1960年代のイギリスに新たなブルース・ロック・ムーブメントを巻き起こすきっかけとなったフリートウッド・マック。いわゆる「三大英国ブルース・ロック・バンド」として数えられるバンドですが、ピーター・グリーンという、エリック・クラプトンやジミ・ヘンドリックスに並ぶ歴史的名ギタリストを中核に据え、そこにジェレミー・スペンサーのブルージーなスライドギターを絡めたデビューアルバム『PETER GREEN'S FLEETWOOD MAC』は、60年代ブリティッシュ・ロックを代表する歴史的名盤です。しかもこのアルバム、わずか2日という勢いで録音され、英国チャート4位を記録するデビューとなっており、荒削りながらも本格的なブルースアルバムに仕上がっている名盤です。加えてこれらのアルバムがリリースされたのは1968年。当時のイギリスではまだまだモノラル盤の需要が残っていたタイミングであり、様々なアーティストのリリースでモノラルとステレオ両方のフォーマットがリリースされた年でもある。実際これら二枚のアルバムに関してもしっかりモノLPがリリースされていたのでした。むしろサウンド的にもモノラルがメインと言ってもいい(クラプトンの『BLUES BREAKERS』と同様ですね)。ところが公式においては、このモノ・ミックスに関しては現在に至るまで放置プレイ。ステレオ・ミックスのみしか再発されたことがないのです。もしかしたら今後もリリースされない公算が高い。しかし後述しますが、この初期Fleetwood Macのブルース・ロックはモノラルで聴いてこそ真の良さが分かるというもの!そこで今回はUKオリジナルモノラル盤を元にした、フリートウッド・マック最初の二枚のモノラル・バージョンの復刻が実現いたします。現行のCD、特にデビューアルバムの『PETER GREEN'S FLEETWOOD MAC』のステレオミックスはクリアーな一方でステレオの分離が良すぎ、曲によってはギター二本にベースとドラムというこの時期のマックならではのベーシックなバンド編成が浮きだって聞こえてしまい、ブルースの肝とも言える各楽器の絡み合いが感じづらい。その点モノラルの方は音がひと固まりとなったが故に、このアルバム最大の魅力であるスタジオ一発録りだからこそバンドの勢いがもの凄い迫力が伝わってくるから圧巻。B・B・キングやアルバート・キングといったブルースレジェンドのギターを継承したピーター・グリーンの圧巻のギタープレイと、エルモア・ジェイムズ直系のスライド・ギターが炸裂するジェレミー・スペンサーの2枚看板が絡み合うサウンドはステレオミックスでは乖離しすぎているのがよく分かります。そもそもオープニングの「My Heart Beat Like A Hammer」からして「サイケなんてお呼びじゃないよ、俺たちの時代が始まるぜ!」と言わんばかりにバンド全体が雄叫びを上げていた訳ですが、その勢いがモノラルだと格別 かと思えば「I Loved Another Woman」のしっとりとした音世界、あるいはジェレミー・スペンサーとピーター・グリーンがそれぞれに弾き語ってみせた「Hellhound On My Trail」と「The World Keep On Turning」の親近感もモノラルだとより引き立って聞こえるのがまた圧巻。そしてそんな二つの巨大な個性を一つのバンドサウンドにまとめ上げているのが、ジョン・マクヴィーとミック・フリートウッドのリズム隊。このアルバムの画期的だった点は、そのスタジオ一発録りの飾り気がないサウンドだけでまとめられた圧倒的な生々しさと説得力。そして20歳そこそこの天才たちが集まってデビューを果たした勢いが余すことなく封じ込められているということ。これぞ第二世代ブリティッシュ・ブルースとも言うべきストレートで力強い演奏。しかも真似っ子ブルースではなく、ガチのブルース・ロック。このあまりに強烈な産まれたてのバンドの息吹を封じ込めた記念すべきファースト・アルバムのモノ・ミックスは、ステレオしか流通していない現在に大きな一石を投じるリリースとなるでしょう。当然このモノ・ミックスを聞くには当時のUKオリジナル盤ビンテージLPを手に入れる他に現在方法がない訳ですが、それと同時に現在は高価なアイテムと化してしまった。それどころか仮に手に入れられたとしてもビンテージLP特有のスクラッチノイズは免れられない。今回のリリースに際してはこの問題を徹底的に排除した上でのCD化を実現。それでオリジナルLPのモノラルの味わいは一切損ねていません。ピーター・グリーン率いるガチのブルース・ロックにして、60年代ブリティッシュ・ロックを代表する歴史的名盤。あの巨大なバンドのファースト・アルバム本来の姿が初めてリリースされると言っても過言ではありません!60年代ブリティッシュ・ロックの名盤にしてフリートウッド・マックのデビューアルバムを、UKオリジナルモノラル盤から精緻にトランスファー!モノラル・ミックス主体の時代の作品でありながら公式ではステレオ・ミックスしか再発されていないのでここでしか聴く事が出来ません!あのエリック・クラプトンに「彼音色は唯一無二で、本物だ」と言わしめた、伝説のギタリスト、ピーター・グリーンの縦横無尽なブルース・ロックギターをご堪能ください!Taken from UK Original Mono LP (Blue Horizon 7-63200) released in 1968 (36:10) 01. My Heart Beat Like A Hammer 02. Merry-Go-Round 03. Long Grey Mare 04. Hellhound On My Trail 05. Shake Your Moneymaker 06. Looking For Somebody 07. No Place To Go 08. My Baby's Good To Me 09. I Loved Another Woman 10. Cold Black Night 11. The World Keep On Turning 12. Got To Move





























