初来日公演を二週間後に控えたZEPのステージを二日間に渡って捉えた優良オーディエンス録音である71年のバークレー。それぞれ音源の出所は異なりますが、現在は二日間をカップリングしたパッケージが主流に。今回も当然二日間をカップリングでのリリースとなりますが、それぞれベストな状態での収録を徹底してのリリースとなります。まずバークレー初日ですが、Mad Dogsに旧タラといったアイテムでマニアに知られるようになった懐かしの音源。もっとも90年代のそうしたアイテムはそれぞれにピッチやジェネの問題を抱えており、今一つマニアに浸透しない感が否めませんでした。それから10年以上の歳月を経てdadgadリマスターによるロージェネ版が一気に拡散。パッと聞いた感じでは先に挙げた90年代アイテムよりもはるかに聞きやすく、実際『BERKLEY FIRST NIGHT』というベストセラーが生み出されたのも今となっては懐かしい。とはいえ2010年と言えば一番ギラギラした音作りを身上としていた時期のdadgadです、ナチュラルとはかけ離れた仕上がりにエコーまで加えるというやり過ぎ感。2010年にはイケてるように思えた、いや当時ですら過剰なイコライズに染まっていたdadgadバージョンが近年リリースの主流となってしまったのは皮肉な現象でした。しかし今回はマスターからの収録を実現しただけでなく、しかもネット上に流通していないバージョンを元にしたCD化を実現。さすがにdadgadバージョンとは別次元のナチュラルさ、改めて『BERKLEY FIRST NIGHT』を聞くと非常にギラギラした仕上がりであったことを思い知らされます。それから15年も経過しての音源見直しということもあり、なおさら今回の聞き心地の良さが際立つ結果にも。もちろんピッチは正確。この日は少しダンゴ状の音像ながらステレオ録音の翌日には及ばなくとも、十分に聞きやすいモノラル・オーディエンス録音であったことを思い知らされます。それにこちらはライブ全編を収録してくれており、それどころかオープニングでビル・グレアムのバンド紹介アナウンスまで捉えてくれているのが貴重。二日目に関してはTMOQのLP『GOING TO CALIFORNIA』で古くから親しまれてきた名音源ですが、こちらは元音源が発掘されずじまい。というのも本LP、オリジナルがTMOQレーベルではなく、別の業者によるリリース(イギリス製とも)だったのです。実際オリジナルはTMOQのスタンプ・カバーではなく、見開き簡易ジャケットによるカラフルなデザインのカバーでした。これを作った業者が以降のリリースを続けず、代わりにスタンパーを譲渡して実現したのがTMOQからのリリースだったのです。実際TMOQ本『A PIG'S TALE』にも「TMOQの制作ではない」と明記。TMOQ制作のブルーベリーヒルやボン誕の元音源は流通したのに、こちらの元録音が出回らなかったのにはそう言った事情がありました。これだけの時間が経過した今、もう元のマスターが発掘されることはないでしょう。そこで現在に至るまでTMOQのLPから収録されたCDアイテムがリリースされ続けている訳ですが、CD化第一号がTMOQでなくコピーからモノにダウングレードしたコントラバンドLP落としだったのは懐かしい話。そこで今回はオリジナルのTMOQ盤からの徹底的にクリーンなトランスファーを実現。当時のTMOQ LPはプレスにばらつきがあり、ノイズレスな再生自体が容易ではありませんでした。そのせいでノイズが入ってしまうもの、あるいは無音部分をカットしたもの…といった具合に何かしら不満が残る状態でのCD化ばかりでしたが、今回は文字通りミント・コンディションのLPからの小細工なしでクリーンさを徹底した収録を実現。またこの録音はステレオで冒頭「Immigrant Song」から「Heartbreaker」開始直後までマイクの接続不良でモノラルとなったところを慌てて直し、そこから極めてクリアーなステレオに切り替わるというハプニングもそのままレコードに刻まれています。このモノからステレオへと変わる場面でマイクをつなぎ直したような空白が存在しますが、そこもカットせずに収録。この方がつんのめることなく聞き通せるからです。そんな録音トラブルは「Black Dog」と「Whole Lotta Love」においても一瞬ながら左チャンネルがオフになるという形で続いてしまいましたが、ここを今回はモノ化することで俄然聞きやすく。過去のアイテムはこれら一瞬のオフが放置プレイなものばかり。それでいて「Dazed And Confused」での音切れはモノ化ではなく波形調整で対処を徹底ぶり。その透き通るようなステレオ音質を手軽かつ最小限のストレスで楽しんでもらえる仕上がり。そしてバークレー二日間は一貫してZEPが演奏に集中している様が捉えられているのが大きな魅力。それまでLAフォーラムから始まってMSGにボストンとライブを中断しかねないようなアメリカの狂騒の中で演奏していた71年ツアーの中にあって、一転してマナーの良いバークレーの観客を前にしてじっくり演奏できてる感がいい。二日目の序盤こそプラントの声に疲れが見られるものの、それもすぐに回復。その透き通るようなステレオ音質のおかげもあって、アコースティック・コーナーなどは聞いていてうっとりさせられるほど。だからこそTMOQ原盤の忠実なCD化は必然。それぞれに魅力あるバークレー二日間をどちらもベストな形でじっくりとお楽しみください!Live at Berkeley Community Theatre, Berkeley, California, USA 13th & 14th September 1971 PERFECT/TRULY PERFECT SOUND Disc 3-4 Taken from the vintage LP “GOING TO CALIFORNIA”(TMQ-72004 / LZ 1-4) Disc3、4枚目におなじみ超有名定番タイトル「GOING TO CALIFORNIA」(71年9月14日公演)をビンテージLP盤現物から収録(ネットではありません)。Disc1,2枚目にはその定番タイトルの前日、13日でのバークレイ初日公演を収録し、1971年バークレイ公演を4CDに収録。UPGRADE!!! Berkeley Community Theatre, Berkeley, California, USA 13th September 1971 Disc 1(65:37) 1. Introduction★出だしは敢えてフェード処理せず 2. Immigrant Song★ネットdadgad盤では演奏直前にテープ繋ぎカットあり。3. Heartbreaker 4. Since I've Been Loving You 5. Black Dog 6. Dazed And Confused ★曲間カットあり。カット前後はネット盤より若干長く収録。 7. Stairway To Heaven 8. Celebration Day★ディスクチェンジ部はDisc2と敢えて長めに重複してます。(元々の音源に曲間カットがないため) 急ぎたい人はセレブ演奏終了後すぐにDisc2へチェンジして下さい。 Disc 2(71:35) 1. MC 2. That's The Way 3. Going To California 4. What Is And What Should Never Be 5. Moby Dick★曲間カットあり。カット部前後はフェード処理せず、ネット盤よりも若干長めに収録。(※ネット音源の2nd Genはこの箇所大幅に欠落あり) 6. Whole Lotta Love★曲間カットあり。カット部前後はフェード処理せず、ネット盤よりも若干長めに収録。7. Communication Breakdown ★最後敢えてフェードせず。ネット盤よりも若干長めに収録。 Berkeley Community Theatre, Berkeley, California, USA 14th September 1971 Disc 3(48:25) 1. Immigrant Song★トレース部から漏れなく収録(本曲からハート序盤までは元々モノラル) 回盤やネットと違い、左右chのシャリシャリした歪みも殆どない落ち着いたサウンド。 2. Heartbreaker★0:24付近モノラルからステレオへテープチェンジ部カットあり。0.3秒ほど無音残してます(むやみにつまむとリズム狂うため) ★ギターソロ部で前回盤との音処理の違いを確認できる(ネット盤は、かなりシャリシャリ)★5:29-42付近左ch音オフのためこの区間違和感ないようモノラル化 3. Since I've Been Loving You 4. Black Dog★0:04-5 左ch音オフのため違和感ないようモノラル化 5. Dazed And Confused★レコード終端部も漏れなく収録(ネット音源より2秒ほど長い) Disc 4(48:08)1. Stairway To Heaven★トレース部から漏れなく収録(ネット音源より0.7秒ほど長い) 2. That's The Way 3. Going To California★演奏後の歓声も漏れなく収録(ネット音源より0.9秒ほど長い) 4. Whole Lotta Love★19:03-05付近左ch音オフのため違和感ないようモノラル化 レコード終端部も漏れなく収録。





























