1975年3月にリリースされたアルバム 『 There's One in Every Crowd (安息の地を求めて) 』 のプロモーションに伴い,6月14日フロリダ州はタンパのタンパ・スタジアム公演を皮切りに,8月30日バージニア州はノーフォークのスコープ・アリーナ公演まで行われた「 There's One in Every Crow Tour 」 の北米ツアー.上述の北米ツアー終了後,約 1ヵ月半のブレイクを挟んで 「 There's One in Every Crow Tour 」 の一環で,10月22日大阪の大阪フェスティバル・ホール公演を皮切りに,11月2日東京の日本武道館公演まで 3度目となる日本公演(7公演)を行っています.本CDは,上述の北米ツアーからツアー中盤に当たる 1975年6月18日メンフィス・コロシアム公演をサウンドボード収録。ではまずここで、この公演がこの年のクラプトンの活動上どのような位置付けになっていたのか、75年のツアースケジュールをおさらいしてみましょう。≪1975年4月1日:アルバム「THERE'S ONE IN EVERY CROWD」リリース≫ ・1975年4月7日~28日:オセアニア・ツアー・1975年6月14日~8月30日:全米ツアー ←★ココ★ ・1975年9月 オフ・1975年10月~11月:二度目のジャパン・ツアーツアーに明け暮れた一年だったことがお判りいただけると思いますが、その中にあってもこの全米ツアーは2ヶ月半の長期に亘るメインイベントでした。前年のカムバックツアーでステージ復帰したことで、またライブがやりたくて仕方がないという勢いの下で行われたツアーのようにも感じられ、人気曲Laylaでいきなりアグレッシヴなプレイを畳み掛ける姿がそれを物語っています。2年続いてアメリカ全土を回ったわけですが、この年は前年のようなアコースティック・ナンバーは一切なし、さらに親友カルロス・サンタナをオープニング・アクトに指名したことでさらに気合が入ったツアーでした。ツアー開始から1ヶ月半が過ぎた時点のこの日の聴きどころは、本来のクラプトンらしいセットリストと言えるでしょう。デレク・アンド・ザ・ドミノス時代のレパートリーを中心に勢いづかせながら、Ramblin' On My Mindでも弾き捲るという見事なステージング。このツアーでは意外にレアだったLet It Rainでのパッション溢れるプレイも聴きものです。この曲でレギュラーセットを終えているだけに、オープニングのLaylaと対を成す形で気合入り捲りなのも頷けます。MID-SOUTH COLISEUM, MEMPHIS, TN U.S.A. June 18, 1975 DISC ONE 01. I Shot The Sheriff 02. Layla 03. Bell Bottom Blues 04. Motherless Children 05. Let It Grow 06. Can't Find My Way Home DISC TWO 01. Mainline Florida 02. Drifftin' Blues - Rambling On My Mind 03. Sunshine Of Your Love 04. Let It Rain 05. Blues Power