“90年代のジミー・ペイジ”でも特異な輝きを放っていたTHE BLACK CROWESとの共演。本作が撮影されたのは、公式盤『LIVE AT THE GREEK』の元になった「1999年10月18日・19日グリーク・シアター」。本番に先立って現場で行われたサウンドチェックの模様で、初日「10月18日」を約13分、2日目「10月19日」を約19分半収録しています。スタッフによるハンディ・カメラの映像ですが、そのクオリティは特級。マスターからダイレクトにデジタル化したと思われる画面には劣化もダビング痕も一切なく、発色も艶やか。いわゆるプロショットとは違うものの、ドキュメント映像としてオフィシャルでも十二分に通用する次元です。まず登場するのは、初日「10月18日」。セピア色の画面で「The Lemon Song」を演奏する光景は、ほとんどワンカメのプロショット。ドラムキットの後ろからペイジやクリス・ロビンソンの姿を捉えており、ペイジのズームもたっぷり。観客が独りもいない会場に向かい、マジメに、そして気持ち良さそうにギターを鳴らすペイジの姿を目の当たりにできます。続く「Custard Pie」「Jam #1」「Jam #2」はシームレスな動画マスターがないのか、コマ送り映像に音声が被さったつくり。カクカクした動きは残念ですが、こちらはフルカラーで貴重な光景を目撃できます。そして、被せられた音声がまた素晴らしい。現場のカメラマイクの録音だと思いますが、ステージに同席しているだけあってダイレクト感全開。ちょっとつま弾くフレーズから打ち合わせの会話声まで鮮明に記録されており、たとえ光景がなかったとしても現場感にむせ返る極上録音。サウンドチェックだというのに思いの外、熱く弾き込むペイジのギターがたっぷりと堪能できます。そして、さらに素晴らしいのが2日目「10月18日」分。こちらにはコマ送りはなく、滑らかに動くフルカラー映像(「You Shook Me」の途中からセピア)。やはりドラムキット後方から撮影が始まりますが、自由にステージを行き来し、さまざまなアングルでサウンドチェックに同席できます。ストラトキャスターをかき鳴らしながらスタッフと話し込んでは爆笑するペイジ。レスポールを握るオウドリー・フリードとタイミングを確認するペイジ。その表情はもちろん、よく動く手先までハッキリと目撃できる貴重映像です。公式ライヴアルバム『LIVE AT THE GREEK』のステージに向け、入念に確認していくジミー・ペイジの姿。そのサウンドチェックに同席し、ペイジの隣で同じ光景を体験できる貴重な映像集です。 Soundcheck at the Greek Theatre, Los Angeles, CA. USA 18th & 19th October 1999 The Greek Theatre, Los Angeles 18th October 1999 (32:38) 1. The Lemon Song 2. Custard Pie 3. Jam #1 4. Jam #2 The Greek Theatre, Los Angeles 19th October 1999 5. Jam #3 6. Jam #4 7. You Shook Me 8. Jam #5 NTSC Colour Approx. 32min.