近年、歴史的オーディエンスソースを高音質で提供してくれている海外テーパーがまたやってくれました!何と今回彼が提供してくれたのは、エリック・クラプトンがクリーム解散後にスティーヴィー・ウィンウッドと結成したスーパーグループ「ブラインド・フェイス」のコンサート音源のアップグレード版です。 僅か半年しか活動が続かなかったブラインド・フェイスの末期に当たった全米ツアーの終盤、1969年8月14日、カリフォルニア州オークランドで行なわれた公演のステージを収録したものです(恐らくHad To Cry Today、Can't Find My Way Homeが未収録と思われます)。この音源自体は既発盤が存在しますが、今回彼が提供してくれたのは、大元の7インチリールマスターから24ビットでデジタルコピーしたファーストジェネレーションマスターだったのです!既発盤と同じ音源とは思えないほど、音質が劇的に改善されています!クラプトンのギターはくっきり際立ち、ジンジャー・ベイカーのドラムスも、ウィンウッドのコンボオルガンも、リック・グレッチのベースもしっかり捉えられています。サウンドバランスが抜群で、非常に聴きやすいです。これが大元マスターだったとは!しかしながら、このマスターは既発盤の大元であるため、収録曲数は変わらず、Well All Rightと Presence Of The Lordはフェイドインですし、Do What You Likeはジンジャーのドラムソロに入る前にカットアウトとなっているのはやむを得ないところです。また、ヴィンテージマスターゆえに僅かながら欠点が内包されていました。全体においてのピッチの狂い、Well All Right の0:10 / 2:00辺りに音落ち、また3:54時点にテープ切れ。音落ちは手の施しようがなかったものの、当店ではピッチ調整して、各曲のフェードインアウトが大きい個所を緩和した上に、テープ切れによる気持ち悪さも緩和して聴きやすく改善、今回の高音質をより実感していただけるコンディションに生まれ変わらせました。本作はアップグレードマスターの、さらにプロエンジニアによるアップグレード・バージョンなのです。さて、ここでこの音源がいかに貴重なものであるかを、69年のクラプトンの活動を振り返ることで見ていきましょう。・1969年3月18日、19日:ロンドン郊外ステインズで映像収録されたジャズ&ロックのクロスオーバーセッション「スーパーショウ」に出演。 ・1969年2月~5月:ロンドンにてブラインド・フェイスのデビュー・アルバムのレコーディング・1969年6月7日:ロンドン、ハイド・パークでブラインド・フェイスのデビュー・コンサートが開かれる。・1969年6月12日~19日:スカンジナビアン・ツアー・1969年7月11日~8月24日:全米ツアー ←★ココ★ ≪この間、1969年8月1日:アルバム「BLIND FAITH」リリース≫・1969年9月13日:トロントのヴァーシティ・スタジアムで行なわれた「ロックンロール・リヴァイヴァル・フェスティバル」に、ジョン・レノンが結成した「プラスティック・オノ・バンド」のメンバーとして出演。・1969年11月20日~29日:デラニー&ボニー&フレンズの一員として、ドイツ・ツアー・1969年12月1日~15日:デラニー&ボニー&フレンズの一員として、イギリス・ツアー この年はクラプトンにとって激動の一年でした。年頭からのS.ウィンウッドとのセッションを発展させてニューバンド結成に動いたのですが、そこにジンジャー・ベイカーが押しかけてきて、ごり押しで参加。プロダクションからリック・グレッチをベーシストに推薦され、一応のバンド形態を整えてアルバムをレコーディング。ここまではよかったのですが、レパートリー不足にもかかわらず、デビュー・コンサートから長期全米ツアーまでが勝手にブッキングされてしまい、戸惑いの中で敢行したツアー中にクラプトンが遂にプッツン。サポートアクトに彼が指名したデラニー&ボニーに心酔するようになり、彼らと行動を共にしていく中でバンドはツアー終了とともに崩壊。クラプトンはさらにデラニー&ボニーに接近し、彼らのバンドに加入してしまう。といった目まぐるしい展開がこの一年の間に起こったのです。既にクリームで世界的な名声を確立していたクラプトンを擁するイギリスのスーパーグループが華々しくデビューした年の半ばから見ると、年が終わってみれば、アメリカの無名のLAスワンプのバンドのサイドマンとして居場所を見つけたクラプトンがいました。この劇的な変化・転身が後のクラプトンのキャリアには大きく影響したことが証明されていますが、その揺れ動くクラプトンの心を捉えていた瞬間の一つが、本作の日と言ってもよいのです!レパートリー不足を物語るように、かなりのショートセットになっていました(ウィンウッドの前バンド、トラフィックのナンバーだったMeans To An Endもセットインしています)。彼らのアルバムは1枚のみ。馴染みのないベーシストとの意思の疎通も薄い中、無理やりやらされた長期ツアーでクラプトンのモチベーションは下がる一方でした。それを何とかもちこたえさせていたのがデラニー&ボニーとの付き合いだったのです。いくらモチベーションが低下していたクラプトンとは言え、さすがプロとしてのミュージシャンシップを発揮していることが確認できます。レギュラーセットでは全曲で弾き捲っていますので、ご注目ください。珍しいのは、Presence Of The Lordのセカンドコーラス部ではウィンウッドが歌わず、クラプトンがソロで歌パートを弾き切っていることです(もちろん中間部のソロもあります)。これは、ファーストコーラス部の最後でクラプトンが間違ってブリッジ部に繋がるコードを弾いてしまったため、ウィンウッドが展開を勘違いして歌い出さず、そのまま演奏だけで繋いだのか、或いはウィンウッドのボーカルマイクがトラブルを起こして音が出なくなったかのどちらかと考えられます。いずれにせよ、その結果、クラプトンが歌パートでもソロを弾くというレアな展開が生まれました。ある意味、クラプトンのフレージングの巧さを実感できる場面です。また、Sea Of Joyではスタジオバージョン同様に、リック・グレッチお得意のエレクトリックバイオリンのソロも聴けます。この素晴らしい音質で本作を聴いていただくと、ブラインド・フェイスに対するこれまでの認識が変わることでしょう。これまで彼らの優良音源と言えば、①ハイド・パークのサウンドボードソース、②スウェーデン、イエテボリでのオーディエンスソース、③全米ツアー終盤のサンタバーバラ公演のオーディエンスソース、④ウィスコンシン州Midwest Rock Festival でのオーディエンスソースが「四大」ライブ音源として君臨していましたが、ここに新たな歴史が加わりました。かつては凡庸な音質で聴きづらかったオークランド公演が本作の登場によって優良音源に加わり、「五大」音源と称されるに至ったのです。忘却の彼方に行こうとしていた音源の信じられないマスターを海外テーパーが提供してくれ、最高の形でリリースするに至りました。Alameda County Coliseum, Oakland, CA, USA 14th August 1969 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND UPGRADE!!! (31:57) 1. Well All Right★0:10 / 2:00 辺りの音落ちは仕方ない。★3:54のテープ切れは気持ち悪さを緩和。 2. Presence Of The Lord 3. Sea Of Joy 4. Means To An End 5. Do What You Like Eric Clapton - guitar, vocals Steve Winwood - keyboard, guitar, vocal Rick Grech - bass, violin Ginger Baker - drums





























