マニア筋から史上最強と呼ばれる“World Piece Tour”。その中でも激レア曲入りの特別ショウをフル体験できる新マスターが発掘。そんな本作に刻まれているのは「1983年5月17日ニューカッスル公演」。その極上オーディエンス録音です。IRON MAIDENは公式/非公式にアーカイヴの進んだバンドですが、“World Piece Tour”はその中でも例外。映像作『THE EARLY DAYS』に短いプロショットが収録された程度で、40年が経った現在でもショウの完全形を楽しむにはオーディエンス録音しかありません。サウンドボード代わりを務める2大頂点作『DEFINITIVE IPSWICH 1983』『DEFINITIVE HAMMERSMITH 1983』を永久保存してきたわけですが、この度「第三の頂点」となる新マスターが発掘されたのです。それでは早速、当時の活動概要を俯瞰してショウのポジションを確かめてみましょう。・5月2日ー28日:英国(22公演)←★ココ★・6月1日ー12日:北欧(7公演)・6月21日ー9月20日:北米#1(61公演)・9月29日ー10月24日:北米#2(20公演)・11月7日ー12月18日:欧州(28公演)←※公式THE EARLY DAYS これが1983年のIRON MAIDEN。ワールド・ツアーは母国イギリスから開始され、本作のニューカッスル公演もその一幕でした。実のところ、3大頂点作はすべてこの「英国」レッグで記録されました。ここでさらに日程をズームしてそれぞれの位置関係を確認してみましょう。「英国」レッグの詳細・5月2日ー7日(5公演)*5月8日『DEFINITIVE IPSWICH 1983』・5月10日ー16日(6公演)《5月16日『頭脳改革』発売》*5月17日:ニューカッスル公演 ←★本作★・5月18日ー25日(6公演)*5月26日『DEFINITIVE HAMMERSMITH 1983』・5月27日+28日(2公演)【伝説録音の大元マスターから起こされた完全版】……と、このようになっています。本作のニューカッスル公演は、2大作『DEFINITIVE IPSWICH 1983』『DEFINITIVE HAMMERSMITH 1983』の中間となる13公演目でした。このショウはレア曲が演奏されたことで知られ、古くからコアなコレクター間では古くから不完全版マスターが出回ったこともありました。本作はそんな伝説録音の完全版。それもごく最近になって公開された大元マスターの最新トランスファーなのです。そのサウンドは、極太&ド密着。サウンドボードとしても流通していたイプスウィッチ/ハマースミス録音に比べると、開演パートから生々しい喝采を吸い込んでいるので客録とすぐ分かりますが、肝心要の演奏音やヴォーカルはサウンドボード級。オンな芯の密度にはスカスカ感も距離感もまったくなく、ディテールも目の前感覚で突きつけてくる。現場となった“Newcastle City Hall”は2000人規模(日本で言うならオーチャードホールやスカイホールくらい)なのですが、本作は「シークレットのクラブ・ギグ?」と誤解しそうな密室感さえ宿っているのです。さらに本作は、そんな名録音の最高峰更新盤でもある。最新機材を使用したと思しき2023年トランスファーの精度は素晴らしく、ステレオ感や音域毎のバランスも整っている。しかも、本作は当店の独自リマスターも実施。ネット公開された原音はややヒスの強かったのですが、本作ではスッキリと緩和(もちろん演奏音に影響が出ないギリギリのラインを見極めた寸止めマスタリングです)。散見された微少ノイズも可能な限り補正されています。激レア「I've Got The Fire」も飛び出すフルショウ体験 そんな最高峰更新サウンドで描かれるのは、最強“World Piece Tour”でも唯一無二のフルショウ。その意味をご説明するためにも、ここでフルセットを整理しておきましょう。頭脳改革(7曲)・Where Eagles Dare(★)/The Trooper/Revelations/Flight Of Icarus/Die With Your Boots On/Still Life(★)/To Tame A Land(★★)クラシック(10曲)・魔力の刻印:22 Acacia Avenue/The Number Of The Beast/Hallowed Be Thy Name/Run To The Hills・ディアノ時代:Wrathchild/Phantom Of The Opera/Iron Maiden/Sanctuary/Drifter(★)/Prowler(★)・カバー:I've Got The Fire(★*)※注:「★」印は『死霊復活』で聴けなかった曲。特に「★★」印はサウンドボードが存在しない曲。また「*」印はプレス名盤『DEFINITIVE IPSWICH 1983』『DEFINITIVE HAMMERSMITH 1983』にもない曲。貴重な「Still Life」「To Tame A Land」もさることながら、本作の目玉はアンコール・ラストで飛び出す「I've Got The Fire」! シングルB面にも収録されたMONTROSEのカバーですが、“World Piece Tour”では……いや、ニコ・マクブレインが加入してからはニューカッスル公演1回しか記録に残っていない(前日シェフィールドでも演奏されたという資料もありますが、録音には残されていません)。本作は、そんな激レア曲をサウンドボード級の極上サウンドで楽しめるのです。もちろん、“World Piece Tour”を最強たらしめている爆テンションも炸裂。面白いように伸びるブルース・ディッキンソンの歌声は間違いなくキャリア・ハイですし、加入したてだったニコもキレッキレ。しかもワールド・ツアー12公演目というタイミングはエンジンが全力回転に入りつつ、ツアー疲れなど微塵もない。大ラスの秘宝「I've Got The Fire」でさえショウ1曲目のような凄まじさで。まさに最強ツアーでもハイライトな歴史的フルショウなのです。“World Piece Tour”で公式ライヴアルバムが作られていたら、せめて日本公演が実現していたら……。そんな40年前の悔しささえ甦る超絶級ライヴアルバムです。完全版サウンドボードが存在しない絶頂ツアーでも必聴・必携の新名盤。「1983年5月17日ニューカッスル公演」の極上オーディエンス録音。激レア曲「I've Got The Fire」の最終公演としても有名な録音で、録音者本人が公開した大元マスター起こし。そのサウンドは極太&ド密着で、オンな芯の密度にはスカスカ感も距離感もまったくなく、ディテールも目の前感覚で突きつけてくる。ホール会場ながら「シークレットのクラブ・ギグ?」と錯覚しそうな密室サウンドです。マニア筋から最強ツアーと呼ばれる“World Piece Tour”でも唯一無二のフルショウを極太体験できる絶対盤です。City Hall, Newcastle, UK 17th May 1983 PERFECT SOUND(NEW SOURCE) Disc:1 (73:15) 1. Theme From "Where Eagles Dare" 2. Where Eagles Dare 3. Wrathchild 4. The Trooper 5. Revelations 6. Flight Of Icarus 7. Die With Your Boots On 8. 22 Acacia Avenue 9. The Number Of The Beast 10. Still Life 11. To Tame A Land ★SBDがないレア曲★ 12. Guitar Solo 13. Drum Solo 14. Phantom Of The Opera Disc 2 (48:16) 1. Hallowed Be Thy Name 2. Iron Maiden 3. Band Introductions 4. Run To The Hills 5. MC 6. Sanctuary 7. Drifter 8. MC 9. Prowler 10. I've Got The Fire ★激レア★ Bruce Dickinson - vocals Dave Murray - guitar Adrian Smith - guitar, vocals Steve Harris - bass, vocals Nicko McBrain - drums