『SLIPPERY WHEN WET』から3作連続でマルチプラチナ・ヒットを飛ばし、シーンの頂点に君臨していた『KEEP THE FAITH』時代のBON JOVI。超大物としての貫禄を身につけた威風堂々のステージを現場体験できる新名盤が登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「1993年9月15日パリ公演」。その極上オーディエンス録音です。『KEEP THE FAITH』時代と言えば、公式映像『AN EVENING WITH BON JOVI』が象徴ですし、昨年発掘された名録音『STOCKHOLM 1993』も記憶に新しいところ。まずは、当時の活動概要を俯瞰してそれぞれの位置関係を把握してみましょう。1992年・10月9日ー28日:プロモ(北米6公演)←※公式映像《11月3日『KEEP THE FAITH』発売》・11月4日:プロモ(ロンドン公演)・12月20日+31日:プロモ(北米2公演)1993年・2月8日ー3月27日:北米#1(33公演)・3月31日ー5月27日:欧州#1(43公演)←※STOCKHOLM 1993・6月3日ー17日:日本(11公演)・6月24日ー8月8日:北米#2(31公演)・8月18日ー9月19日:欧州#2(21公演)←★ココ★・9月23日ー10月17日:アジア/豪州(16公演)・10月29日ー12月20日:中南米/北米#3(25公演)これが1992年/1993年のBON JOVI。『STOCKHOLM 1993』は来日公演の2ヶ月前だったわけですが、本作は3ヶ月後。「欧州#2」の18公演目にあたるコンサートでした。そんなショウを真空パックした本作は、クリスタル・クリアな空気感が清々しくも麗しい美録音。音色からサウンドボードと間違えたりはしませんが、透き通った空間を貫く芯は力強く、ディテールは細部の微細部まで鮮明。リアルな大合唱スペクタクルもしっかりと吸い込みつつ、間近な嬌声はまったくないという「オーディエンスの理想」を体現しているのです。『STOCKHOLM 1993』も極上級でしたが、本作も勝るとも劣らない……と申しますが、歌詞の一語一語までくっきりとしたヴォーカルやきめ細かい鳴りの美しさでは本作の方が上回っているかも知れません。それほどのサウンドになったのも、当然なのかも知れません。実は本作を手掛けたのは現在コレクター界で話題沸騰の名手「Stephane」氏。その大元マスターからダイレクトにデジタル化された銘品なのです。この人物は80年代末/90年代初頭の大陸ヨーロッパで名録音を大量に残した録音家で、IRON MAIDENの名盤『DEFINITIVE PARIS 1993』を筆頭にSCORPIONSの『PARIS 1990』やMOTLEY CRUE『PARIS 1989』、WHITESNAKEの『DORTMUND 1990 DEFINITIVE MASTER』など、猛烈クリアな名作を次々と発表している。本作は、そんな達人コレクションの最新作となるBON JOVI篇なのです。そんな輝きの美音で描かれるのは、『STOCKHOLM 1993』とも似て非なる名曲の宝箱。ここでは公式作『AN EVENING WITH BON JOVI』とも併せて比較しつつ、セットを整理しておきましょう。ワイルド・イン・ザ・ストリーツ(6曲)・Wild In the Streets(★)/You Give Love A Bad Name(★)/I'd Die For You(★★)/Wanted Dead Or Alive/Livin' On A Prayer/Never Say Goodbye(★★)キープ・ザ・フェイス(5曲)・I Believe(★)/Bed Of Roses/Keep The Faith/I'll Sleep When I'm Dead/In These Arms(★)その他(8曲)・ニュージャージー:Born To Be My Baby(★)/Lay Your Hands On Me/Bad Medicine/Blood On Blood(★)・その他:Can't Help Falling In Love(★★)/Blood Money(★)/Blaze Of Glory/Help!(★★)※注:「★」印は公式映像『AN EVENING WITH BON JOVI』で聴けなかった曲。特に「★★」印は当店の『STOCKHOLM 1993』にもなかった曲。……と、このようになっています。『STOCKHOLM 1993』から約5ヶ月が経過した結果か、あるいは欧州2周目のために新風を吹き込んだのか、セットはマイナーチェンジ。「Dry County」が落ちた代わりに名曲「I'd Die For You」「Never Say Goodbye」を披露してくれます。もちろんお楽しみカバー総入れ替えで、エルヴィスの「Can't Help Falling In Love」とビートルズ「Help!」がセレクトされています。それにしても「1ツアーに1本あればラッキー」と思った『STOCKHOLM 1993』よりもさらに美しいとは。さすが全世界のコレクターの注目を集める「Stephane」コレクションです。達人の大元マスターから掘り起こされた「オーディエンスだからこその美音」。「1993年9月15日パリ公演」の極上オーディエンス録音。話題の名手「Stephane」氏の大元マスターで、クリスタル・クリアな空気感が清々しくも麗しい美録音。芯は力強く、ディテールは細部の微細部まで鮮明。リアルな大合唱スペクタクルもしっかりと吸い込みつつ、間近な嬌声はまったくないという「オーディエンスの理想」を体現している。3大名盤『SLIPPERY WHEN WET』『NEW JERSEY』『KEEP THE FAITH』の名曲がギュウ詰めになった新名盤です。Palais Omnisports de Paris-Bercy, Paris, France 15th September 1993 TRULY PERFECT SOUND Disc 1(51:58) 1. Intro 2. I Believe 3 Wild in the Streets 4. You Give Love a Bad Name 5. Born to Be My Baby 6. Can't Help Falling in Love 7. Bed of Roses 8. Keep the Faith 9. I'd Die for You 10. Blood Money 11. Blaze of Glory Disc 2(78:04) 1. Lay Your Hands on Me 2. I'll Sleep When I'm Dead 3. Bad Medicine 4. Help! 5. Wanted Dead or Alive 6. In These Arms 7. Livin' on a Prayer 8. Never Say Goodbye 9. Blood on Blood Jon Bon Jovi - Vocal, Guitar Richie Sambora - Guitar, Vocal David Bryan - Keyboards, Vocal Alec John Such - Bass, Vocal Tico Torres - Drums