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Steve Hackett スティーヴ・ハケット/Osaka,Japan 2016 Complete

CAMELと共に2016年初夏の日本に英国プログレの風を届けてくれたスティーヴ・ハケット。その最終日となる「2016年5月23日なんばHatch公演」を収めた極上オーディエンス・アルバムの登場です。来日では、CAMELと併せて極上タイトルが目白押し。混乱を避けるためにも、毎度恒例の日程確認から始めましょう。・5月21日:川崎・クラブチッタ 『KAWASAKI 2016』・5月22日:東京・日比谷野外大音楽堂 『PROGRESSIVE ROCK FES 2016』・5月23日:大阪・なんばHatch【本作】このように、ハケットの日程は全3回。同時リリースの『KAWASAKI 2016』『PROGRESSIVE ROCK FES 2016』と併せ、3日間全部が一気に公開。今回の来日はCAMELとの絡みが話題となりましたが、本作はCAMELと合わせても最後の最後となる1本なのです。そんな最終日を収めた本作を記録したのは、“西日本最強テーパー”氏。先日、CAMELの『OSAKA 2016』が大好評を賜りましたが、あの超傑作と同じ会場/同じ録音家/同じ機材のライヴアルバムです。さらに申しますと、なんと録音ポジションまで同じ(追記しますと、マスタリング/アートワークも同じスタッフで仕上げました)。さらにさらに言えば、CAMELが16年ぶりの来日だったのに対し、ハケットのバンド形態での大阪ソロ公演は20年ぶり。完全に双子のライヴアルバムなのです。CAMELの『OSAKA 2016』をお聴きいただいた方なら、もうこれだけで傑作の予感にゾクゾクされているのではないでしょうか。なにしろ、CAMELは名匠“最強”氏をして「私の理想」とまで言わしめた超傑作録音。そのハケット版なのですから。実際、本作のサウンドも極上中の極上。さすがにバンドと音響スタッフまでは同じではありませんから、厳密に同じサウンドになることはありませんが、クオリティは一歩どころか半歩、1/8歩も譲らない。クリア極まる楽音の美しさ、何も知らなければサウンドボードとしか思えないド直近ぶり、マルチトラックからミックスしたかの如き絶妙の喝采、それでいながらライン録音のマルチミックスではあり得ない自然な空気感。さらに、大阪の会場ノリをたっぷりと吸い込んでおきながら、間近席のオーディエンス・ノイズも皆無で、まるで“神の視点”から捉えたような俯瞰のムード……すべてがパーフェクトなライヴアルバムなのです。今回の来日ではKAJAGOOGOOのニック・ベッグスが帯同しましたが、特に彼のベース・サウンドが豊かでぶっとい。繊細さと幻想感が美しい“ハケット流プログレ”ですが、そのダイナミズムを一段も二段も跳ね上げ、劇的に盛り上げまくる。本作では、そのベースサウンドも克明に捉えきっており、ピック弾きのニュアンスはもちろん、重低音が会場の床や壁を振るわせているのさえ分かる。そこまで轟いておきながら、1点の曇りもない美しさなのですから……。彼のベースは全曲でたっぷり味わえますが、特に「A Tower Struck Down」には刮目いただきたい。単に太いだけでなく、重厚で荘厳でさえある重低音が混沌の闇をどこまでも深くしていく……。そして繊細かつドラマティックな「Shadow of the Hierophant」への転換し、“GENESISよりGENESISらしい”と言われた名盤『VOYAGE OF THE ACOLYTE』の壮大な音世界が完結。これほどのプログレッシヴ・ロックが2016年の日本に轟いた。その事実だけでも震えるような名演・名サウンドです。今回のツアーは前半「ソロ篇(ディスク1)」、後半「GENESIS篇(ディスク2)」の二部構成になっているわけですが、もちろん、本作の極上サウンドは「GENESIS篇」になっても揺るがない。まるでオフィシャル盤のような完全サウンドのど真ん中を、ピーター・ガブリエルを思い起こさずにはいられないナッド・シルヴァンの歌声が突き抜ける。2013年の“全編GENESIS来日”では聴けなかった5曲「Get 'Em Out by Friday」「Can-Utility and the Coastliners」「The Cinema Show」「Aisle of Plenty」「The Lamb Lies Down on Broadway」が一気に畳みかけられる。前回と変えるためか、ちょっと渋い選曲とも思えますが、実際に流れ出すとメロディがしっかり脳裏から浮かび上がる。特に「The Lamb Lies Down on Broadway」は、イントロのどよめきからビシッと揃った手拍子、サビの唱和もばっちり捉えられており、大いに盛り上がる大阪の空気を届けてくれます。この「GENESIS篇」でもニック・ベッグスのベースは凄い存在感。「The Lamb Lies Down on Broadway」ではグギグギと独特なサウンドうねりまくり、「The Musical Box」の重低ヴァイヴが大地を振るわせる。もちろん、本編セットラストの「The Musical Box」からアンコールにかけての大代表曲ラッシュは最高! 海外公演にはなかった「Dance On A Volcano」もハイライトです。Live at Namba Hatch, Osaka, Japan 23rd May 2016 ULTIMATE SOUND(from Original Masters) Disc 1 (78:55) 1. Intro 2. Corycian Fire 3. Spectral Mornings 4. Out of the Body 5. Wolflight 6. Every Day 7. Love Song to a Vampire 8. The Wheel's Turning 9. Loving Sea 10. Icarus Ascending 11. Star of Sirius 12. Ace of Wands 13. A Tower Struck Down 14. Shadow of the Hierophant Disc 2 (69:02) 1. Intro 2. Get 'Em Out by Friday 3. Can-Utility and the Coastliners 4. The Cinema Show 5. Aisle of Plenty 6. The Lamb Lies Down on Broadway 7. The Musical Box 8. Member Introduction 9. Dance on a Volcano 10. Firth of Fifth 11. Outro.

Steve Hackett スティーヴ・ハケット/Osaka,Japan 2016 Complete

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