約2週間に及んだ2014年ジャパンツアーの最終日、4月16日の大阪フェスティバル・ホール公演音源が、怒涛の最高音質盤で登場です。西日本最強のテーパーによるジェフの最高音質録音盤。録音は4列目ジェフのマイクスタンド・立ち位置の前の座席で、前年リニューアルオープンし、音が天から降ってくると称される大阪で最も音響の良いホールの音響特性そのまま録音したといえる音です。澄み切ったクリアな音に、会場の空気感、過不足の無い低音から高音までもダイレクトかつ抜群に捕えています。各楽器のバランスも完璧で主役となるジェフのギターは勿論のこと、ドラムの金物系の音、バスドラ、ベースの細かい音もばっちり捕えています。前方の座席であるがゆえ、各楽器の生音とPAからの出音をミックスしたような音とも言えます。曲間は周囲のオーディエンスは盛り上がっていますが、曲中は演奏に聞きいっていますので煩いオーディエンスノイズに邪魔されることなく演奏を楽しめます。最終日ならではのサプライズやこの日のみの選曲や展開は残念ながらありませんでしたが、最終日ということでベックが幾分リラックスし機嫌の良い様子が伺えました。とはいってもプレイはキレまくりで、Big Blockでは弦が切れてしまうくらいの熱演で全体としてミスも、殆どなくジャパンツアー最終日にしてベストに近い演奏が繰り広げられたと言えます。(サプライズはなかったと書きましたがCause We've Ended As Loversが終わった後にベック自身が今回のジャパンツアーへの感謝を述べたMCはサプライズといえますでしょうか。)ツアー終盤から「Blue Wind」、「The Pump」といった定番曲が外れたのは残念ですが、アルバム収録予定の「Egyptian」がセット入りし、結果として来たるべきニューアルバムからの曲が多く披露され、アルバムの内容・方向性を発売前に味わえたのが今回のライブの醍醐味です。今回のドラマー、ジョナサン・ショセフは、過去にパット・メセニーやマイク・スターン、ビル・エヴァンス、デイヴィッド・サンボーン、などジャズ・フュージョン界の大物と数々の競演をしているだけあって手数・足数の多いテクニカルなプレイはベックのプレイ同様に、聴衆を惹きつけます。ブライアン・ウィルソンとのジョイント公演からブランクがあることと、来日前直前にヴァイオリン&ヴォーカルのリジー・ボールの不参加が決定したことで、内容の予想がつきづらい今回の日本ツアーでしたが、非常に質の高い、見事なパフォーマンスを各所で展開し、しかも回数を重ねることで、その質をさらに高めていくという、まさに理想的なファーストツアーでありました。ツアー最終公演地、大阪でのライヴを、これ以上はないほどの優れたサウンドで完全収録した2枚組。Live at Festival Hall, Osaka, Japan 16th April 2014 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1 (48:07) 1. Introduction 2. Loaded 3. Nine 4. Little Wing 5. You Know You Know 6. Hammerhead 7. Angel (Footsteps) 8. Stratus 9. Yemin 10. Where Were You 11. Egyptian Disc 2 (51:18) 1. Goodbye Pork Pie Hat 2. Brush With The Blues 3. You Never Know 4. Danny Boy 5. Why Give It Away 6. Led Boots 7. Choral 8. Big Block 9. A Day In The Life 10. Band Introductions 11. Rollin' And Tumblin' 12. Cause We've Ended As Lovers Jeff Beck - Guitar Rhonda Smith - Bass Jonathan Joseph - Drums Nicolas Meier - Guitar