ローリング・ストーンズ1972年アメリカ・ツアーから生み出されたオーディエンス録音の中でも「ステレオ」かつ「音像が近い」状態が聞きやすくてマニアに大人気のアクロン、ラバーボウル。それでいて何かしら欠点のあった過去のリリースを一掃する決定版となったのが「GRAF ZEPPELIN」監修による2020年リリース『RUBBER BOWL 1972 REVISITED』でした。その後、2023年に「GRAF ZEPPELIN」が再度音源を見直した上でリリースしたのが『RUBBER BOWL 1972 REVISED EDITION』。ここまで出しても出しても売り切れてしまうラバーボウルでしたが、元々の録音状態が72年ツアー・オーディエンスの中でも特に聞きやすかった。それでいて本来のアナログらしさを取り戻して見せたのが過去二回のリリースの魅力かと。そこで今回は三度の再リリースとなるのですが、既に2023年盤の時点で完成されていた。そこで内容自体は『RUBBER BOWL 1972 REVISED EDITION』と変わりません。それに2020年盤の時点で本来のアナログ感を「GRAF ZEPPELIN」が見事に取り戻してくれていたのが大きかった。同じ72年ツアーでもこれまた名ステレオ・オーディエンスである『CHARLOTTE 1972』のようや透き通った質感とは違うのですが、その代わりに音像が近いが故の迫力が感じられるのがラバーボウル音源の魅力。その一方でライブ中盤からは周囲の観客の盛り上がりもそれなりなバランスで拾っているのですが、これがまた面白い。「Midnight Rambler」辺りからの手拍子ですが、アメリカでこんなに揃った手拍子の盛り上がりは珍しいのではないでしょうか?笑。まるで日本のライブみたいに揃っていて面白く、これは同じアメリカでもMSGやLAフォーラムでの盛り上がりとは明らかに異質。かと思えばこの日の有名なハプニングである「Tumbling Dice」で会場からの出音が途切れてしまうPAトラブル。これはステージ上のストーンズからは知る由もないハプニングですので、余計にオーディエンス録音がリアルに会場の動揺ぶりを伝えてくれる。そして何と言ってもこの日の演奏の素晴らしさ。考えてみればラバーボウルはシャーロットの一週間後、フィラスぺの十日前という絶好のタイミングが悪いはずもなく。特にテイラーが間奏で聞かせた「Gimme Shelter」はフィラスぺの炸裂を予見させるに十分。しかも彼のフレーズが大きく捉えられているのだからなおさらというもの。ラバーボウル録音もう一つの魅力はニッキー・ホプキンスの華麗なピアノさばきをこれまたリアルな音像で捉えられてくれているということ。フィラスぺやレディジェンのような音源ですとオフ気味にミックスされがちな彼のプレイが手に取るように解る。しかも単に目立っているだけではなく、彼がいかに曲を盛り立てようとした様子が伝わってくるのがラバーボウル録音のエライところ。そしてフィラスぺやMSGといったツアーが後半に差し掛かる前から、既にストーンズの演奏が沸点に達していたことを伝えてくれるという点でもラバーボウルの聞きやすさは魅力的。その激アツな演奏を捉えた音源のナチュラルさや安定感を徹底的にアジャストさせてみせた「GRAF ZEPPELIN」の仕事ぶりはいよいよ素晴らしい。そんなラバーボウルが三度登場。2020年盤が青地、2023年盤が黒地のジャケでしたが、今回はまるで『OAKLAND 69』のような1980年代半ばのアナログブート・テイストなジャケで!帯域の全体的な見直し修正 flutter(回転ムラ)を可能な範囲で修正 右chで時折入るチリっとした歪みを除去低域のハムノイズを若干除去 Live at Rubber Bowl, Akron, Ohio, USA 11th July 1972 PERFECT SOUND (78:54) 01. Introduction 02. Brown Sugar 03. Bitch 04. Rocks Off 05. Gimme Shelter 06. Happy 07. Tumbling Dice 08. Love In Vain 09. Sweet Virginia 10. You Can't Always Get What You Want 11. All Down The Line 12. Midnight Rambler 13. Band Introductions 14. Bye Bye Johnny 15. Rip This Joint 16. Jumping Jack Flash 17. Street Fighting Man Mick Jagger - Vocals, Harmonica Keith Richards - Guitar, Vocals Mick Taylor - Guitar Bill Wyman - Bass Charlie Watts - Drums Nicky Hopkins - Piano Bobby Keys - Saxophone Jim Price - Trumpet, Trombone





























