英国の象徴フェスに出演した1979年のピーター・ガブリエル。その生演奏を脳みそに流し込んでくれるサウンドボード・マスターが新発掘。緊急リリース決定です。そんな本作が記録されたのは「1979年8月26日レディング・フェスティバル公演」。そのステレオ・サウンドボード録音です。当時のガブリエルは、『MELT』の制作時期。レディングの初出演は“SCRATCH Tour”と“MELT Tour”の端境期でもありました。まずは、当時の活動概要をスケジュールで俯瞰し、本作のポジションを確認してみましょう。1979年・5月12日:ハマースミス公演・6月23日:GLASTONBURY FESTIVAL出演・8月23日~9月1日:欧州#1(4公演)←★ココ★《秋『MELT』完成》1980年・2月20日~3月16日:英国(19公演)←※CARDIFF 1980《5月30日『MELT』発売》・6月17日~7月12日:北米(21公演)←※SANTA ANA 1980・8月30日~10月8日:欧州#2(30公演)若ジェネのムキ出し感が鮮烈な初登場サウンドボード これが1979年/1980年のピーター・ガブリエル。1978年12月を最後にライヴから遠ざかっていたガブリエルが、翌年の夏に散発的にステージへ戻り始めた時期。本作のレディング・フェスティバルは「欧州#1」の2公演目であり、名作『CARDIFF 1980 SOUNDBOARD』の約半年前、ミラード事件盤『SANTA ANA 1980』からは約10ヶ月前にあたるコンサートでした。このレディング・セットはBBCによって部分的に放送されたことがあり、コレクター間ではその放送音源が知られてきました。しかし、本作はその放送版とは別の新発掘サウンドボード・マスター。オープニングのBikoの冒頭こそ(当時のBBC放送と同様に)途中からの収録となるものの、そこから放送ではカットされていた最後の2曲──とりわけフィル・コリンズと共演する「The Lamb Lies Down On Broadway」まで収録した完全版なのです。音源を発掘したのは、数々の歴史的録音をコレクター界に送り出してきた名門「JEMS」。北カリフォルニアに住むマイケル・ビアマンなる人物のコレクションから25年以上眠っていたカセットを掘り起こしたもの。マイケルはガブリエルのFOH(ライヴの音響)エンジニアと親交があり、そのエンジニアがミックス卓から録り溜めていたテープのコピーを譲り受けたのだそう。まさに蔵出しの秘宝なのです。どうやら今回のカセットは大元マスターではなく2ndジェネくらいのテープらしく、確かにやや粗削り。しかし、マスター直系の若い世代なことには変わりなく、四半世紀以上眠っていただけに経年劣化もない。まるでBBC放送の生中継を聴いているかのような無調整のムキ出し感が凄まじく、各楽器の芯が剥き身のまま飛び込んでくる。若きガブリエルの声の張り、ジョー・パートリッジのエッジの効いたギター、プレストン・ヘイマンのパーカッションが刻む骨太なリズム──まさに「発掘オフィシャル級」と呼ぶにふさわしい本生サウンドです。フィル・コリンズとの共演も美味しいフルショウ そんなサウンドで堪能できるのは、ソロ初期2作の楽曲を軸にしつつ、制作中だった『MELT』の新曲もいち早く飛び出す約75分のフルショウ。ここでは“MELT Tour”本編の名作『CARDIFF 1980 SOUNDBOARD』と比較しながらセットを整理しておきましょう。ソロ・CAR:Humdrum/Modern Love/Moribund The Burgermeister/Solsbury Hill/Here Comes The Flood・SCRATCH:On The Air/D.I.Y.(★)/White Shadow(★)/Mother Of Violence/Animal Magic(★)/Perspective(★)・MELT:Biko/Don't Know How To Stop (No Self-Control)(★★)/I Don't Remember GENESIS・The Lamb Lies Down On Broadway(★★)※注:「★」印は名作『CARDIFF 1980 SOUNDBOARD』で聴けなかった曲。特に「★★」印はフィル・コリンズとのゲスト共演 ……と、このようになっています。注目すべきは、まず『MELT』ナンバーの先行披露。「Biko」がオープナーに据えられ、「No Self Control」の初期バージョンである「Don't Know How To Stop」、そして「I Don't Remember」も早くもセットに組み込まれている。特に「Biko」「Don't Know How To Stop」の2曲は、二度目の生演奏という極初期の記録です。また、逆にその後には演奏されなくなる曲もある。「White Shadow」「Animal Magic」「Modern Love」「Perspective」、そして「The Lamb Lies Down On Broadway」の5曲で、いずれも『SECURITY』以降のツアーでは演奏されなくなったレパートリーです。そんなセット以上のハイライトなのがフィル・コリンズとの共演。「Mother Of Violence」ではドラムを叩き、ラストの「The Lamb Lies Down On Broadway」ではヴォーカルで客演する。GENESIS時代の盟友がソロ・ステージに飛び入りするこの光景こそ、BBC放送では丸ごとカットされていた幻のクライマックスなのです。名門JEMSが北カリフォルニアの眠れる宝箱から掘り起こしたピーター・ガブリエルのサウンドボード・マスター。若き歌声がムキ出しのまま脳髄に届く鮮烈サウンドが素晴らしく、放送では聴けなかったフィル・コリンズとの共演までも封じ込めた文化遺産の1枚。「1979年8月26日レディング・フェスティバル」公演のステレオ・サウンドボード録音。名門JEMSによる初登場マスターで、BBC放送ではカットされていたフィル・コリンズとの共演「The Lamb Lies Down On Broadway」も含むショウ全景が楽しめる。『MELT』ナンバーの先行披露や初期限定レパートリーも満載で、若きガブリエルの歌声もムキ出しで迫る発掘オフィシャル級の新名盤です。Richfield Avenue. Reading, England 26th August 1979 (74:53) 01 Biko 02 On The Air 03 D.I.Y. 04 Humdrum 05 Don't Know How To Stop (Early Version of No Self Control) 06 White Shadow 07 Mother Of Violence (with Phil Collins) 08 Band Introductions 09 Animal Magic 10 I Don't Remember 11 Modern Love 12 Moribund The Burgermeister 13 Perspective 14 Solsbury Hill 15 Here Comes The Flood 16 The Lamb Lies Down On Broadway (with Phil Collins) Peter Gabriel - Vocals, Keyboards Jo Partridge - Guitar John Giblin - Bass Preston Heyman - Percussion Geoff Westley - Keyboards David Jackson - Alto Saxophone Guest Phil Collins - Drums, Vocals STEREO SOUNDBOARD RECORDING





























