大反響の『ROCK AND ROLL OVER REMIX』に続く、リミックス・シリーズの最新作が2タイトル同時リリース決定!その前編となる『HOTTER THAN HELL』編が登場です!! 音楽のプロが挑む大名盤リミックス・シリーズいきなり「大反響」「最新作」とまくし立ててしまいましたが、まずは初めての方のためにもシリーズの概要から始めましょう。このシリーズは、海外のKISSマニアがあらゆる素材/手法を駆使して大名盤を甦らせているもの。ただし、巷にあふれる「作ってみた」とはまるで次元が違う。そもそも、手掛けたマニアというのが音楽で生きてきた音の本職。ミュージカルの世界で長らく舞台の音を組み上げてきたキャリアの持ち主なのです。その耳と知識と技術のすべてをつぎ込み、KISSの名作群を換骨奪胎してきた。それが大ヒット中の『ROCK AND ROLL OVER REMIX』であり、コンセプト作『エルダー:魔界大決戦』の拡張完全版『A WORLD WITHOUT HEROES Expanded ELDER Redux』です。本作は、そんなプロ制作シリーズの最新作。10年という途方もない歳月をかけて作り直された『HOTTER THAN HELL』なのです。また熱心なコレクターの諸兄の中には、かつて似たタイトルを見かけた方もいらっしゃるかと思いますが、本作はグレードが違う。かつてのギフト盤よりも高音質なロスレス・マスターCDへ封じ込めているのです。大名盤をメンバー本人の演奏で大改修 さて、そんな本作はオリジナルの『HOTTER THAN HELL』と何が違うのか。ご存知のとおり、『HOTTER THAN HELL』はKISSのスタジオ作品でも屈指の名盤として愛され続けてきた1枚。ミドル・テンポのロッカーからパワー・ポップ、プロト・メタル、王道のロックンロール、重心の低いグルーヴ、そして暗鬱なバラードまで、当時のバンドが持っていた引き出しがまるごと詰まっている。演奏もどこを切っても文句なし。その一方で、あのサウンド・プロダクションによって本来の魅力が出し切れていない……そんなもどかしさもまた、長年ファンの間で語られてきました。もっとも、あの録音がダメだったわけでは決してありません。バスドラは当時としては驚くほど良く録れているし、タムも輪郭がはっきりしていてパワフル。ベースもしっかり前に出ているし、ヴォーカルは澄んでいて抜けもいい。ぶっちゃけた話、引っかかるのは耳を刺すスネアとシンバル、そしてアルバム全体を覆う硬くて脆いEQ。惜しいことに、たったそれだけで名曲群の輝きが曇ってしまっていたわけです。しかも、マスター・テープは行方知れず。だからこそ歴代の「リマスター」はEQとコンプの調整に終始せざるを得ず、1996年のCD、2014年のアナログと版を重ねてもなお、根っこは残されたままでした。ならば、と本作の制作者は真逆の道を選んだ。曇りの正体そのものを一度バラし、ピーター・クリス本人の打音で組み直すという、気の遠くなる大改修に着手したのです。バスドラとタムはオリジナル・テイクを調整して活かす一方、耳を刺していたスネアとシンバルは大幅に作り直し。しかも、既製の音を借りてきたのではありません。本作を制作したエンジニアはピーターの実際の打音をさまざまな音源から採取し、強弱の機微まで再現できる独自のサンプルをイチから構築。その上で、アルバムでピーターが叩いているフレーズを一打一打なぞり直しているのです。ハイハットとライドに至っては、さらに念が入っている。ここで採用されたのは『ALIVE!』のピーター。ステージでの手さばきを切り出し、アルバムの演奏へ一打ずつ貼り合わせていく。ただし、ライヴのフレーズをそのまま持ち込むのではなく、スタジオで刻んでいたパターンへきっちり編集し直されている。『ALIVE!』に入っていない曲についても同様の手法でゼロから組み上げられました。狙いは、ステージが持っていたあの緩みとうねりをスタジオ・テイクへ移植すること。文字にすればたった数行ですが、これをアルバム1枚分やり切ったわけですから、それは10年かかったと言われても不思議ではありません。ベースやギター、曲ごとの隠し味まで入念仕上げ 一方、ベースへの処方はごくシンプル。ほんの少し歪みを足しただけ。ところが、これが劇的に効く。ジーン・シモンズがステージで鳴らしていたベースの手触りは、なぜかスタジオ作品では再現されてこなかった。初期KISSのスタジオ録音がライヴ盤ほど重く響かなかった最大の理由が、実はここにあったわけです。ツマミひとつ分の判断でアルバムの重心がぐっと下がる。プロの仕事とはこういうものかと唸らされます。ギターは基本的にイコライジングの掛け直しと、曲によって定位の微調整のみ。その上で施された曲ごとの仕掛けがまた心憎い。「Goin' Blind」と「Comin' Home」には後年の音源から借りてきたポール・スタンレーのアコースティック・ギターが重ねられている。とりわけ「Goin' Blind」は手が込んでいる。ヴォーカルにリバーブとディレイ、そこへタンバリンとディレイを効かせたスネアの残響まで加わり、あの暗いバラードの陰影が一段と深まりました。「Parasite」には『ALIVE!』でやっていたラスト・コーラスが追加され、「Got To Choose」にはハードなエンディングが与えられている。数曲の終わり方やフェードにも手が入っています。ただし、手を入れたのはそこまで。残りは「当時の演奏をそのまま残す」ことが大前提です。目指したのは1975年のウィンターランド公演で炸裂していた、あの大仰なまでのKISS。名盤を現代風に化粧直しすることではなく、ステージのKISSをスタジオへ連れ帰ることだったのです。「歴史のIf」を鳴らしてみせた別ミックス3曲こうして生まれ変わった本編10曲に加え、本作にはコンセプトの異なる別ミックスが3トラック収められています。長尺版「Let Me Go, Rock 'n' Roll」オリジナルのアルバム・バージョンは、実はかなり大胆に刈り込まれた姿。追加のソロもベース・ブレイクも、まるごと切り落とされていました。ここではベル・サウンド・スタジオのデモ・バージョンを軸に『ALIVE!』の断片も織り交ぜ、当時ステージで鳴らされていた姿へと拡張されています。アコースティック版「Goin' Blind」ドラムとベースはオリジナルのまま、アコースティック・ギターを主役に据えたバージョン。ソロだけはエレクトリックのままという匙加減が絶妙です。ヴォーカルはジーンのアンプラグド・テイクにシンフォニー版のテイクを重ね、コーラス部分にはシンフォニー版のオーケストラも忍ばせてある。本編とはまったく別の表情を見せてくれます。エース歌唱版「Parasite」「もし最初からエースが歌っていたら」という、ファンなら一度は妄想したIfの具現化。エースのヴォーカルは『ORIGINS VOL.1』のテイクを用い、そこへジーンのオリジナル・ヴォーカルをブレンド。しかも本編の質感へぴたりと合わせ込んであるため、初めからそういうアルバムだったかのように収まっています。以上、13トラック。もちろん本作は、慣れ親しんだオリジナルを置き換えるものではありません。純度を重んじる向きには向かないかも知れない。けれど「あの名曲群が本気で鳴ったらどうなるのか」と何十年も思い続けてきた方には、これ以上ない答えです。曲も演奏も知り尽くしているはずの『HOTTER THAN HELL』が、10年分の執念によって初めて全力で鳴り出す。大好評『ROCK AND ROLL OVER REMIX』に続くプロ制作リミックス・シリーズ最新作!! 長年ミュージカルの音を手掛けてきたプロが10年を注ぎ込み、大名盤『HOTTER THAN HELL』を根底から組み直した1枚です。積年の課題だったスネアとシンバルはピーター本人の打音から作り直し、ハイハットとライドは『ALIVE!』の手さばきを一打ずつ移植。ベースには歪みを加えてジーンのライヴ・サウンドへ接近させ、「Goin' Blind」「Comin' Home」にはポールのアコギ、「Parasite」には『ALIVE!』のラスト・コーラス、「Got To Choose」にはハード・エンディングを追加。長尺版「Let Me Go, Rock 'n' Roll」、アコースティック版「Goin' Blind」、エース歌唱版「Parasite」も収めたCDです。プロ制作リミックス・シリーズ最新作!(46:12) 1. Got To Choose 2. Parasite 3. Goin' Blind 4. Hotter Than Hell 5. Let Me Go, Rock 'n' Roll 6. All The Way 7. Watchin' You 8. Mainline 9. Comin' Home 10. Strange Ways 11. Let Me Go, Rock 'n' Roll_Extended Version 12. Goin' Blind_Acoustic Version 13. Parasite_Ace Vocal Version





























