2012年の再始動を経て最初の本格的なツアーとして当時大きな話題を呼んだ2013年の『50 AND COUNTING…』。その結果リアルタイムで多くのアイテムを生み出した訳ですが、その一方で近年のライブな割に音源が思いのほか高音質なオーディエンス録音が広まらず、そのせいで未だにアイテムの存在しない日まであるほど。5月8日のサンノゼはその典型と呼べる一日で、オーディエンス録音こそ当時から存在したものの音質はイマイチ。当時大げさなリリースで猛威を振るった何でも出しちゃうWonderland Recordsのボックスに取り込まれたこともありましたが、元の音質が良くないのでマニアの間でも話題にならず。そして、今回、リリースするのは、当時IORRに公開されていたDaspyknows録音のサンノゼ。Daspyknowsの『50 AND COUNTING…』音源と言えば、ツアー屈指の名録音盤「OAKLAND 2013」(既に完売)がありましたが、このDaspyknowsのサンノゼ録音。これぞ、まさに、見過ごされていた名音源と言えるもので、その聴きやすさには改めてビックリ!こんな優良録音が、長きに渡って一切音盤化されず、見過ごされてきたとは・・・・。とにかく、程よい距離感のあるバランスだけでも聞き心地が抜群なのですが、何と言っても非常にクリアーな質感が大きな魅力。なるほどこれだけのクオリティならリリースは当然かと。さすがはDaspyknowsと唸るしかない見事な高音質。その上『50 AND COUNTING…』ツアー開始三日目ということで全体の演奏もツッコミどころが満載というか、とにかく聞いていて実に面白い。また同ツアーは連日のステージに豪華なゲストが登場することでも話題を呼びましたが、この日はジョン・フォガティにボニー・レイットという超豪華な組み合わせ。そんな日の高音質音源がこれまでリリースされていなかったという事実にも驚きを禁じえません。まずジョン・フォガティですが、彼は「It’s All Over Now」で登場。ミックと掛け合いのボーカルを聞かせてくれたのですが、ライブ前半というタイミングが災いしたか、序盤から怪しげな演奏が間奏以降はどんどんとっ散らかっていってしまいます。それでもフォガティとストーンズが一緒に演奏したことに意義がある。その点ボニー・レイットは当初ミックに紹介されず、「Let It Bleed」の演奏が始まってから颯爽とステージに登場。彼女が現れるやいなや会場から大歓声が沸き上がりますが、その豊かな臨場感はオーディエンス録音の面目躍如。聞いていて本当に気持ちがいい。演奏や歌もミックやストーンズに堂々と渡り合っており、お得意のスライドもまた余裕たっぷりにかましてくれます。こうして何とも対照的な結果となった二人のゲスト登場の場面もクリアーな音質にて捉えてくれている。実際「It’s All Over Now」の場面を抜きにしてもツアー開始三日目ということから序盤、さらにはキース・コーナー辺りでとっ散らかった感が強めですが、文字通り一息つくような「No Expectations」からバンドが調子を取り戻す様子もはっきり感じられる。この曲の後で実現したというのもレイットとの共演は吉と出たように聞こえます。その後の「Emotional Rescue」はこのツアーからライブデビューを果たして当時話題を呼びましたが、その勢いのある演奏がいい。さらに傑作なのは、このツアーと言えば当時の新曲が二曲披露されるのも売りとなっていたはず。ところがこの日は「Doom And Gloom」が演奏されず「One More Shot」だけというレアパターン。そもそも同曲はレパートリーとして短命に終わった訳だからなおさら。そして「Midnight Rambler」ではこれまた当時の目玉でもあったミック・テイラーの参加。ここでも思う存分にソロを弾いて会場に響き渡らせている様子が伝わってきます。更に特筆すべきポイントとして、このサンノゼから「Satisfaction」でもミック・テイラーが共演するようになり、しかもツアー後半のようなアコギではなくエレキで初参加しているのも素晴らしい。つい最近の事のように思えた『50 AND COUNTING…』ツアーからも10年以上の歳月が経過。HP Pavilion, San Jose, CA, USA 8th May 2013 TRULY PERFECT SOUND Disc:1 (75:05) 1. Intro 2. Get Off of My Cloud 3. It's Only Rock 'n Roll 4. Paint It Black 5. It's All Over Now (with John Fogerty) 6. Gimme Shelter 7. No Expectations 8. Let It Bleed (with Bonnie Raitt) 9. Emotional Rescue 10. Bitch 11. One More Shot 12. Honky Tonk Women 13. Band introductions 14. Before They Make Me Run 15. Happy Disc:2 (66:30) 1. Midnight Rambler (with Mick Taylor) 2. Miss You 3. Start Me Up 4. Tumbling Dice 5. Brown Sugar 6. Sympathy for the Devil 7. You Can't Always Get What You Want (with the San Jose State University Choraliers and Matt Clifford on french horn) 8. Jumpin' Jack Flash 9. Satisfaction (with Mick Taylor)





























