1987年、ファースト・アルバム「NIGHT SONGS」に伴う初来日ツアーより、東京初日8月8日の五反田簡易保険ホールと、3日目に当たる11日の新宿厚生年金会館でのコンサートを、どちらもオリジナル・マスター・カセットより、高音質オーディエンス・レコーディングにてコンプリート収録。ファースト・アルバムの成功で、一気にスターダムにのし上がった、貫録とスケール感に満ちた演奏は、どの曲も聴きごたえ満点。MC等は必要最小限に抑え、オールド・テイストなブギ・ロックやブルージーなロックン・ロールをベースにしたへヴィ・ロックをテンポ良く披露。特に前半ではNight Songsのイントロに13分近いジェフ・ラバーのロング・ソロがプレイされるなど、本物志向のバンドのダイレクトションが伝わってくる内容。そして中盤、スライドギターをフィーチャーしたセカンド「Long Cold Winter」収録のナンバーFallin' Apart At The Seams等はトムの趣味が色濃く出たトラックで聴きごたえ満点。さらにこれに続くメロディックなトムのシン・リジーを思い出させるショート・ソロ、この時期のシンデレラの良さが最も色濃く味わえるNobody's Foolと続くメドレー演奏は最高の聴き所。そしてフレッドのソロに続いては次作のシングル曲Gypsy Roadがダイナミックにプレイされ、メインセットのラストはSomebody Save Me。そしてアンコールはJumping Jack Flashで爽快にライブを締めます。どちらもマスターテープをダイレクトに使用しているので音のクリアーさは抜群のファン必携アイテム。