビの大合唱も起きるのですが、それが遠く演奏の向こう側のように感じられる。生々しくリアルではあるものの、聴き応えはオフィシャル作品風という理想的なライヴアルバムなのです。そんな超絶級サウンドで描かれるのは、歴史上1回こっきりの「バドカン@名古屋」。2010年来日の最高傑作と言えば、最終日のマトリクス・アルバム『MR. MIDNIGHT』が君臨していたのですが、実は本作はセットが異なる、ついでに(?)公式作『LIVE AT WEMBLEY』とも合わせて比較しながらセットを整理しておきましょう。本編:BAD COMPANY・バッド・カンパニー:Can't Get Enough/Seagull/Movin' On/Bad Company/Ready For Love・ラン・ウィズ・ザ・パック:Honey Child/Run With The Pack/Young Blood(*)・ディソレーション・エンジェル:Oh, Atlanta(★)/Gone, Gone, Gone/Rock 'n' Roll Fantasy・その他:Burnin' Sky/Mister Midnight(★)/Electricland/Feel Like Makin’ Love/Shooting Star※注:「★」印は公式作『LIVE AT WEMBLEY』で聴けなかった曲。「*」印は名盤『MR. MIDNIGHT(』で聴けなかった曲。前座:スティーヴ・ロジャース・ソロアルバム:The River/Sunshine・その他:Freedom/Answers/Unknown/Fly Bird/Walk On ……と、このようになっています。『BAD COMPANY』『RUN WITH THE PACK』『DESOLATION ANGELS』の3作を軸としつつ、ポール時代の全アルバムから満遍なくセレクトしたグレイテスト・ヒッツを繰り広げる。「Mister Midnight」に見慣れない曲名ですが、これは当時話題となった新曲。13年を経た現在も未発表なままではありますが、その貴重曲もオフィシャル級クオリティで楽しめるのです。なお、本作は当日オープニングを務めたポールの息子スティーヴのステージはDISC 2の最後にボーナス的に収録しています。前2009年に発表されたソロアルバム『STEVE RODGERS』からの2曲を始め、7曲を弾き語りしている。父親によく似た艶やかで滋味深い歌声を披露しています。歴史上、たった二度しか実現していないBAD COMPANYの来日公演。35年後に実現した奇跡のステージを超・極上体験できる初登場ライヴアルバムです。2023年現在ポールは『MIDNIGHT ROSE』と共にソロ活動を再開させるようとしていますが、BAD COMPANY復活の兆しは見えず、三度は目は望むべくもないでしょう。時間を重ねるほどに重みを増してきた2010年の現場。35年ぶりに実現した再来日「2010年10月20日Zepp名古屋」公演の超極上オーディエンス録音。録音家本人から譲られたオリジナル録音で、猛烈にオンでダイレクト。ゼロ距離な密着感、鮮やかなで細やかなディテール、見事なセパレート感……いずれもサウンドボード級で、公式ライヴ作『LIVE AT WEMBLEY』にも引けを取らない。前座を務めた息子スティーヴ・ロジャースのステージも含め、当日の一部始終を極上体験できる新名盤です。Zepp Nagoya, Nagoya, Japan 20th October 2010 ULTIMATE SOUND(from Original Masters) 初登場・超高音質AUDマスター Disc:1 (49:11) 1. Intro 2. Can't Get Enough 3. Honey Child 4. Run With the Pack 5. Band Introductions 6. Young Blood 7. Burnin' Sky 8. Oh, Atlanta 9. Seagull 10. Gone, Gone, Gone 11. Mister Midnight 12. Electricland Disc:2 (62:12) 1. Feel Like Makin' Love 2. Shooting Star 3. Rock 'n' Roll Fantasy 4. Movin' On 5. Bad Company 6. Ready for Love Paul Rodgers - Vocals, Piano, Guitar, Harmonica Simon Kirke - Drums Howard Leese - Guitar Lynn Sorensen - Bass STEVE RODGERS 7. Intro 8. Freedom 9. Answers 10. Unknown 11. Fly Bird 12. Walk On 13. The River 14. Sunshine