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Pink Floyd ピンク・フロイド/Canada 07.06.1977 Complete Remastered

ロジャー・ウォーターズに『THE WALL』を決意させた、伝説の“IN THE FLESH Tour”最終公演。その完全ライヴアルバムが最終形態で帰ってきました。執念のマスタリングをさらに突き詰め、極みへと磨き上げた決定版の登場です。そんな本作に永久保存されているのは、もちろん「1977年7月6日モントリオール公演」の完全オーディエンス録音。かつて『MONTREAL 1977(Sigma 315)』として絶賛を博しながら、久しく入手困難となっていた大定番の最新盤です。この日は“IN THE FLESH Tour”の一幕であるのと同時に、『THE WALL』時代への第一歩でもありました。その辺の状況をお話しするためにも、まずはこの一夜が置かれた歴史的な位置から確かめておきましょう。1977年《1月21日『アニマルズ』発売》・1月23日~2月4日:欧州#1(9公演)←※DORTMUND 1977 2ND NIGHT他・2月17日~3月1日:欧州#2(11公演)←※PARIS 1977 3RD NIGHT他・3月15日~31日:英国(9公演)←※WEMBLEY 1977 1ST NIGHT他・4月22日~5月12日:北米#1(12公演)←※ULTIMATE OAKLAND他・6月15日~7月6日:北米#2(14公演)←★ココ★ これが“IN THE FLESH Tour”の全体像。「1~3月=欧州/4~7月=北米」という二部構成となっており、当店では全レッグを可能な限りの名作群でアーカイヴしてきました。本作が記録されたのは、その中でも激戦区なのが最終盤の「北米#2」。さらに日程をフォーカスしてみましょう。「北米#2」の詳細・6月15日+17日(2公演)*6月19日『CHICAGO 1977』・6月21日+23日(2公演)*6月25日『ONE FLEW OVER THE BOARD(クリーヴランド)』*6月27日『ULTIMATE BOSTON 1977』・6月28日:フィラデルフィア公演*6月29日『PHILADELPHIA 1977 2ND NIGHT』・7月1日:MSG公演(初日)*7月2日『MSG 1977 2ND NIGHT』*7月3日『MSG 1977 3RD NIGHT』*7月4日『MSG 1977 FINAL NIGHT』*7月6日:モントリオール公演 ←★本作★……と、このようになっています。ハイライトはマディソン・スクエア・ガーデン4連続公演でしたが、本作のモントリオール公演はその後に配された千秋楽でした。そして、この日はロジャーが観客に怒りを覚え、それが『THE WALL』の起点ともなった。そう、本作は単なる一公演ではなく、栄光と苛立ちが渦を巻いた歴史的ツアーの“最終地点”そのものなのです。歴史的なフルショウを途切れなく伝える完全アルバム この歴史的な夜は古くから記録が知られてきましたが、究極の決定盤として大絶賛されたのが前回盤『Sigma 315』でした。本作は、あの大名盤を改めて「GRAF ZEPPELIN」が全編見直しており、音源が持つ可能性を極めきった新装盤なのです。とは言え、前回盤も「GRAF ZEPPELIN」の緻密なマスタリングで仕上げられていた。それだけに今回も「まるで別物」と呼ぶほど激変してはいないわけですが、随所に施された最終調整によって、本作が“極みの最高峰”に到達したこともまた、間違いないのです。このショウは複数のオーディエンス録音が発掘されており、その中でクオリティでも収録時間でも重要なのは「RECORDER 1」と「RECORDER 2」。本作は、この2録音のベスト・マスターを組み上げてフルショウを完全収録しています。それでは、ソースとなった2録音を振り返っておきましょう。▼RECORDER 1(補填用音源)・長年に渡って様々な既発を生み、モントリオール公演を代表してきた名録音。・ただし、ジェネ不明で一部でテープヨレ劣化もあり。▼RECORDER 2(メイン音源)・名作『ROAR ENDS』で発掘された録音。・マスターからデジタル化されており、クリアさ/音の抜け/解像度も最高峰です。……と、このようになっています。「RECORDER 2」を土台に、「RECORDER 1」で補填。この2本を組み合わせることで、演奏はもちろん、曲間の空気までもが途切れず繋がった一分の隙もないフル・ライヴアルバムが実現しているわけです。文化財の修復にも似た、極みのマスタリング 本作の真価は、完全収録だけにとどまりません。全編を貫くサウンドそのものにも、「GRAF ZEPPELIN」の匠の技が惜しみなく注ぎ込まれています。その流儀は、いわば“現場音至上主義”。派手な音圧稼ぎや小手先の迫力付けで誤魔化すのではなく、時の流れがマスターに刻んだ傷を、一つひとつ丁寧に癒やしていく。テープ由来の微細なノイズも、耳を澄ませてようやく気づく程度のヒスも、根気強く取り除かれています(なお、開演前のヒスめいた音はノイズではなく現場のSE。二つの録音の双方で確認できるため、そのまま活かされています)。とりわけ効いているのが、中盤の帯域バランス補正。「Pigs (Three Different Ones)」の途中から「Have A Cigar」あたりにかけて、片チャンネルだけ帯域が落ちていた箇所があり、これがステレオ定位の歪みとなっていました。その一点を徹底的に整えたことで、片側に寄っていた音像が本来あるべき位置へと収まり、ステレオの広がりもぐっと自然に感じられる。まるで絵画や文化財の修復にも似た、この地道にして繊細な仕事こそが「GRAF ZEPPELIN」の真骨頂なのです。そして、この精度が前回盤『Sigma 315』以上でもある。音量やEQの最終的な追い込みによって、その完成度は間違いなく一段高みへと登り詰めています。さらに本作では、爆竹によって演奏が中断される「Pigs On The Wing Part 2」を新たにトラック分割し、あの“事件の瞬間”をよりくっきりと切り出しました。細部の細部まで神経の行き届いた、まさに決定版なのです。THE WALLへと続く、苛立ちと疎外感の現場そんな極みのサウンドで甦るのは、あの『THE WALL』という壮大な構想の“原点”となった、伝説の現場。“IN THE FLESH Tour”は、各地で花火や爆竹を打ち鳴らす観客にロジャーが困惑し、苛立ちを募らせていったツアーとしても知られています。そして迎えた最終公演のこの日、ついに彼は最前列のファンへ向けてツバを吐きかけてしまう。音だけでその瞬間をはっきり捉えるのは難しいものの、張り詰めた苛立ちだけは、全編から痛いほどに伝わってきます。その象徴が「Pigs On The Wing Part 2」。アコースティック・ギターで情感たっぷりに歌い出した矢先、炸裂した爆竹に激昂したロジャーが演奏を中断し、悪態まじりのMCをぶちまけるのです。かと思えば「Shine On You Crazy Diamond Parts 6-9」では、歌に戻る場面で思わず吹き出して大笑い。上機嫌というより、どこか自棄になったようなムードのなか、歌もアンサンブルも乱れていく。その空気はロジャー1人のものでもなく、アンコールではデヴィッド・ギルモアが早々にステージを去り、続く「Drift Away Blues」は、残る三人にスノーウィ・ホワイトを加えた面々によるブルース・セッション。ギルモアは、それを舞台の袖から静かに眺めていたと伝えられます。そんな歴史的なムードも面白いですが、音楽アルバムとしても十分素晴らしい。スノーウィが爪弾く「Drift Away Blues」の滋味深いギターは絶品ですし、ショウ全体を貫く苛立ちは、そのまま尋常ならざるテンションへと転化されている。ロジャーのヒステリックなまでの歌声は緊張感に満ち、「Pigs (Three Different Ones)」でのカウント・シャウト「19-61!」の格好良さときたら。“最終日”という一度きりの集中力も相まって、バンド全体が鬼気迫るパフォーマンスを轟かせているのです。数々の逸話とともに“IN THE FLESH Tour”そのものを象徴する、モントリオールの最終公演。その一部始終を、最長・最高峰のサウンドで永久保存した完全ライヴアルバムです。一本の音楽作品としても聴き応えは十分ですが、それ以上に、ずしりと重い歴史の手応えがある。「1977年7月6日モントリオール公演」の完全オーディエンス録音。ロジャー・ウォーターズに『THE WALL』を決意させた“IN THE FLESH Tour”最終公演で、最高峰の2種マスター「RECORDER 2」「RECORDER 1」をフル活用して当日を完全収録。「GRAF ZEPPELIN」が極みまで磨き上げた決定版です。花火に苛立つロジャーのツバ吐き事件やギルモア不在の「Drift Away Blues」など、伝説の最終公演の一部始終を永久保存した歴史遺産です。若干の音量、EQ微調整等なされていますが、実質前回盤と同じです。Pigs On The Wing Part 2は爆竹により演奏がストップするので、今回新たにそこをトラック分割 Recorder 1 ★今回の補填ソース 音が近くかなり左右に分離 カット テープヨレ ジェネ不明主な既発タイトル*Rec2が登場するまではRec1音源でのリリースがポピュラーだった「The Last Animalized」(2CD)[Highland]「Azimuth Coordinator」(2CD)[COOL COMFORTABLY PRODUCTIONS] *6枚組ボックスの中の2枚「Fire Works Show In The Canadian Walls」(紙ジャケ2CD)[I.T.F. 001/002] Recorder 2 ★今回の インソース Masterからのデジタル化とされる素材★主な既発タイトル「Roar Ends」(2CD)[Sirene]「Who Was Trained Not To Spit On The Fan」[Harvested HRV-CDR-023]*ファンタイトル Disc 1 (57:11) 1. Intro ★0:31-1:27 Rec1で補填 2. Sheep 3. Pigs On The Wing Part 1 4. Dogs 5. Pigs On The Wing Part 2(Stop)★今回トラック分割 6. Pigs On The Wing Part 2 7. Pigs (Three Different Ones) ★4:00前後(ドロップダウン部) / 7:58-8:20 Rec1で補填 Disc 2 (56:57) 1. Shine On You Crazy Diamond Parts 1-5 ★0:00-0:08 Rec1で補填 2. Welcome To The Machine 3. Have A Cigar ★4:45-5:14 Rec1で補填 4. Wish You Were Here 5. Shine On You Crazy Diamond Parts 6-9 Disc 3 (37:35) 1. Audience ★0:16付近 クロスフェード 2. Money ★0:46付近(ドロップダウン部) / 11:22-11:34(演奏後曲間) Rec1で補填 3. Us And Them ★8:59、9:04 クロスフェード 4. Drift Away Blues

Pink Floyd ピンク・フロイド/Canada 07.06.1977 Complete Remastered

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