大名盤『第七の予言』を全英No.1に送り込み、全盛の80年代を締めくくった1988年のIRON MAIDEN。その伝説録音の大元マスターが登場。そんな本作に刻まれているのは「1988年11月24日ウィットレイ・ベイ公演」。英国ツアーの一幕で記録された極上オーディエンス録音です。“Seventh Tour Of A Seventh Tour”と言えば、公式作『MAIDEN ENGLAND』や初出演でヘッドライナーを務めた“Monsters Of Rock”など、イギリスでのライヴが語り草。そんな中で本作はどんなポジションなのか。まずは当時のスケジュールを振り返ってみましょう。《4月11日『第七の予言』発売》・4月28日+29日:西ドイツ(2公演)・5月8日ー8月10日:北米(60公演)・8月17日+20日:英国#1 ←※MONSTERS OF ROCK 1988・8月27日ー10月5日:欧州(20公演)・11月18日ー12月12日:英国#2(16公演)←★ココ★ これが1988年のIRON MAIDEN。英国セクションは二度あり、「英国#1」は“Monsters Of Rock”出演とそのウォームアップ・ギグ(2公演とも当店の『MONSTERS OF ROCK 1988: 25TH ANNIVERSARY EDITION(Zodiac 033/034)』でお楽しみ頂けます)で、「英国#2」がツアー。本作のウィットレイ・ベイ公演は後者にあたります。ここで更に日程をズームしてみましょう。「英国#2」の詳細・11月18日ー22日(4公演)*11月24日:ウィットレイ・ベイ公演 ←★本作★・11月25日:ウィットレイ・ベイ公演*11月27日+28日:公式『MAIDEN ENGLAND』・11月30日ー12月6日(4公演)*12月7日『HAMMERSMITH ODEON 1988 2ND NIGHT』・12月10日ー12日(3公演)話題の名手コレクションから発掘された大元マスター そんな現場を真空パックした本作は、録音者本人が公開した大元マスター起こし。その録音者こそ「Nelly-Duke」氏。先日オジー・オズボーンの『REDCAR 1988』が衝撃を巻き起こしましたが、その後も本人秘蔵の大元マスターを次々と発表。同時リリースの『DEFINITIVE NEWCASTLE 1983』と本作は、そんな「Nelly-Duke」コレクションの最新作なのです。実際、本作は極太の銘品。音色的にサウンドボードと間違えるタイプでもないのですが、かと言って客録にありがちなスカスカ感は皆無。オンで力強い芯がもの凄い音圧で目の前に迫るパワー・サウンド。マスタリングでヴォーカルのヌケを良くしていますが、音圧稼ぎはまったくナシでも十二分に現代基準です こう書くとパッツンパッツンなサウンドをイメージされるかも知れませんが、そうではないから本作はプレス級。デジリマではないのでパワフルであってもナチュラルで聴きやすく、バスドラのアタックも腹を蹴り上げてくるものの、耳には突き刺さらない。ここまでスゴい音圧だとバリバリに割れていても不思議ではないのですが、本作はそれさえもなく艶やかしっとりと美しいのです。MOR 1988と双璧を成す「英国の2大名作」が誕生 そんなパワー&美の密着サウンドで描かれるのは、絶頂に達した本場イギリスのフルショウ。セット自体は直近の『MAIDEN ENGLAND』と同一なのですが、「英国#1」とは異なる。最後に後者のプレス名盤『MONSTERS OF ROCK 1988: 25TH ANNIVERSARY EDITION』と比較しながら整理しておきましょう。第七の予言(6曲)・Moonchild/The Evil That Men Do/Infinite Dreams(*)/Can I Play With Madness/The Clairvoyant/Seventh Son Of A Seventh Son クラシックス(12曲)・ディアノ時代:Killers(★*)/Iron Maiden/Running Free/Sanctuary・魔力の刻印:The Prisoner/The Number Of The Beast/Hallowed Be Thy Name(*)/Run To The Hills・その他:Still Life(★*)/Die With Your Boots On(★*)/Heaven Can Wait(*)/Wasted Years ※注:「★」印は『MONSTERS OF ROCK 1988: 25TH ANNIVERSARY EDITION』で聴けなかった曲。「*」印は復刻ツアー“MAIDEN ENGLAND Tour 2012-2014”でやらなかった曲。 栄華を極めた“Seventh Tour Of A Seventh Tour”のイギリス。そんな歴史的な現場を本生100%サウンドでフル体験できる新名盤です。クラブ規模のウォームアップ・ギグや英国最大の野外フェスなら“Crazy S.”氏コレクションの『MONSTERS OF ROCK 1988: 25TH ANNIVERSARY EDITION』ですし、通常ホール公演なら“Nelly-Duke”氏の本作こそがベスト(ちなみにNelly-Duke氏はCrazy S.氏の録音仲間とも言われています)。あるいは、「英国#1のMONSTERS OF ROCK 1988」と「英国#2の本作」と言っても良いでしょう。数ある“Seventh Tour Of A Seventh Tour”でもズバ抜けた新名盤。「1988年11月24日ウィットレイ・ベイ公演」の極上オーディエンス録音。話題の「Nelly-Duke」氏コレクションによる大元マスターで、オンで力強い芯がもの凄い音圧で目の前に迫るパワー・サウンド。マスタリングでヴォーカルのヌケを良くしていますが、音圧稼ぎはまったくナシでも十二分に現代基準です。名盤『MONSTERS OF ROCK 1988: 25TH ANNIVERSARY EDITION』と双璧を成す“Seventh Tour Of A Seventh Tour”の新名盤です。Ice Rink, Whitley Bay, UK 24th November 1988 PERFECT SOUND(NEW SOURCE) Disc 1 (61:09) 1. Intro. 2. Moonchild 3. The Evil That Men Do 4. The Prisoner 5. Still Life 6. Die With Your Boots On 7. Infinite Dreams 8. Killers 9. Can I Play With Madness 10. Heaven Can Wait 11. Wasted Years 12. The Clairvoyant Disc 2 (48:44) 1. Seventh Son Of A Seventh Son 2. The Number Of The Beast 3. Hallowed Be Thy Name 4. Iron Maiden 5. Band Intro's... 6. Run To The Hills 7. Running Free 8. Sanctuary Bruce Dickinson - vocals Dave Murray - guitar Adrian Smith - guitar, vocals Steve Harris - bass, vocals Nicko McBrain - drums