伝説の初来日から5年、ベルリン時代に実現した二度目のジャパン・ツアー。その語り部でもあった伝説の名録音がブラッシュ・アップ。最高峰更新サウンド2CDで登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「1978年12月12日NHKホール」公演。その伝説オーディエンス録音です。二度目の来日と言えば、当店では象徴的なTV放送プロショットを筆頭に幾多の名作群でアーカイヴしてきました。まずは、当店コレクションと照らし合わせながら本作のポジションも確認してみましょう。・12月5日:名古屋市公会堂・12月6日:大阪厚生年金会館・12月7日:大阪厚生年金会館*12月9日『BANPAKU KAIKAN 1978』*12月11日『BUDOKAN 1978』他*12月12日:NHKホール ←※TV放送&★本作★ ※各日とも代表作のみ。以上の全6公演。本作のNHKホール公演は、有名なTV放送と同じ最終日でした。また日本は“ISOLAR II Tour”の最終公演地ですから、この日はワールド・ツアーの千秋楽。もっと言いますと翌1979年のボウイは『Lodger』をリリースするもののツアーは行っておらず、TV出演だけ。つまり、この日が70年代最後のコンサートでもあったのです。そんな歴史的な現場を伝える本作は、伝説的な名録音『BLACKOUT』をブラッシュアップした最高峰更新盤。この名録音とは2011年に発掘されたのですが、力強い芯とクリアさを併せ持ったサウンドは登場と同時に従来盤を一掃。TV放送ライヴの完全形が聴けるだけでなく、“ISOLAR II Tour”来日を代表する逸品としての地位を確立したのです。本作は、そんな名録音を元マスターに遡って磨き直したもの。そのポイントはナチュラル感。この録音は距離感を力強い芯の突進力で相殺するタイプなのですが、その力強さがところどころで過剰気味になる事もあった。例えば、バスドラの打音ピークが瞬間的にビビったり、シンバルの残響がキツく感じるシーンもあったわけです。本作では、そうしたパートを聞きやすく補正。もちろん単に加工しているのではなく、あくまで当時の出音に忠実なスタンスはキープ。その上で、より自然な音楽アルバムとしての聞き易さを追求したのです。そんなナチュラル・サウンドで描かれるのは、TV放送プロショットでは分からなかったフルショウ。良い機会でもありますので、ここではTV放送でカットされたパートに着目しながらフルセットを俯瞰してみましょう。序盤(2曲)・Warszawa/"Heroes" ★未放送パート#1(6曲)★・What In The World/Be My Wife/The Jean Genie/Blackout/Sense Of Doubt/Breaking Glass 中盤(8曲)・Fame/Beauty And The Beast/Five Years/Soul Love/Star/Hang On To Yourself/Ziggy Stardust/Suffragette City★未放送パート#2(2曲)★・Art Decade/Alabama Song 終盤(2曲)・Station To Station/TVC 15★未放送パート#3(2曲)★・Stay/Rebel Rebel ……と、このようになっています。TV放送はランダムに編集されていたわけではなく、ショウの序盤・中盤・終盤から抜粋した12曲でした。本作はその合間でカットされた3パート(10曲)も完全収録なのです。そして、そんなセットを綴るパフォーマンスこそが素晴らしい。ボウイ史上の最強ラインナップとも呼ばれるバック・バンドの演奏力は凄まじく、鬼才エイドリアン・ブリューを筆頭にヴァイオリンのサイモン・ハウスや七色キーボードのロジャー・パウエルもビビッドに描かれるのです。そんなフルショウでもお腹いっぱいですが、本作は『BLACKOUT』と同様に来日中のインタビューもボーナス収録しています。これは 日本の有名司会者(100人に聞いちゃうクイズ番組のあの人です)がボウイにインタビューしており、某民放テレビ番組にて放送されたもの。「音楽家としては2度目ですが、観光では何度も来日していますよ」「日本の牛乳は興味深い味です。ヨーロッパの味とも違うし……」「三島由紀夫が好きです。彼の油絵も画いたんです」「日本に住むなら、東京ではなく、京都とかもっと南がいいです」等々など、なかなか興味深いコメントをボウイ自身の肉声で聴ける。しかも、この番組は通訳がしっかり付いており、映像字幕なしでも意味やムードがしっかりと分かります。ひとつの時代の締めくくりとなった70年代最後のフルショウ。その歴史的な現場を完全再現するベスト録音の最高峰更新盤です。日本だけでなく、全世界的にも重要な文化遺産アルバム。「1978年12月12日NHKホール」公演の伝説オーディエンス録音。名録音『BLACKOUT』をブラッシュアップした最高峰更新盤で、力強い芯を付く敷く補正。バスドラの打音ピークやシンバルの残響がキツく感じるパートを緩和。当時の出音を可能な限り忠実に、そして自然な音楽アルバムとしての聞きやすさも追求されています。来日中のインタビューも追加収録しており、70年代最後のフルショウを現場体験できる文化遺産アルバムです。Live at NHK Hall, Tokyo, Japan 12th December 1978 PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1 (48:31) 1. Warszawa 2. "Heroes" 3. What In The World 4. Be My Wife 5. The Jean Genie 6. Blackout 7. Sense Of Doubt 8. Breaking Glass 9. Fame 10. Beauty And The Beast Disc 2 (79:37) 1. Five Years 2. Soul Love 3. Star 4. Hang On To Yourself 5. Ziggy Stardust 6. Suffragette City 7. Art Decade 8. Alabama Song 9. Station To Station 10. TVC 15 11. Stay 12. Rebel Rebel 13. Interviews in Japan 1978(Broadcast on 6th December 1978) David Bowie - Vocals, Keyboards Adrian Belew - Guitar Carlos Alomar - Guitar George Murray - Bass Simon House - Violin Sean Mayes - Piano Roger Powell - Keyboards Dennis Davis - Drums