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Eric Clapton Robert Cray エリック・クラプトン ロバート・クレイ/England,UK 1986 Complete Upgrade

1986年ツアーの決定盤が登場!マルチトラックのステレオ・サウンドボードマスターを入手!本作もイギリス在住の重鎮テーパーから提供された衝撃のマスターです。過去にも複数のレーベルからリリースされ、オフィシャルではこの日の不完全収録のライブビデオもリリースされたことで有名な、1986年7月15日バーミンガムのNECでのコンサートの完全収録盤なのですが、本作はこの日のマルチトラックレコーディングマスターからステレオにミックスダウンしたサウンドボードマスターなのです!従って、そのサウンドの粒立ち、迫力は半端ないです。さすが、重鎮テーパー、凄いのを持ってきました。オフィシャルでは「モントルー・ジャズ・フェスティバル」でのライブDVDもリリースされていますが、それに肩を並べる1986年ツアーの代表的タイトルと断言できるクオリティです。オフィシャルと何ら変わらないクオリティと装丁。本作が決定版です。AUGUSTツアー最初期の貴重なステージ それではここで、このツアーのベースとなったアルバム「AUGUST」のレコーディングからのこの年のクラプトンの活動をおさらいしましょう。それは以下でした。・1986年2月23日:ロンドンの「100 CLUB」で開催された、故イアン・スチュワート(ローリング・ストーンズの実質6人目のメンバー)の追悼コンサートに出演・1986年2月25日:ロンドンのケンジントン・ルーフガーデンズ・クラブから生中継された「グラミー賞」セレモニーで、ローリング・ストーンズへの「特別生涯功労賞」のプレゼンターを務める ≪1986年4月~5月:アルバム「AUGUST」のレコーディング≫・1986年4月6日:ロンドンで開催された「コメディ・エイド」に飛入り出演・1986年6月20日:ロンドンのウェンブリー・アリーナで行なわれた「プリンシズ・トラスト10周年記念コンサート」に出演 ・1986年7月3日~15日:ヨーロッパでのジャズフェスティバルに出演するため短期ツアーを実施 ←★ココ★・1986年8月14日:ロンドンのケンジントン・ルーフ・ガーデンにて、プリンスとジャムセッション ・1986年8月15日:イギリス、フィンチレーのクリケットクラブにて行なわれたチャリティイベントに出演し、チキン・シャックのスタン・ウェッブとセッション・1986年8月15日:ロンドンのクラブ、ロニー・スコッツにて、新曲Tearing Us Apartのプロモーションクリップを撮影(スタジオバージョンでデュエットしているティナ・ターナー役は代役のモデルを立てて撮影した)・1986年8月27日、28日:ロンドンのタウンハウス・スタジオにて、急遽渡英してきたボブ・ディランとサントラアルバムのレコーディングを行なう・1986年9月:映画「ハスラー2」のサントラ盤のため、It’s In The Way That You Use Itをレコーディング(この曲は最終的にアルバム「AUGUST」にも収録された)1986年10月1日:アルバム「AUGUST」リリース・1986年10月16日:アメリカ、セントルイスのフォックスシアターにて行なわれたチャック・ベリーの生誕60年祝賀コンサートに出演(この模様は映像収録され、キース・リチャーズが指揮を執って制作したベリーの伝記映画に使用された)・1986年10月27日:アメリカ、ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで行なわれたライオネル・リッチーのコンサートに飛入り参加・1986年10月29日:アメリカ、ニューヨークのNBCテレビジョンスタジオで行なわれた音楽番組「ナイトライフ」に出演・1986年11月8日:ロンドンのクラブ「ミーン・フィドラー」にて行なわれたロバート・クレイのギグに飛入り参加・1986年11月20日、21日:アメリカ、ボストンのクラブ「メトロ」に出演・1986年11月23日、24日:アメリカ、ニューヨークのクラブ「ザ・リッツ」の?落しギグに出演(23日にはローリング・ストーンズのキース・リチャーズが飛入り参加した)・1986年12月8日~16日:ロンドンのタウンハウス・スタジオにて、映画「リーサル・ウェポン」のサントラをレコーディング・1986年12月23日:イギリス、サリー州ダンズフォールドのヴィレッジホールにて行なわれたゲイリー・ブルッカーのチャリティコンサートに出演 チャリティを含むイベントにも多く出演した多忙な一年でしたが、トピックは、前年、アルバム「BEHIND THE SUN」のリリースに向けて、ロサンゼルスで追加セッションを行なったクラプトンは、そこで知り合った「チームA」と呼ばれた現地の名セッションマン、ネイザン・イースト(ベース)とグレッグ・フィリンゲインズ(キーボード)と意気投合し、それまでのサポートバンドのメンバーと袂を分かち、彼らをニューアルバムのレコーディングに招いたことでした。プロデューサーは前作に続き、友人ミュージシャンのフィル・コリンズを起用、ロサンゼルスのサンセット・サウンド・スタジオにてレコーディングを行ないました。クラプトンがノリにノッていたため、楽曲も次々生まれ、レコーディングは2週間で終了したと言います。そして新メンバーとのプレイ意欲旺盛だったクラプトンは、アルバムのリリースを待たず、アルバムをサポートしてくれたメンバーで7月に開催されるヨーロッパ各国でのジャズ・フェスティバルを回る短期ツアーを実施しました。アルバムのリリース前に新曲でセットリストを構成したツアーを行なったことは、過去には74年のカムバックツアー、77年のジャパンツアーくらいでした。それくらいクラプトンは新曲を披露したくてウズウズしていたということでしょう。その最終公演となったのが、この日です。ニューアルバムからのナンバーは、Wanna Make Love To You(この曲は最終的にIt’s In The Way That You Use Itとの入れ替えで、アルバム収録からはずされましたが、12インチシングルには収録されました)、 Run、Miss You、Tearing Us Apart、Holy Mother、Behind The Maskの6曲。躍動する二人の黒人ミュージシャンに刺激を受け、クラプトンも弾き捲っています。面白いのは、この二人に影響され、新曲およびこれまでの代表曲の印象がブラックコンテンポラリー風のテイストに変わっていることです。イーストはチョッパー奏法も決めるフュージョン風のプレイ、フィリンゲインズもジャジーなコードとシンセを多用して、クラプトンの楽曲に新風を吹き込んでいます。十八番のCrossroadsから始まるステージは新鮮で、クラプトンのやる気がひしひしと感じられます。White Room、I Shot The Sheriffの切れ味も最高。 Same Old Bluesは、前年の演奏よりもはるかに拡大された長尺バージョンとなっています。クラプトン談によると、イーストと フィリンゲインズはジャズ、フュージョン畑の人たちだったため、プリミティヴなブルースの素養がなく、この曲を演奏することで自分たちのルーツに関する意識が明らかに変わった、という瞬間があったそうです。互いに刺激を与え合う理想的なバンドがこの年に誕生したのです。YMOのBehind The Maskは、アルバムにも収録された意外なナンバーですが、ここではグレッグ・フィリンゲインズがボーカルをとっています。これには実は裏話があります。フィリンゲインズはこれ以前にマイケル・ジャクソンにこの曲を提言し、マイケルは歌詞まで書いたのですが、結局アルバムには収められませんでした。それでフィリンゲインズがもらい受ける形で自身のソロアルバム「PULSE」に収録しました。クラプトンとのセッションに当たり、フィリンゲインズはクラプトンにも再度この曲を提案し、クラプトンは採用しました。しかし初期のライブステージでは、その立役者であるフィリンゲインズをフィーチャーしてやろうというクラプトンの気遣いで彼がボーカルをとっているというわけです。そしてアルバムの功労者であり、友人でもあるフィル・コリンズをフィーチャーして、彼のヒット曲In The Air Tonightをプレイしています。クラプトンバンドでのこの曲が聴けるのは、86年のこの時期のみです。この時代のアンコールは2曲をプレイしていましたが、その1曲目Sunshine Of Your Loveの中間のソロでは、オフィシャル映像でも観られるとおり、入りを大胆にミスっています。この曲は11年ぶりにセットインしたのですが、クラプトンはどうも入りのフレーズが苦だったようで、これ以降はほとんどの場合、ミスらないよう、クリームのオリジナルバージョンのようにスタンダードナンバーBlue Moonのフレーズをなぞるようになりました(余程ノッテいる時はアドリブをかましましたが)。せっかくオフィシャルシューティングの日だったのに、ミスるところがクラプトンらしくもあります(対照的にストーンズは絶対ミスりません)。アンコール2曲目には、当時期待の新人ブルースマンだったロバート・クレイが飛入り参加しています。当時はまだ駆け出しだった彼をクラプトンは大いに気に入り、この公演のオープニングアクトに指名したのでした。そしてアンコールに招き入れたというわけです。クレイはボーカルもギターソロもとらせてもらっており、いかにクラプトンが目をかけていたかが窺えます(その後のクレイの飛躍ぶりは、クラプトンのお眼鏡どおりだったと言えるでしょう)。実力派精鋭ミュージシャンで固められたバンドメンバー ニューバンドのメンバーに抜擢された黒人ミュージシャンは、日本にも馴染みのある人たちでした。ネイザン・イーストは、L.A.の一流セッションミュージシャンとして名を馳せていた84年、ケヴィン・ベーコン主演で日本でも大ヒットした青春映画「フットルース」のテーマ曲にも参加し、これを歌ったケニー・ロギンスの日本公演のメンバーとして既に来日経験があり、日本のテレビにも出演していました。グレッグ・フィリンゲインズは、あのマイケル・ジャクソンの音楽監督として重責を果たしていた人物でした。共に主役を陰で支える役割ながら、その実力は折り紙付きだったのです。そしてこのツアーのもう一つの魅力は、ドラムがフィル・コリンズだったことです。古くはイギリスのプログレバンド、ジェネシスのドラマーとして活躍し、その後はバンドの中心人物となり、ソロでも大ブレイクした人です。クラプトンとは家が近かったというよしみで知り合い、親しくなったとのことです。79年にはコリンズのファーストソロアルバムにクラプトンが参加したりして、音楽面でも接点ができ、80年代半ば、コンピューターやエコーマシーン全盛の時代に逸早くサウンドを確立したコリンズに、自分の新境地を開拓してもらおうとクラプトンが考え、プロデュースを依頼したのが「BEHIND THE SUN」でした。その仕事ぶりを気に入り、「AUGUST」でもプロデュースを依頼しましたが、何とコリンズは全曲でドラムも叩くという入れ込みようでした。そしてレコーディング完了後のこのツアーにも、そのまま参加したという流れでした。ブラックミュージックが大好きなコリンズだけに、新加入の二人はコリンズにもはまったのでしょう。まさに精鋭4人が研ぎ澄まされたパフォーマンスを展開するこのステージ。聴きものです。ブラッキーに代わるニューギターでの最初のツアー「AUGUST」のレコーディングとこのツアーでは、クラプトンはブラッキー・ストラトに代わり、新しくフェンダーが開発したカスタムメイドのストラトを使用し始めました。ブラッキーのネックがへたり、プレイにも支障が出てきたことで決断したとのことですが、レースセンサーピックアップを搭載したニューストラトは、ヴィンテージのブラッキーとはまったく異なるトーンを生み出しました。トレブリーでブライト、派手なトーンと言えばいいでしょうか。ブラッキーの枯れたハーフトーンサウンドとは異質のこのトーンは、「AUGUST」のコンテンポラリーな楽曲にはぴったりはまっていましたし、このステージでもクラプトンのアグレッシヴさを表現するには最適でした。このカスタムモデルのカラーは、フェラーリレッド、セヴンアップグリーン、ピューターグレイの3色が用意されたのですが、アルバムとこのツアーでは、クラプトンはフェラーリレッドを使用しました。ギター、メンバーと共に、本作は「新生クラプトン」が楽しめる格好のライブ音源と言えます。いろいろな意味ではずせない、クラプトンのキャリア上新機軸となった重要な節目のサウンドボード音源。しかもマルチトラックレコーディングマスターからのステレオ・サウンドボードの完全版です。National Exhibition Centre, Birmingham, UK 15th July 1986 STEREO SBD(from Original Masters)*UPGRADE Disc:1 (67:34) 1. Introduction 2. Crossroads 3. White Room 4. I Shot The Sheriff 5. Wanna Make Love To You 6. Run 7. Miss You 8. Same Old Blues 9. Tearing Us Apart Disc:2 (65:25) 1. Holy Mother 2. Behind The Mask 3. Badge 4. Let It Rain 5. In The Air Tonight 6. Cocaine 7. Layla 8. Sunshine Of Your Love 9. Further On Up The Road * Eric Clapton - guitar / vocals Greg Phillinganes - keyboards Nathan East - bass Phil Collins - drums / vocals SPECIAL GUEST Robert Cray - guitar / vocals * STEREO SOUNDBOARD RECORDING

Eric Clapton Robert Cray エリック・クラプトン ロバート・クレイ/England,UK 1986 Complete Upgrade

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