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Rolling Stones ローリング・ストーンズ/CA,USA 7.11.1975 Mike Millard Master Tapes Upgrade

思わぬ混乱を巻き起こしてしまったLAフォーラム7月11日と12日のミラード・マスター問題ですが、一方で思わぬ怪我の功名が。というのも先の理由から間違えて公開されてしまった11日のマスターですが、何と前回の2021年公開バージョンよりも音質が良く、しかもナチュラルな状態で公開されていたのだからびっくり。そもそも前回の公開後にリリースされた限定プレスCD『L.A. FORUM 1975 3RD NIGHT: MIKE MILLARD MASTER TAPES』は売り切れて久しく、多くのマニアから「75年LAフォーラムのミラード音源なのだから再発してもらえないか」という声が多く寄せられていたもの。結果として同音源を再リリースする絶好の機会になってくれたのだから、やはり怪我の功名。しかも今回は「GRAF ZEPPELIN」が音源の監修を担当してくれることになり、あらゆる意味で前回を上回るリリースが可能にもなったのです。2021年に公開された時点でVGP『THE LOST MILLARD MASTERS』やEV『WHORES, COCAINE AND A BOTTLE OF JACK』といった過去のアイテムのモノラルにダウングレードした状態とは別次元のクリアーなステレオ・サウンドが世界中のマニアを狂喜させたものですが、今回のさらにナチュラルな状態は素晴らしい。おまけに前回は曲間などがdadgadリマスターで聞かれるような癖のある質感。ともなればなおさら今回のような音質の差が生まれてしまったのにも納得。この日は良く知られているようにミラードは周囲の騒がしさに嫌気がさして録音を「Happy」で止めてしまった訳で、以降に関しては今回もJEMSによって「Ed F」音源へと切り替えられていますが、同曲の途中の編集が鮮やか。それこそパッと聞いた感じでは気付かないほど自然に切り替わります。しかし救世主となった「Ed F」も「Sympathy For The Devil」が終盤に向かうところで録音終了という痛恨の極み。そのせいで前回は同曲が最後まで聞かれなかった(さらには冒頭部分も)訳ですが、今回は先に挙げたアイテムで使われていた「recorder 3」を用いた緻密なアジャストを「GRAF ZEPPELIN」が敢行してくれたおかげで遂に完全収録を実現。音質面だけでなく、内容面においても前回の『L.A. FORUM 1975 3RD NIGHT: MIKE MILLARD MASTER TAPES』を上回るリリースが実現。そして今回のリリースに際しては「GRAF ZEPPELIN」によってタイトルが新たに『LA FRIDAY』と命名されました。というのも、この日こそが正真正銘の金曜日ショーであることに他ならない。ところがコレクターズ盤界隈や10年前の公式リリースにおいて7月13日音源に同タイトルが冠せられてしまう現象が続出。その元凶は13日のショーを初めてリリースしたVICKI VINYLによるLP三部作の最後『1975 NERVOUS BREAKDOWN』のスリックにデカデカと『LA FRIDAY』の文字が踊っていたせいで13日が金曜だという誤解を与えてしまったのでした。ところがVICKI VINYLのアンドレアはLAフォーラム公演のレポートが載ったローリング・ストーン誌の見開きにあったストーンズの写真を流用したにすぎず、そこに載っていた「LA Friday Night」というキャッチコピーがたまたま載っていたにすぎない。ただしコピーから「Night」は削除。さらには元の写真でロニーとチャーリーの間に映っていたビリー・プレストンまでもキレイに削除するという、現在の消しゴムマジックも真っ青の手法でデザインされたスリックなのでした。だからこそ今回のリリースには『LA FRIDAY』が相応しく、ジャケにもその時の画像をフィーチャーするのは必然。もちろんビリー・プレストンも消されることなく健在です(笑)。このようにひょんなタイミングから現れた11日のミラード・マスターのアップグレード。その音質と内容面の両方が「GRAF ZEPPELIN」によって完全を期せられたのはもちろん、タイトルまで生まれ変わって待望の再リリース。思わぬハプニングから新たなミラード・マスターの名盤が生まれるという驚きの展開!12日のミラード音源としてJEMSにより公開されたものが、実は既に公開済みの11日公演だった、という本音源ですが、音そのものは、既に公開済みだったものよりも実は良かった、というもの。(もっとも、公開にあたり事前にJEMS側でなされるソフト上の処理の加減の差と思われますが、、、)以前のミラード11日版では曲間でdadgadリマスターを彷彿させるような「コー!」とも「ヘー!」ともつかない配水管のような人工音が時々耳につき、気になる人には非常に気になるものでした。今回版ではそのような問題も殆どなく、終始違和感なくミラード・サウンド(ミラード自体は51分ほど)を堪能できます。中盤以降はミラードは未収のため、欠落はJEMSが以前の11日版と同時期に公開した別音源(通称「Ed F」)と、Ed F音源で補い切れないSympathyアタマとエンディングをさらに三つ目の音源で補完し、繋ぎに際する音質差はありますが、現状ベストの状態で最長収録を遂に実現!追記・今回盤1975年7月11日(3rd Night)がホントの金曜日・LP時代にIMPが出した、7月13日をメインに収録したセパレートLP3タイトルのうちの一枚「1975 Nervous Breakdown」のジャケに、当時のRolling Stone誌の記事からの写真が、ややこしい状態で加工引用されている。このLPのジャケは、同誌の記事写真から「NIGHT」の文字とビリープレストンが丸ごと削除され、「L.A. FRIDAY」となっている。・2012年にはStones Archiveで「L.A. FRINDAY(LIVE 1975)」というタイトルで「13日公演」が配信。しかし、その後のフィジカルリリース時には「L.A. FORUM(LIVE IN 1975)」にシレっと改題もうひとつ小ネタ 1976年公開の映画『がんばれ!ベアーズ』の一幕 3:10でバイクの少年が「8 O'clock Friday Night」と言ってたち去る 11歳のテータム・オニール 「ゲームに負けたから、あの変な男の子とローリング・ストーンズのコンサートに行かなくてはならなくなった」(I lost the game, so I gotta go to the Rolling Stones concert with the creep) コーチ役のウォルター・マッソー「はっ?そんな馬鹿な話あるか? 11歳の女の子がローリング・ストーンズなんて・・・」(That's most ridiculous thing I've ever heard....Rolling Stones...11 Years old..The Forum, Inglewood, CA, USA 11th July 1975 TRULY PERFECT/ULTIMATE SOUND New Transfer: A different version of the previously released 11th July show. UPGRADE Disc 1 (74:34) 01. Fanfare For The Common Man 02. Honky Tonk Women 03. All Down The Line 04. If You Can't Rock Me / Get Off Of My Cloud 05. Star Star 06. Gimme Shelter 07. Ain't Too Proud To Beg 08. You Gotta Move ★3:22以降Ed F音源で補填 ★VGP盤でも終盤欠落のままなので恐らく初の完成版収録! 09. You Can't Always Get What You Want ★0:00-3:26 EdF音源で補填 10. Happy ★1:23以降終盤までEdF音源がメイン音源に切り替わる 11. Tumbling Dice 12. It's Only Rock'n Roll 13. Band Introductions 14. Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker) Disc 2 (73:03) 01. MC 02. Fingerprint File 03. Angie 04. Fa Fa Fa Fa Fa 05. Wild Horses 06. That's Life 07. Outa Space 08. Brown Sugar 09. Midnight Rambler 10. Rip This Joint 11. Street Fighting Man 12. Jumping Jack Flash ★6:01以降(演奏後曲間)3つ目の音源で補填 13. Sympathy For The Devi ★0:00-0:07 / 7:19以降 3つ目の音源で補填

Rolling Stones ローリング・ストーンズ/CA,USA 7.11.1975 Mike Millard Master Tapes Upgrade

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