自らキャリアを総括した“MY SONGS TOUR”での来日も記憶に新しいスティング。そんな彼の最新・極上プロショットが登場です。そんな本作が撮影されたのは「2020年1月28日バーバンク公演」。近年、新たな名物イベントとなっている“iHeart RADIO LIVE”に出演した際のマルチカメラ・プロショットです。昨年10月に来日を果たしたスティングですが、その後は“MY SONGS TOUR”を重ねる側ら、初となるコンサート・レジデンシーや2014年から断続的に続けているミュージカル“THE LAST SHIP”にもジャッキー・ホワイト役で出演。極めて多忙な日々を送っています。まずは、そんな彼の近況からショウのポジションを確かめてみましょう。・1月14日-4月26日:THE LAST SHIP(北米103公演) ←★ココ★・5月1日+2日:フィラデルフィア(2公演)・5月22日-6月6日:THE LAS VEGAS RESIDENCY(8公演)・6月12日-8月2日:欧州#1(32公演)・8月15日-9月2日:THE LAS VEGAS RESIDENCY(8公演)・9月17日-10月21日:欧州#2(15公演)これが現在までに公表されているスティングの2020年。春から秋にかけてはコンサート・ステージが続いており、「フィラデルフィア2公演+欧州#1+欧州#2」の3つが通常の“MY SONGS TOUR”で、その合間に行われる「ラスヴェガス8講演×2」がコンサート・レジデンシーです。その前の年始から4月にかけ、5都市でミュージカル“THE LAST SHIP”を実施するスケジュールです。現在はその最初の都市ロサンゼルス30公演の真っ最中で、本作の“iHeart RADIO LIVE”はその合間を縫うように出演した特別パフォーマンスだったのです。【最新アンプラグドの極上プロショット】そんなショウを記録した本作は、問答無用の超極上マルチカメラ・プロショット。有名ネット配信局による最新プロショッットですから当たり前と言えば当たり前ではあるものの、画質・音質・カメラワーク・ミックス・演出……すべてが完璧。四の五の言っても仕方のない、完全無欠のオフィシャル級クオリティです。その映像美で描かれるのは、来日公演の想い出が……蘇らない。番組らしく途中でインタビューが入るスタジオ・ライヴという事もありますが、曲も演奏自体も“MY SONGS TOUR”とはまったく異なるショウ。スティングがアコギを抱えて歌うアンプラグド・ショウであり、そのテーマにしているのはミュージカル“THE LAST SHIP”なのです。ここで、その内容をも整理しておきましょう クラシックス(4曲)・Roxanne/Message In A Bottle/Every Breath You Take/Englishman In New York THE LAST SHIP関係曲(7曲)・The Last Ship/Shipyard/August Winds/Dead Man’s Boots/The Night the Pugilist Learn How to Dance・If You Ever See Me Talking to a Sailor/When We Dance ……と、このようになっています。THE POLICEナンバーや「Englishman In New York」といった定番も演奏しますが、ほとんどが『THE LAST SHIP』のレパートリー。「Shipyard」にしてもデラックス・エディションに収録されていましたし、『THE LAST SHIP』では聴けない「If You Ever See Me Talking to a Sailor」「When We Dance」にしてもも、2014年にリリースされたブロードウェイ・キャストのサントラ盤に収録されていた曲です。そして、その演奏ぶりもいつもとは大きく異なる。弾き語りメインのアンプラグドでもありますが、その歌い口もミュージカル的。セリフの延長のような表現力豊かなヴォーカリゼーションがたっぷりと楽しめるのです【ミュージカル・ムードなボーナス映像】そんな“iHeart RADIO LIVE”だけでなく、本作には美味しいボーナス映像も2種・7曲追加収録しています。1つめはTV出演した際のプロショット。これもミュージカル“THE LAST SHIP”のプロモーションで、面白いのはミュージカル・キャストとの共演なこと。3曲「What Have We Got?」「The Last Ship」「August Winds」が披露されますが、特に「What Have We Got?」はキャストに囲まれたダンスや会話もあり、ミュージカルの1シーンをそのまま飛騰しているようです。2つめはオーディエンス・ショット。本編“iHeart RADIO LIVE”の2日後となる「2020年1月30日ロサンゼルス公演」の模様で、様子から察するにミュージカル本編の後でアンコール的に行われた演奏のようです。スティング独りによるアンプラグドの引き語りで、観客と語りながら4曲「Fields Of Gold」「The Last Ship」「Roxanne」「Water Of Tyne」を歌っていく。「Water Of Tyne」は英国フォークの伝統歌で、ジミー・ネイルとの共演でコンピ盤『FROM TYNE TO TWEED: THE NORTHUMBRIA ANTHOLOGY』にも提供したこともある曲です。ミュージカルの舞台セットで和やかに歌うスティングの姿が新鮮で、日本では望めない“THE LAST SHIP”の現場を垣間見れる美味しい映像です。“MY SONGS TOUR”、コンサート・レジデンシー、そして“THE LAST SHIP”。3つのスタイルで精力的に活動しているスティング。究極的なベスト・セットだった“MY SONGS TOUR”も感動的でしたが、懐メロに堕さず独自の道を歩み続けている姿も眩しい。そんな2020年の姿を最新・極上プロショットで楽しめる1枚。iHeartRadio Theater, Burbank, CA, USA 28th January 2020 PRO-SHOT (84:00) Live at iHeartRadio Theater, Burbank, CA, USA 28th January 2020 1. Intro 2. The Last Ship 3. Interview #1 4. Shipyard 5. Interview #2 6. Message in a Bottle 7. Englishman in New York 8. Interview #3 9. Roxanne 10. August Winds 11. Dead Man’s Boots 12. If You Ever See Me Talking to a Sailor 13. The Night the Pugilist Learn How to Dance 14. When We Dance 15. Every Breath You Take Songs From“The Last Ship” 16. What Have We Got? (Jimmy Kimmel Live! 23rd January) 17. The Last Ship (The Late Show with James Corden 27th January) 18. August Winds (The KTLA 5 Morning News 13th January) Acoustic Live at Ahmanson Theater, Los Angeles, CA, USA 30th January 2020 19. Fields Of Gold 20. The Last Ship 21. Roxanne 22. Water Of Tyne PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.84min.