よくアーティストがリリースした次作のアルバムは「前作の延長線上にある」と形容されがちですが、フリートウッド・マックの60年代名盤セカンド・アルバム『MR. WONDERFUL』に関しても基本的には同様で、前作同様にオーソドックスなブルースやブルース・ロックで全編を埋め尽くしています。しかし新たにブラス・セクションとピアノが加えられ、よりソウルフルな仕上がりになっているのもポイント。またピーター・グリーンがマネージャーのクリフォード・アダムズと共作することでソングライティングも向上。このセカンド・アルバムが名盤であるファースト・アルバムに劣らない仕上がりとなったのは、一重に当時のバンドの勢いをアルバムに封じ込めることに成功したからこそ。そしてなによりもB・B・キングをはじめとしたブルースの先人達へのリスペクトに溢れているからこそでしょう。つまりファーストでも収まりきらないバンドの勢いをセカンド・アルバムという器に収めたのが『MR. WONDERFUL』。あまりにも生っぽくてダイレクトなサウンドだったファーストに比べると録音面での工夫が感じられますが、それでも火を吹くようなバンドの演奏の勢いは前作と何ら変わらない。このアルバムで初めてフリートウッド・マックのレコーディングに参加し、以降は欠かせない存在となるクリスティン・マクヴィー(当時はパーフェクト姓)のピアノもこの時点ではあくまでサポートのような存在でしかない。それというのも、このアルバムでもバンド本体の勢いがあまりにも凄まじかったから。もちろんセカンド・アルバムに関してもステレオ・ミックスの拡張版が公式リリース済。現在に至るまでこれがレギュラーな存在となり続けている。しかしその一方で長らく割りを食らってしまったのがモノラル・ミックスLP。このアルバムがリリースされた1968年の8月もまたモノラルの需要が普通に求められていた時期であり、当たり前のようにモノラル・ミックスが作られていたのです。しかし『MR. WONDERFUL』のモノラルもデビューアルバム同様に、現在に至るまでCDやサブスク上での再発リリースが一度も実現していない。もしかしたらこれからもリリースされない可能性の方が高いのではないでしょうか。そこで今回ファーストと同時にUKオリジナルモノラルLPからのCD化が実現。このアルバムもファーストに負けじと一発録りだけで構成された生々しいスタジオ・ライブ・アルバム。それどころかブラス隊やクリスティンも一緒にスタジオに入れて「せーの」で録音。プロトゥールスの登場以降スタジオで音を組み立て行くのが当たり前となった現在からは想像つかないかもしれませんが、このアルバムはバンドだけでなくサポートも一緒にスタジオでライブ録音された熱い結果がまとめられています。だからこそファーストの「延長線」のサウンドを捉えた勢いや生々しさをモノラルで聞くというリスニング体験は格別。それどころか前作以上に自分たちの大好きなブルースをただただ歌って録音する。ピアノやホーンはあくまで添え物でしかなく、このアルバムでもバンドの存在感は強烈。よって本作も「Stop Messin' Round」からグイグイと迫るような演奏が続きますが、そこにホーンが入ることで「Love That Burns」のようなスローブルースをモノラルで聞くと、スピーカーから大きなボリュームで鳴らせば納得の感触。もちろんこちらもCD化に際してスクラッチノイズの除去を徹底、ボリュームを上げてもノイズがまったく聞こえてきません!それ以上に特筆すべきはピーター・グリーンとジェレミー・スペンサーそれぞれのギターがステレオ以上に無骨かつ生々しく響いてくるというモノラルであるこその面目躍如。この質感もまた是非スピーカーから大きな音で鳴らしていただきたいポイント。ファーストのストレートな熱情、そしてセカンドの自信に満ち溢れた演奏。どちらもステレオでは味わえないモノラルならではの迫力が全開でありながら、最高にクリアーな世界初のCD化を実現!当然UKオリジナルモノラル盤には現在ではプレミア価格がついてしまっていて入手は困難。20歳そこそこの若者が創り上げたとは思えない、デビューアルバムと並んで60年代ブリティッシュ・ロックを代表する名盤を、他では聴けないぜひ本来あるべきモノラル・ミックスでご堪能ください!デビューアルバムと同様に60年代ブリティッシュ・ロックの名盤であるフリートウッド・マックの2ndアルバムを、UKオリジナルモノラル盤から精緻にトランスファー!この作品も公式にはステレオ・ミックスしか再発されていないのでここでしか聴けません!この時代の粘っこい本格英国ブルース・ロックはモノラルで聴いてこそ!ジャケットのインパクトが有名ですが、ブラス隊や鍵盤も加わってソウルフルな要素も加わって進化したアルバムの内容も絶品!貴重なモノラル・ミックスでご堪能ください!Taken from UK Original Mono LP (Blue Horizon 7-63205) released in 1968 (41:37) 01. Stop Messin' Round 02. I've Lost My Baby 03. Rollin' Man 04. Dust My Broom 05. Love That Burns 06. Doctor Brown 07. Need Your Love Tonight 08. If You Be My Baby 09. Evenin' Boogie 10. Lazy Poker Blues 11. Coming Home 12. Trying So Hard to Forget





























