ついに完遂された2019年の北米ツアー。その現場を目撃できる個性派マルチカメラ映像がリリース決定です。そんな本作に収められているのは「2019年6月28日+29日ラスヴェガス公演」。今回の北米ツアーで唯一の同会場公演で撮影されたオーディエンス・ショットです。ライヴアルバム『LEXINGTON 2019』『GREEN BAY 2019』『MOLINE 2019』『ARLINGTON 2019』で最新ツアーをリアルタイム・レポートしてきましたが、本作は映像編。そのコレクション整理も併せ、まずは日程でショウのポジションを確認しておきましょう。 ・5月23日-30日(3公演)・6月1日『LEXINGTON 2019』・6月3日+6日(2公演)・6月8日『GREEN BAY 2019』・6月11日『MOLINE 2019』・6月14日『ARLINGTON 2019』・6月22日+26日(2公演)・6月28日+29日:ラスヴェガス2公演←★ココ★・7月6日-13日(3公演) 以上、全16公演。本作のラスヴェガス公演はその終盤にあたる12公演目・13公演目のコンサートでした。2公演で撮影されたから2回分……かと思いきや、本作はちょっと違う。2公演の映像を混ぜ合わせた編集映像なのです。しかも、非常に個性的。実は、使われている映像は2公演に参加した同一人物が撮影した2種を組み合わせている。それだけなら別に珍しくもありませんが、その編集が面白い。おおよそメインカメラは1曲ずつ初日・2日目を交互に繰り返しているものの、実は1曲内でも2日分を混ぜてマルチカメラ仕様にしているのです(もちろん、初日だけの「Can't Buy Me Love」や2日目だけの「Save Us」のように1日だけの曲、演奏的に切り替えづらい曲も1日分から組まれています)。これがまた非常に巧みだから面白い。(恐らく音声は1曲ずつ1日分で通しているのか)切り替わってもブツ切りの違和感がほとんどなく、別ショウなのを感じさせない。映像が切り替わる度に「1ST NIGHT」「2ND NIGHT」のテロップも入り、実に遊び心に溢れているのです。いかに個性的ではあっても駄音・愚映像では意味がありませんが、本作にその心配はなし。初日はステージ右側ほぼ横から、2日目も右寄りながら正面に近い斜めからの見下ろしアングルなのですが、遮蔽物は一切なし。しかも、距離感が分からないほど果敢攻めたズームはポールの半身が画面いっぱいになるほどで、それほど迫っても手ブレがほとんどない安定感も絶品。サウンドもその絶景に相応しいクリアさで、もし各日のフル映像だったとしても十二分に2枚組でご紹介したくなるほどの傑作映像なのです。さらに、面白くも美味しいのが2日分混ぜている事で実現した長大なセット。前述の「Can't Buy Me Love」「Save Us」だけでなく、一方だけの演奏曲もたっぷり。初日だけの「Birthday」、2日目だけの「All My Loving」「I Saw Her Standing There」もまとめて1回のフルショウのように観られるのです(初日の「Junior's Farm」や2日間とも演奏した「Letting Go」はなぜか未収録なので全曲ではありません)。また、さらに見逃せないのがアンコールの「Helter Skelter」。初日にAEROSMITHのスティーヴン・タイラーがゲスト参加するのです。この曲のみ、製作したマニアのオリジナル映像だけでなく本作独自に左寄りの正面アングルも交え、より見やすく仕上げました。最新の北米ツアーを素晴らしい絶景で体験できるだけでなく、マニアの遊び心も痛快な傑作映像です。“プロショット風”を目指すのではなく、オーディエンス・ショットの“プライベート感”を一層濃厚に味わえる楽しいマルチカメラ映像。 Live at T-Mobile Arena, Las Vegas, NV, USA 28th & 29th June 2019 AMAZING-SHOT!!(ULTIMATE MIX EDITION)(138:49) 1. Intro 2. A Hard Day's Night 3. Save Us 4. Can't Buy Me Love 5. All My Loving 6. Who Cares 7. Got to Get You Into My Life 8. Come On to Me 9. Let Me Roll It 10. I've Got a Feeling 11. Let 'Em In 12. My Valentine 13. Nineteen Hundred and Eighty-Five 14. Maybe I'm Amazed 15. I've Just Seen a Face 16. In Spite of All the Danger 17. From Me to You 18. Dance Tonight 19. Love Me Do 20. Blackbird 21. Here Today 22. Queenie Eye 23. Lady Madonna 24. Eleanor Rigby 25. Fuh You 26. Being for the Benefit of Mr. Kite! 27. Something 28. Ob-La-Di, Ob-La-Da 29. Band on the Run 30. Back in the U.S.S.R. 31. Let It Be 32. Live and Let Die 33. Hey Jude 34. Birthday 35. I Saw Her Standing There 36. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise) 37. Helter Skelter (with Steven Tyler) ★正面からのショットを独自インサートしました。38. Golden Slumbers/Carry That Weight/The End COLOUR NTSC Approx.139min.