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Keith Jarrett キース・ジャレット/Tokyo,Japan 2005 3Days Complete

2005年10月の来日公演から10月14日、20日、21日の東京芸術劇場におけるソロ・即興パフォーマンスを旧音源からレストアしヒスノイズを可能な限り軽減、更にはトラックID位置も修正したマニアお宝となる6枚組セットです。オフィシャル盤「ザ・カーネギーホール・コンサート」の約一か月後のパフォーマンスとなりファンの間では極めて評価の高い演奏として語られる2005年の東京公演。音源が残されてたことが奇跡です。初日、2005年10月14日。東京芸術劇場大ホール。この日のキース・ジャレット・ソロコンサートは、素晴らしい演奏であったと同時に、ファンの間で今なお語り継がれる特別な夜でもあった。演奏中、客席から聞こえる咳や物音。曲が終わった直後の余韻を断ち切るような拍手。さらには携帯電話の着信音まで聞こえたとも言われる。静寂を保てない客席に対し、キースの苛立ちは次第に高まっていく。そしてついに演奏を中断。「Everybody Cough, Now!」――「皆さん、咳は今して!」しかも、この夜は一度だけではなかった。二度にわたり演奏が中断されるという、キースの長いキャリアの中でも印象的な出来事となったのである。しかし、そんな落ち着かない会場の空気とは対照的に、キースの演奏そのものは圧倒的だった。時折、自然と身体が浮き上がるように中腰で立ち上がり、左右に揺れながら鍵盤へ向かう。足を踏み鳴らし、ピアノの弦と共鳴するかのような独特のうなり声を発しながら、全身から音を絞り出していく。オペラグラス越しに見えたその姿はサングラスの奥の目を閉じたまま、まるで自分自身の内面だけを見つめているようだったという。即興演奏だけで約2時間。ステージにはたった一人。楽譜もない。頼るものはその瞬間の集中力だけキース自身が後に語った「Very Hard」という言葉が示す通り、それは聴衆が想像する以上に過酷な行為だったのかもしれない。だからこそ、その驚異的な集中力と演奏の完璧さが際立つ一方で、ホール全体に漂っていた落ち着かない空気が惜しまれる。圧巻の演奏。そして残されたわだかまり。その両方を含めて、この東京公演はキース・ジャレットのライブ史における忘れ難い記録として残されている。10月21日、左手が低音域を静かに、そして執拗なまでに繰り返す。その上を、右手の音粒が現れては消え、また現れては消えていく。まるで水面に浮かぶ泡のように。クラシカルで幻想的な曲想。そして、高音域を両手で繰り返し刻む印象的な導入から、演奏は徐々にスピードを増していく。キース・ジャレットのソロ・ピアノには、いつも音楽が生まれる瞬間の緊張感がある。しかしこの夜は、そこに不思議な解放感があった。大切に置かれた指先から生まれる音。タッチは強いのに決して硬くならない。むしろ透明で美しい。ひとつひとつの音から溢れ出す倍音。そして、ホール全体へ広がりながら静かに消えていく残響。その減衰していく響きまでもが音楽になっている。とにかく音が素晴らしい。これほどピアノの余韻を味わえる演奏は、そう多くない。そして気付けば、こちらもようやく肩の力が抜けていた。今日は初めて、本当の意味で解放感を味わえた。アンコールでは、なんと「I Loves You Porgy」。キースの手にかかるスタンダードは、もはや説明が難しい。初めて聴く曲のようでもあり、昔から知っているキースのオリジナル曲のようでもある。ガーシュウィンでありながら、完全にキース・ジャレットの世界。その美しさは言葉を失うほどだった。さらにアンコール。会場が少し和み、キースも穏やかに次の演奏へ向かう。続いて始まったのは、ブルース。楽しそう。演奏することそのものを楽しんでいるように見えた。そして最後のアンコール。可憐で美しい小品。曲が止まる。また始まる。そしてまた止まる。その繰り返しが不思議な緊張感を生み出していく。最後の最後まで、ホールに漂う残響音を聴き取ろうとする観客たち。誰も動かない。誰も壊そうとしない。その静寂ごと含めて、完璧な演奏だった。10月21日、譜面はない。クラシックでもない。ジャズでもない。あるのは、その瞬間に生まれるイマジネーションだけ。キース・ジャレットの即興演奏を聴いていると、曲想がどれほど変化しても、溢れ出る音が途切れることはない。そして不思議なことに、完全な即興であるにもかかわらず、そこにはまるで最初から存在していたかのような物語があり、必ずひとつの結末へと辿り着いていく。誰も知らない場所から始まり、誰も予想できない景色を経て、最後には完璧な完結を迎える。その強靭な精神力。そして肉体。改めて考えると、本当に驚異的としか言いようがない。キースにとって音楽はタッチそのものなのだろう。鍵盤から離れない骨ばった指。這うように、撫でるように、あるいは叩きつけるように。病を乗り越え、年齢を重ね、かつてより痩せた身体でありながら、なぜこれほどまでに人々を魅了し続けるのか。なぜ年を重ねるほどに美しくなるのか。新しい曲想が突然立ち上がる瞬間を目の当たりにするたび、ただ感動し、ただ驚き、そして改めてその存在の特別さを思い知らされる。時にドビュッシーの「月の光」を思わせるような響き。しかし次の瞬間には、超高速のパッセージへ飛翔し、バラードとなり、ブルースとなり、さらにはインディアン・フォークのような風景まで現れる。キースは、音楽を奏でるというより、世界そのものを浄化しているようにさえ思える。そして聴く側もまた、やがて思考を失う。感情も記憶も消えていく。最後にはただ音だけが残るサウンドそのものになる。スタンダード曲でさえそうだ。「こんなにも美しい曲だったのか」「こんなにも素晴らしいメロディだったのか」誰もが深いため息を漏らす。そしてこの日の即興演奏。中でもフリー・インプロヴィゼーションは圧巻だった。自由奔放でありながらどこまでも美しい。ライブ・アット・東京芸術劇場、東京 10/14,20,21/2005 Disc 1 & 2 Live at Metropolitan Theatre,Tokyo,Japan Oct.14.2005 Disc 1 1.Part 1 2.Part 2 3.Part 3 4.Part 4 5.Part 5 6.Part 7 Part 7 8. Part 8 9.Part 9 Disc 2 1.Keith Speaking 2. Part 10 3.Part 11 4.Part 5.Part 13 6. Keith Speaking 7.Part 14 8.Blues 9.Encore 2 10.Encore 3 Disc 3 & 4 Live at Metropolitan Theatre,Tokyo,Japan Oct.20.2005 Disc 3 1.Part 1 2.Part 2 3.Part 3 4.Part 4 5.Part 5 6.Part 6 7.Part 7 Disc 4 1.Part 8 2.Part 9 3.Part 10 4.Part 11 5. I Love you Porgy 6. Blues 7. Ballad Disc 3 & 4 Live at Metropolitan Theatre,Tokyo,Japan Oct.21.2005 Disc 5 1.Part 1 2.Part 2 3.Part 3 4.Part 4 5.Part 5 6.Part 6 7.Part 7 Disc 6 1.Part 8 2.Part 9 3.Part 10 4.Part 11 5. Part 12 6. When I Fall in Love 7.It's a Lonesome Old Town 8. Encore 9. Time on My Heads

Keith Jarrett キース・ジャレット/Tokyo,Japan 2005 3Days Complete

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