KISS史上、最大の問題作でもあるコンセプト・アルバム『MUSIC FROM "THE ELDER"』。その製作裏舞台を詳らかにする究極のデモ・アルバムが誕生!そんな本作に刻まれているのは、『THE ELDER』制作時に記録されたスタジオ録音。流通しているほとんどのトラックを最高峰更新クオリティで一大集成した3枚組です。当店では、似たコンセプトの従来作『COMPLETE “THE ELDER" SESSIONS』が大定番となってきましたが、そのリリース後も新発掘が実現。現在では「COMPLETE」とは言えなくなってしまいました。本作は、そうした新ネタも網羅した上で再構成。前回盤より1時間以上長い決定盤3枚組となって生まれ変わったのです。バンドの運命まで大きく変えた路線変更 そんな本作は、ざっくりセッションの時系列で収録されています。実は、これが意外と重要。そもそも『THE ELDER』は最初からコンセプト・アルバムとしてスタートしたわけではありません。セッションのスタート時点では(『UNMASKED』の不信を払拭するため)クラシックなハードロック路線への回帰を目指し、プロデューサーもボブ・エズリンではなくロブ・フリーマンの予定でした。しかし、ジーン・シモンズ/ポール・スタンレーの2人とマネージャーのビル・オークインはそれだけでは不十分と考え、より大胆な路線変更を打ち立てた。それがコンセプト・アルバム『MUSIC FROM "THE ELDER"』でした。彼らは旧知でPINK FLOYDの『THE WALL』でも大成功を収めていたボブ・エズリンをプロデューサーに起用。トロントにあるエズリンの農場スタジオに場を移し、ストーリー・アルバムに取り組み始めたわけです。ところが、その変更に異を唱えたのがエース・フレーリー。彼だけはトロントへ同行せず、すでに録音されていたギターソロもほとんどが廃棄された。この路線変更によって、バンド内の亀裂も決定的となったのです。本作は、そんなスタジオ・セッションを時系列に収録している。つまり、単なる「THE ELDERの元ネタ集」に留まらず、KISS史でも最大のターニング・ポイントをスタジオ音楽で辿っていけるヒストリー・アルバムでもあるのです。それでは、それぞれのディスクをご紹介していきましょう。DISC 1:未発表曲たっぷりなHR路線セッション 最初期の“Penny Lane Studios”セッション DISC 1は、路線変更前の「ハードロック計画」時点のセッションが網羅されています。後の路線変更で没になった曲が多く、アルバム未収録曲がメインでもあります。まずは『THE ELDER』制作の開始点、1981年1月の“Penny Lane Studios”セッションからスタート。この次点ではプロデューサーも決まっておらず、「Deadly Weapon(2テイク)」「Feel Like Heaven(2テイク)」「Nowhere To Run(2テイク)」の3曲が制作されています。いずれも『THE ELDER』には採用されませんでしたが、完全なボツ曲でもない。「Deadly Weapon」は『ASYLUM』の「Love's A Deadly Weapon」に流用され、「Feel Like Heaven」はピーター・クリスの『LET ME ROCK YOU』、「Nowhere To Run」は『KILLERS』に収録されました。エース所有の“Ace in The Hole Studio”セッション続いてバンドはプロデューサーにロブ・フリーマンを起用し、エース所有の“Ace in The Hole Studio”で作業を続行。ここからは5曲「Kix R 4 Kids(2テイク)」「Only You」「Untitled Instrumental」「Heaven(2テイク)」「Don't Run(2テイク)」が残されました。『THE ELDER』に収録されたのは「Only You」と「Don't Run」で、後者は「Dark Light」の原曲バージョン。この曲はエースやジーン、それにアントン・フィグ、ルー・リードの共作で、エースが歌う唯一の曲でもあります。「Kix R 4 Kids」は未だ完成形を見ない未発表曲ですが、「Heaven」はエースの手によって『FREHLEY'S COMET』の「Breakout」として再生されたほか、KISS側も『REVENGE』の「Carr Jam 1981」として完成させました。DISC 2-3:路線変更後のトロント・セッション Ezrin Farm Studios/Sounds Interchangeセッション 代わってのDISC 2-3は、路線変更後にトロントで収録されたデモ。5曲分の未発表インストに加え、4曲「A World Without Heroes(2テイク)」「Just A Boy(11テイク)」「Escape From The Island(6テイク)」「The Council Of The Elder」が収録されています。トロントでは最終的なアルバム完成まで持っていく事もあり、アルバムに収録された正規曲の制作過程が楽しめる。特に「Just A Boy」は11テイクも収録され得ており、カウントも生々しい練習風テイクから、完成度の高い別アレンジ版まで、様々なバージョンが永久保存されています。実のところ、前回盤『Shades 1702』の23テイクから減っているのですが、これは研究家による厳選・整理によるもの。前回盤では断片テイクも多く、細かいやり直しもトラック分けしていました。本作では見分けの困難な類似テイクは整理して省略し、真に異なる完全なテイクのみを収録しています。そんな中でも特に注目なのが「The Council Of The Elder」。長年、最終版「Under The Rose」の原曲と見做されていたインスト。ただしイントロは似ているものの、アルバムとは異なるアグレッシヴなパートに展開していく5分半の曲。本作が初のCD化となります。エース最後のライヴでもあった“FRIDAYS”出演サウンドボード 本作のラストを飾るのも初CD化となる秘宝サウンドボード。「1982年1月15日ABC Studios」で収録されたTV番組“FRIDAYS”です。『THE ELDER』に伴うワールド・ツアーは行われず、このTV番組出演が唯一のライヴでした。演奏されたのは『THE ELDER』の3曲「The Oath」「A World Without Heroes」「I」。いずれも屈指の貴重度で、特に「The Oath」はその後30年に渡って封印される激レア曲です。 また、このTV出演はエース脱退前の最後のライヴでもありました。その後のメディア出演はエース抜きのトリオや口パク。次にステージに戻ってきたとき(1982年12月29日ビズマーク公演)には、ヴィニー・ヴィンセントが二代目ギタリストとなっていました。以上、全42テイク・2時間49分57秒に及ぶ秘宝集。かつて究極と呼ばれた『COMPLETE “THE ELDER" SESSIONS』より1時間以上も長く、クオリティも最高峰更新した極めつけの3枚組です。単なる『MUSIC FROM "THE ELDER"』の別バージョン集という次元を超え、エース・フレーリーが去って行くまでの歴史を音楽でドキュメントするヒストリー超大作でもある コンセプト怪作『MUSIC FROM "THE ELDER"』の製作裏舞台を詳らかにする究極のデモ・アルバム。似たコンセプトの前回盤より1時間以上長い究極の3枚組です。普通のHRアルバムを目指していた段階の未収録曲や正規アルバム曲のデモ、さらには『THE ELDER』時代唯一のライヴであったTV番組“Fridays”も最高峰更新の極上サウンドボードで永久保存した超・決定盤の爆誕です!The definitive collection of unreleased studio material from the recording sessions for Music from The Elder Recorded at: Penny Lane Studios, Ace in The Hole Studio & Ezrin Farm Studios & Sounds Interchange January-July 1981 Invitation and start the recording of what will eventually turn into the legendary Music From The Elder. On this three disc set all the circulating, unreleased sessions that chronicle the creation of Music From The Elder are compiled. Disc:1 (70:25) 01. Deadly Weapon [Original Demo] 02. Deadly Weapons (Penny Lane Studio Demo - January 1981) 03. Feel Like Heaven [Original Demo] 04. Feel Like Heaven (Penny Lane Studio Demo - January 1981) 05. Nowhere To Run (Take 1 - Instrumental) 06. Nowhere To Run (Penny Lane Studio Demo - January 1981) 07. Kix R 4 Kids 1 08. Kix R 4 Kids 2 09. Only You (Demo) 10. Untitled Instrumental 11. Heaven 1 (Original Of Breakout - Carr Jam 1981) 12. Heaven 2 (Original Of Breakout - Carr Jam 1981) 13. Don't Run (Original Of Dark Light - Alternate Endings) 14. Don't Run (Original Of Dark Light - Fade Out) Disc:2 (52:34) 1. Untitled Instrumental 1 2. Untitled Instrumental 2 3. Untitled Instrumental 3 4. A World Without Heroes Take 1 5. A World Without Heroes Take 2 6. Just A Boy (Take 1 - Strings With Click Track) 7. Just A Boy (Take 2 - Bass With Click Track) 8. Just A Boy (Take 3 - Vocals) 9. Just A Boy (Take 4 - Keyboard) 10. Just A Boy (Take 5 - Strings) 11. Just A Boy (Take 6 - Strings And Play) 12. Just A Boy (Take 7 - Strings And Play) 13. Just A Boy (Take 8 - Bass) 14. Just A Boy - Nowhere To Run 15. Just A Boy (Full Demo - No Reverb) 16. Just A Boy (Full Demo - Reverb) Disc:3 (46:58) 1. Instrumental 1 2. Instrumental 2 3. Escape From The Island Take 1 4. Escape From The Island Take 2 5. Escape From The Island Take 3 6. Escape From The Island Take 4 7. Escape From The Island Take 5 8. Escape From The Island Take 6 9. The Council Of The Elder Live Recordings from Fridays, ABC Studios, Los Angeles 15th January 1982 10. The Oath 11. A World Without heroes 12. I





























