20世紀末の地球にLED ZEPPELINのレガシーを甦らせてくれたジミー・ペイジとTHE BLACK CROWESの合体プロジェクト。その貴重なショウをフル体験できる絶景映像が登場です。そんな本作に収められているのは、AEROSMITHのジョー・ペリーもゲスト参加した「1999年10月16日ウースター公演」。その絶景オーディエンス・ショットにステレオ・サウンドボード音声をシンクロさせた極上映像作です。COVERDALE/PAGEほど泡沫ではないにしろ、ペイジ&クロウズのショウもかなり数が少ない。まずは、その全景を振り返ってショウのポジションを確かめてみましょう。1999年・10月9日-19日:北米#1(7公演)←★ココ★ 2000年《2月29日『LIVE AT THE GREEK』発売》・6月24日-7月10日:北米#2(8公演)・8月13日-30日:北米#3(7公演)・9月23日-10月3日:北米#4(5公演) これが1999年/2000年のペイジ&クロウズ。全体でも北米のみで約20公演ほどだったわけですが、特に1999年には“JIMMY PAGE & FRIENDS”名義での7公演だけ。その中で本作のウースター公演は「北米#1」の5公演目にあたるコンサートでした。1999年と言えば、何はさておいても公式盤『LIVE AT THE GREEK』が象徴なわけですが、あれは「北米#1」の最終2公演から編纂されたもの。つまり、本作は「オフィシャル名作の1つ前」のショウを目撃できる映像作なのです。そして、そのクオリティがまた異常な次元。とにかく絶景の見本。ステージ右側の2階スタンド席から見下ろし撮影されているのですが、座席が急勾配だったのか、遮蔽物がほぼない(フルショウ中、数回だけ人影が映るので最前席ではないようですが)。視界いっぱいにステージだけが占領しているのです。しかも、カメラワークも安定感もハンパではない。思いっきり引くとステージ全景が丸ごと見渡せつつ、ジミー・ペイジとクリス・ロビンソンを中心に果敢なズームもたっぷり。そのカメラワークも曲を完全に把握しきっており、クリスの歌い出しも、ペイジとリッチ・ロビンソンのソロ弾き分けもばっちり押さえつつ、そのズームに忙しさがない。あくまでも観やすくじっくりと寄っているのに見どころに間に合う。かなりの撮影巧者でなければあり得ない「さり気ないスゴ腕」で魅せてくれるのです。さらにさらに、最大のポイントとなるのが極上ステレオ・サウンドボードの音声。以前話題にもなった流出サウンドボードですが、その完全オフィシャル級クオリティの極上音声が絶景付きで楽しめてしまうのです(オープニングの「Celebration Day」でヴォーカルがオフになるミスがありますが、1分半で回復します)。そんな絶景+極上サウンドボードで楽しめるのは、ほとんど『LIVE AT THE GREEK』の映像版。前述のように、本作のウースター公演は『LIVE AT THE GREEK』の直前。演奏の完成度は酷似しているのです。ただし、公式盤はフルショウではなく、あくまでも編集された音楽作品。それに対して本作は一気撮影のフル映像ですので、公式作でカットされた名曲も楽しめます。ここで比較しながら内容を整理してみましょう。 LED ZEPPELIN(14曲)・I:Your Time Is Gonna Come/You Shook Me(withジョー・ペリー)・II:What Is And What Should Never Be/The Lemon Song/Heartbreaker/Whole Lotta Love・III:Celebration Day/Out On The Tiles ・フィジカル・グラフィティ:Custard Pie/Sick Again/Ten Years Gone/In My Time Of Dying・プレゼンス:Nobody's Fault But Mine・その他:Hey, Hey, What Can I Do THE BLACK CROWES他(7曲)・シェイク・ユア・マネー・メイカー:Hard To Handle(★) ・サザン・ハーモニー:No Speak No Slave(★)/Remedy(★)・スリー・スネークス・アンド・ア・チャーム:Mellow Down Easy・その他:Shake Your Money Maker/Shapes Of Things/Oh Well(withジョー・ペリー)※注:「★」印は公式『LIVE AT THE GREEK』で聴けなかった曲。……と、このようになっています。ZEPナンバーやブルースのカバーは『LIVE AT THE GREEK』と同一ですが、さらにTHE BLACK CROWES自身の3曲もノーカットで楽しめます。それ以上にオフィシャルにないスペシャルなのが、ジョー・ペリーとの共演! アンコールの「You Shook Me」で登場し、FLEETWOOD MACのカバー「Oh Well」でも共演している。普通のオーディエンス・ショットなら(光景が豪華でも)演奏はゴチャッとなりがちですが、本作の音声は卓ド直結の極上サウンドボード。ペイジもペリーも1音1音まで聴き迷うことなく直接脳みそに流し込まれるシンクロ感で共演が楽しめるのです。『LIVE AT THE GREEK』の直前(2日前)にして、ジョー・ペリーまで登場するフルショウを絶景&極上ステレオ・サウンドボードで楽しめる1枚です。公式作の映像版として楽しめる……という以上の満腹感ではち切れそうになる超傑作映像。AEROSMITHのジョー・ペリーもゲスト参加した「1999年10月16日ウースター公演」の極上映像。絶景オーディエンス・ショットに極上ステレオ・サウンドボードをシンクロさせた超傑作です。2階スタンド席からほぼ遮蔽物ナシの絶景で、ジミー・ペイジとクリス・ロビンソンを中心に果敢なズームもたっぷり。音声もオフィシャル級ながら公式作『LIVE AT THE GREEK』では聴けなかったTHE BLACK CROWESナンバーやジョー・ペリーとの共演も楽しめる。公式作の映像版として楽しめる……という以上の大傑作です。 Worcester's Centrum Centre, Worcester, MA, USA 16th October 1999 AMAZING-SHOT!!! (124:06) 1. Celebration Day 2. Custard Pie 3. Sick Again 4. No Speak No Slave 5. What Is And What Should Never Be 6. Hard To Handle 7. Mellow Down Easy 8. Ten Years Gone 9. In My Time Of Dying 10. Your Time Is Gonna Come 11. Remedy 12. The Lemon Song 13. Shake Your Money Maker 14. Shapes Of Things 15. Nobody's Fault But Mine 16. Heartbreaker 17. Hey, Hey, What Can I Do 18. Out On The Tiles / Whole Lotta Love 19. You Shook Me (with Joe Perry) 20. Oh Well (with Joe Perry) Jimmy Page - Guitar Chris Robinson - Vocals Rich Robinson - Guitar, Vocals Audley Freed - Guitar Sven Pipien - Bass Steve Gorman - Drums Ed Harsch - Keyboards COLOUR NTSC Approx.124min.