グランジ/オルタナ全盛にあっても王者の貫禄を見せつけていた1995年のBON JOVI。ロックの地平を広げていった彼らのフルショウを楽しめるプロ記録セットが登場です。そんな本作に収められているのは1つのショウから生まれた2つの極上マスター。「1995年5月18日ソウル公演」のステレオ・サウドボード録音をDISC 1-2に、マルチカメラ・プロショットをDISC 3に配した3枚組です。当時の彼らは“THESE DAYS Tour”の真っ最中。当時のライヴと言えば公式作『LIVE FROM LONDON』が象徴ですし、プロショットのタイトル『ECUADOR 1995』『YOKOHAMA 1996 2ND NIGHT』も人気。そんな中で本作のポジションはいかなるものなのか。ワールド・ツアー全景を俯瞰して確認してみましょう。1995年・4月26日ー5月10日:アジア(8公演)←★ココ★・5月13日ー19日:日本#1(3公演)・5月23日ー7月8日:欧州#1(29公演)←※公式《6月27日『THESE DAYS』発売》・7月21日ー10月7日:北米(44公演)・10月22日ー11月4日:中南米(8公演)←※ECUADOR 1995・11月8日ー18日:オセアニア(7公演)・11月28日ー12月3日:南アフリカ(3公演)1996年・5月14日ー20日:日本#2(5公演)←※YOKOHAMA 1996 2ND NIGHT・6月1日ー7月19日:欧州#2(26公演)これが1995年/1996年のBON JOVI。“THESE DAYS Tour”は新規開拓の「アジア」レッグからスタート。本作のソウル公演はその一環である8公演目。来日直前のショウでもありました。これまで彼らが行った韓国公演は二度だけであり、本作が初ライヴでもありました(1992年には数曲のプロモ出演もありました)。世界の超大物ロックバンドの来訪とあって、その模様はテレビとラジオで放送。本作は、その両方をベスト・マスターでカップリングしたものなのです。実際、そのクオリティは過去最高。90年代の韓国放送は南米と並んで発展途上で、どのバンドでも極上級はほとんどないというのが通例でした。しかし、本作はその貴重な例外。さすがにデジタル大全盛の現代基準で「完全オフィシャル級」とは申せませんが、当時基準なら声を大にして言える。サウンドボード/プロショット共に、何よりも素晴らしいのはマスター鮮度。ダビング痕がほとんどなく、FMサウンドボードにはヨレや歪みが見当たらず、TVプロショットは発色も艶やかならディテールも鮮明。「90年代の韓国放送」に抱いていた偏見が崩れ、「あのバンドのSBDやプロショットも、このクオリティで残っているのかも……」と夢が広がっていくのを抑えられません。そんなクオリティで描かれるのは、歴史的な初韓国ライヴ。公式『LIVE FROM LONDON』や『ECUADOR 1995』はフルセットとはほど遠い編集映像ですので、ここではフルの日本プロショット『YOKOHAMA 1996 2ND NIGHT』と比較しつつ、セットを整理してみましょう。80年代(8曲)・ワイルド・イン・ザ・ストリーツ:You Give Love A Bad Name/Wild In the Streets(★)/I'd Die For You/Livin' On A Prayer/Wanted Dead Or Alive・ニュージャージー:Blood On Blood/Lay Your Hands On Me/Bad Medicine90年代他(11曲+α)・キープ・ザ・フェイス:Keep The Faith/Bed Of Roses(★)/Dry County(★)/I'll Sleep When I'm Dead・クロス・ロード:Always/Someday I'll Be Saturday Night・その他:Diamond Ring/Stranger In This Town(★)/Blaze Of Glory/With A Little Help From My Friends(*★)/Rockin’ All Over The World(★)※注:「*」印は映像篇のみ収録。「★」印は日本公演プロショット『YOKOHAMA 1996 2ND NIGHT』になかった曲。……と、このようになっています。まだ『THESE DAYS』発売前だったせいか、新曲は「Diamond Ring」だけに限定。初めての地を一気に攻略するような豪華グレイテスト・ヒッツで構成しています。そんな中でお楽しみカバー曲で選ばれたのは、ビートルズの「With A Little Help From My Friends」とジョン・フォガティの「Rockin’ All Over The World」。前者はFM放送版ではカットされており、本作でもTV放送版のDISC 3のみの収録です。王道グレイテスト・ヒッツで新たなる国を魅了していったBON JOVI。そんなフロンティア・ライヴをステレオ・サウンドボードとマルチカメラ・プロショットでたっぷり楽しめる3枚組セットです。韓国放送の常識を覆す極上のマスター・クオリティ。「1995年5月18日ソウル公演」のステレオ・サウドボード録音/マルチカメラ・プロショットをセットした3枚組。FMサウンドボードもTVプロショットもダビング痕がほとんどなく、音声にヨレや歪みが見当たらず、画面も発色も艶やかならディテールも鮮明。90年代の韓国放送都は思えない美しさで、豪華グレイテスト・ヒッツで臨んだ初韓国公演を楽しめます Olympic Stadium, Seoul, South Korea 10th May 1995 STEREO SBD/PRO-SHOT Disc:1 (64:28) 01. Intro 02. You Give Love A Bad Name 03. Wild In The Streets 04. Keep The Faith 05. I'd Die For You 06. Diamond Ring 07. Bed Of Roses 08. Stranger In This Town 09. Blaze Of Glory 10. Dry County 11. Blood On Blood Disc:2 (60:11) 1. Lay Your Hands On Me 2. I'll Sleep When I'm Dead / Jumpin' Jack Flash / Glory Days 3. Bad Medicine incl. Shout 4. Always 5. Livin' On A Prayer 6. Guitar Solo 7. Wanted Dead Or Alive 8. Rockin' All Over The World 9. Someday I'll Be Saturday Night STEREO SOUNDBOARD RECORDING DVD 1. Intro 2. You Give Love A Bad Name 3. Wild In The Streets 4. Keep The Faith 5. I'd Die For You 6. Diamond Ring 7. Bed Of Roses 8. Stranger In This Town 9. Blaze Of Glory 10. Dry County 11. Blood On Blood 12. Lay Your Hands On Me 13. I'll Sleep When I’m Dead/Jumpin' Jack Flash/Glory Days 14. Bad Medicine incl. Shout 15. With A Little Help From My Friends 16. Always 17. Livin' On A Prayer 18. Richie Sambora Acoustic Guitar Solo 19. Wanted Dead Or Alive 20. Rockin’All Over The World 21. Someday I'll Be Saturday Night PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.130min.