終焉になるはずだった“EPITAPH Tour”を翻し、リッチー・フォークナーとの新章を開いた『REDEEMER OF SOULS』時代のJUDAS PRIEST。その来日公演を現場体験できる新発掘マスターが登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「2015年3月11日:日本武道館」公演。その新発掘オーディエンス録音です。気がつけば“REDEEMER OF SOULS Tour”から8年もの年月が経ち、現在では公式作品『BATTLE CRY』が象徴にもなっている。その記憶を呼び起こすためにも、まずはワールド・ツアーの全体像から振り返ってみましょう。2014年《7月8日『REDEEMER OF SOULS』発売》・10月1日ー11月22日:北米#1(35公演)2015年・2月21日ー3月3日:オセアニア(7公演)・3月6日ー16日:アジア(6公演)←★ココ★・4月23日ー5月21日:南米/北米#2(16公演)・5月30日ー7月4日:欧州#1(22公演・7月11日ー18日:北米#3(5公演)・7月25日ー8月1日:欧州#2(5公演)←※公式BATTLE CRY・10月16日ー11月12日:北米#4(15公演)・11月17日ー12月17日:欧州#3(18公演)これが2014年/2015年のJUDAS PRIEST。『BATTLE CRY』は夏の“ヴァッケン・オープン・エア”で収録されたわけですが、日本公演はその約5ヶ月前でした。日本武道館は、全5公演だったジャパン・ツアーの4公演目となるハイライト公演でした。もうピンと来ている方もいらっしゃると思いますが、このショウは既に名盤『REDEEMER OF SOULS IN TOKYO』でご紹介済みですが、もちろん(?)本作はまったくの別物。別人による完全な別録音であり、今回初めて公開された大元DATからダイレクトにCD化された業物なのです。プレス名盤が存在するのにご紹介することから藻ご想像頂けると思いますが、本作のサウンドは堂々の極上級。極太な芯が距離感なくド迫力に轟き、ディテールも鮮明ならセパレート感も絶大、名作『REDEEMER OF SOULS IN TOKYO』を肥えるか?と言うと迷うものの、負けてもいない。そんな極太サウンドで描かれるのは、今となっては意外なほど貴重なフルショウ。その意味をご紹介するためにも、ツアーの象徴である公式作『BATTLE CRY』と比較しながらセットを整理してみましょう。贖罪の化身(4曲)・Dragonaut(*)/Halls Of Valhalla/March Of The Damned(★*)/Redeemer Of Souls(*)クラシックス(14曲)・ブリティッシュ・スティール:Metal Gods/Breaking The Law/Living After Midnight・復讐の叫び:Devil's Child/Electric Eye/You've Got Another Thing Comin'・背徳の掟:Love Bites(★*)/Jawbreaker/Defenders Of The Faith(★*)・その他:Victim Of Changes/Turbo Lover/Beyond The Realms Of Death/Hell Bent For Leather/Painkiller ※注:「★」印は公式『BATTLE CRY(映像版)』で聴けない曲。「*」印は、このツアー以後演奏されていない曲。……と、このようになっています。『BATTLE CRY』はCD版よりも映像版の方が長尺なわけですが、そこでも聴けないレパートリーがたっぷり。「Love Bites」はその後のツアーでも演奏していませんし、「Defenders Of The Faith」に至ってはこの日が最後の生演奏となっています。そして、それ以上に新鮮なのが『REDEEMER OF SOULS』の新曲群。「Halls Of Valhalla」は近年でも演奏されましたが、それ以外は当時だけの限定曲に終わっているのです。現在、フォークナーを迎えての三作目を制作中とも言われるJUDAS PRIEST。その快進撃はこの時から始まりました。そのハイライト公演をフル体験できるライヴアルバムです。名盤が大定番として君臨していながらもご紹介せずには居られない新名盤。「2015年3月11日:日本武道館」公演の極上オーディエンス録音。名盤『REDEEMER OF SOULS IN TOKYO』とは異なる初公開マスターながら極太な芯が距離感なく轟き、今となっては貴重な『REDEEMER OF SOULS』ナンバーや公式『BATTLE CRY』では聴けない「Love Bites」「Defenders Of The Faith」も楽しめます。Budokan, Tokyo, Japan 11th March 2015 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1 (46:56) 1. Intro 2. Battle Cry Intro(Restart) 3. Dragonaut 4. Metal Gods 5. Devil's Child 6. Victim Of Changes 7. Halls Of Valhalla 8. Love Bites 9. March Of The Damned 10. Turbo Lover Disc 2 (61:06) 1. Redeemer Of Souls 2. Beyond The Realms Of Death 3. Jawbreaker 4. Breaking The Law 5. Hell Bent For Leather 6. The Hellion/Electric Eye 7. You've Got Another Thing Comin' 8. Painkiller 9. Living After Midnight 10. Defenders Of The Faith Rob Halford - Vocals Glenn Tipton - Guitar Richie Faulkner- Guitar Ian Hill - Bass Scott Travis - Drums