リンゴ・スター、ロニー・ウッドとの共演が実現し、文字通りのハイライトとなった「2018年12月16日ロンドン公演」。世界中で話題沸騰のショウを現場体験できる映像作品が・リリース決定です。そんな本作に収められているのは2種類のオーディエンス・ショット。「Recorder 1」はハイライトである共演曲「Get Back」の極上ショット。もう1つの「Recorder 2」はショウを長尺で収めたショットです。まず、登場するのは「Get Back」の極上ショット「Recorder 1」。1曲だけですが、そのクオリティは絶品。世界中が震撼する共演だけに現場からは数々の映像が報告されているものの、その中でも(現時点では)ベストと目されているもの。ステージやや左寄りのスタンド席から見下ろしたアングルですが、詳しいポジションまでは不明。何しろ、果敢なズームで視界には前列の影どころか客席の姿が一切映らない。ステージの直写だけが視野を占領し、しかも主役3人をド真ん中にビシッと押さえ続ける絶景なのです。そのクオリティで描かれる共演は、半世紀に及ぶ想いが去来する。シーンは前曲「Wonderful Christmastime」でコーラスを務めた子供たちの紹介から始まる。子供たちがステージを去るとポールがおもむろに「今日はみんなのためにサプライズがあるんだ」と語り出す。そして、「でも実際のところ、僕らにとってもサプライズなんだ。なにしろ、今日決まったばかりなんだからね」と言って叫ぶ名前は「ローリング・ストンズのメンバーだ。ロニー・ウッド!」。これに観客は一斉に沸き立ち、凄い騒ぎが巻き起こる。しかし、その騒ぎにはわずかな迷いも滲んでいる。なにしろ、ポールとロニーが肩を組んで話している後ろでは、クルーがせっせとドラムキットを運び込んではセッティングしている。ゲストはロニーだけではない……そう観客が予感する中で、遂にポールがコールする。「ミスター、リンゴ・スター!」。会場はさっきの大騒ぎさえ、さざ波に感じる大爆発! 小走りにステージに上がってきたリンゴの姿に押し寄せる大歓声。ひとしきりピースサインで応えたリンゴはドラムキットの裏へ回り、ビートルズの存命2人+ロニーによる「Get Back」が始まるのです。そこからは夢と至福の3分56秒。ポールとリンゴは何度もアイコンタクトを交わし、彼の「two, three, four!!」に応えるようにロニー節のソロを聴かせて大団円を描く。その間、大歓声と唱和も続くのですが、この映像はそのバランスも絶妙。ポールの歌声も、リンゴの1打1打も、ロニーのソロもくっきりと描きつつ、ほんのりとした唱和が会場の壁とモニターを超えた日本まで一体にさせる。そしてハグと挨拶を終え、ステージを去っていく2人。この映像は、その一部始終をじっくりと体験させてくれるのです。そんな夢の共演だけでも胸いっぱいですが、「Recorder 1」は前後シーンを含めても7分17秒。そこで、ショウのほぼ全景を味わわせてくれる「Recorder 2」も収録いたしました。「ほぼ」と言うのも、この映像は不完全。開演から「All My Loving」までの3曲が撮影漏れとなっており、「Letting Go」から始まるのです。しかし、不完全ではあってもクオリティは絶品。ステージ中央を真正面に据えたスタンド席からの撮影で、1階席を眼下に敷いた視界には遮蔽物の入る余地さえない。しかも、目線の高さがちょうどポールと同じくらいであり、まっすぐポールの目を見つめるような視点でショウを楽しめるのです(振り向くと客席のホーン・セクションも綺麗に捉えられています)。そのクオリティで描かれるショウがまた素晴らしい。セットは日本の大団円となった名古屋に近く、「Can't Buy Me Love」がない代わりに欧州レッグから復活した「Dance Tonight」が組み込まれています。それだけでも充実したショウではありますが、ハイライトはやはりアンコール。名古屋でサプライズ演奏された「Birthday」から始まり、クリスマスを祝うような「Wonderful Christmastime」が続く。前述しましたが、この曲ではロンドンの合唱団CAPITAL CHILDREN'S CHOIRとの共演。降りしきる雪景色の映像に乗せて曲が進むと途中から子供たちがステージに登場。可愛らしくも透き通る声で暖かいクリスマスを彩る。さらに曲の後半ではスクリーンから飛び出してきたような紙吹雪が会場中に降り注ぐのです。そして再び、あの「Get Back」。今度は感無量のシーンを真正面から見つめられる。紙吹雪の余韻も、会場中を一望する絶景も、四方から「Get Back!」の唱和が押し寄せるスペクタクルも、冒頭のショットとはひと味もふた味も違う。そして、ほぼフルショウを経たからこその浸りきる体験感、ハイライト感も素晴らしいのです。全世界が沸いたリンゴ&ロニーとの共演。その夢のシーンと、夢にたどり着くまでのショウを極上クオリティで楽しめる大傑作映像です。2018年最後の刹那を噛みしめるのに、これ以上ない1枚。そして、半世紀に及ぶ音楽人生までフラッシュバックする1枚です。どうぞ、心ゆくまでじっくりとお楽しみください。 Live at the O2 Arena, London, UK 16th December 2018 (168:43) Recorder 1 1. Get Back (with Ringo Starr & Ronnie Wood) Recorder 2 2. Letting Go 3. Who Cares 4. Got to Get You Into My Life 5. Come On to Me 6. Let Me Roll It 7. I've Got a Feeling 8. Let 'Em In 9. My Valentine 10. Nineteen Hundred and Eighty-Five 11. Maybe I'm Amazed 12. I've Just Seen a Face 13. In Spite of All the Danger 14. From Me to You 15. Dance Tonight 16. Love Me Do 17. Blackbird 18. Here Today 19. Queenie Eye 20. Lady Madonna 21. Eleanor Rigby 22. Fuh You 23. Being for the Benefit of Mr. Kite! 24. Something 25. Ob-La-Di, Ob-La-Da 26. Band on the Run 27. Back in the U.S.S.R. 28. Let It Be 29. Live and Let Die 30. Hey Jude 31. Birthday 32. Wonderful Christmastime (with Capital Children's Choir) 33. Get Back (with Ringo Starr & Ronnie Wood) 34. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise) 35. Helter Skelter 36. Golden Slumbers/Carry That Weight/The End COLOUR NTSC Approx.169min.