久々のプロショット『GRASPOP METAL MEETING 2022』も好評を賜っている帝王アリス・クーパーの最新レポート。その最新弾にして、さらに曲数も多い極上プロショットが到着です!そんな本作が撮影されたのは「2022年6月24日クレッソン公演」。フランスを代表するメタルフェス“HELLFEST”に出演した際のマルチカメラ・プロショットです。新型コロナ・パンデミックから復活したアリスは北米を中心に精力的なツアーを再開。シーンでもいち早く本来の活動ペースを取り戻しています。まずはその活動全景を俯瞰しつつ、前作『GRASPOP METAL MEETING 2022』との位置関係もチェックしてみましょう。2021年《2月26日『DETROIT STORIES』発売》・4月24日+6月29日+9月3日:イベント出演・9月17日ー10月23日:北米#1(27公演)←※TUPELO 2021 2022年・1月28日ー2月13日:北米#2(10公演)・3月18日ー4月24日:北米#3(27公演)←※PRIOR LAKE 2022・5月23日ー6月18日:欧州(15公演)・6月19日『GRASPOP METAL MEETING 2022』・6月21日+22日:ドイツ(2公演)・6月24日:ヘルフェスト出演 ←★本作★・6月25日ー7月6日:欧州(7公演)・9月7日ー10月8日:北米#4(21公演)これが現在までに公表されている2021年/2022年のスケジュール。御大は74歳を迎えたわけですが、今年だけでも80公園を越えるという膨大なスケジュール。さすが毎晩「俺は18歳!」と歌っているだけはあります。その中で唯一の海外ツアーだったのがヨーロッパの夏フェス巡業。本作のHELLFEST出演はその19公演目であり、前作『GRASPOP METAL MEETING 2022』から5日後のショウでもありました。そんなステージを収録した本作は、まさに「超」付きの極上プロショット。前作『GRASPOP METAL MEETING 2022』も完全オフィシャル級でしたが、本作はすべての面で上回っている。オフィシャル作品にも優劣があるように、本作は「完全オフィシャル級」レベルでもズバ抜けた傑作なのです。まず何より、カメラワーク。『GRASPOP METAL MEETING 2022』も不足はなかったものの、本作はさらにセンスが良い。これはスタッフの能力差でしょう。すでにMEGADETHでもMSGでも両フェスのプロショットをご紹介しているわけですが、いずれの場合もHELLFESTの方が優れていました。それ以上に決定的なのがショウ内容。曲数・出来映え、見応えのすべてで本作が上なのです。ここで比較しつつセットを整理しておきましょう。70年代クラシックス(8曲+α)・バンド時代:I'm Eighteen/Dead Babies/School's Out/No More Mr. Nice Guy/Billion Dollar Babies/I Love The Dead・悪夢へようこそ:Black Widow (Jam)/Steven/Escape 80年代以降(7曲)・メタル年代:Roses On White Lace/Bed Of Nails/Poison/Feed My Frankenstein/Hey Stoopid・21世紀:Fallen In Love/Go Man Go(★)※注:「★」印はプロショット『GRASPOP METAL MEETING 2022(Shades 1553)』で観られなかった曲。……と、このようになっています。ほぼほぼ共通しているものの、さらに『DETROIT STORIES』の新曲「Go Man Go」も追加されている。前作は新曲ゼロで今ひとつ最新ライヴっぽさが希薄だっただけに、この1曲は美味しいセレクトです。そして、そんなセットを綴るパフォーマンスも素晴らしい。正直なところ『GRASPOP METAL MEETING 2022』はアリスがハズし気味で「さすがの御大も歳には勝てないか……」とも思わせたのですが、本作では絶好調。30年前・40年前と変わらない歌声を披露してくれるのです(思い返せば、MSG篇でもロニー・ロメロがボロボロ。今年の“GRASPOP METAL MEETING”はスタッフ側に根本的な問題を抱えていたのかも知れません)。さらに言えば、前作『GRASPOP METAL MEETING 2022』は日の高い明るい時刻だったのに対し、本作は日が落ちてからの出演というのもポイントが高い。明るいのも健康的で悪くないですが、やはりホラー・ショウは闇夜こそが本領です。何から何まで『GRASPOP METAL MEETING 2022』を超えてきた最新アリス・クーパーの超極上プロショット。『SCHOOL'S OUT』から50周年となる「2022年の帝王アリス」を体験するのにこれ以上ない代表作です。そう確信させるスキ無しの絶対映像。「2022年6月24日HELLFEST」のマルチカメラ・プロショット。前作プロショット『GRASPOP METAL MEETING 2022』も好評ですが、本作はクオリティでもショウ内容でも上を行く。フェスのスタッフがよほど優秀なのか「完全オフィシャル級」レベルでもズバ抜けてセンスの良いカメラワークが絶品で、暗くなってからの出演はホラーショウにぴったり。アリス自身の調子も『GRASPOP METAL MEETING 2022』より遙かに良く、新曲「Go Man Go」が増量されたセットも素晴らしい。将来にわたって「2022年のアリス」を象徴して行くであろう絶対映像です。Val de Moine, Clisson, France 24th June 2022 PRO-SHOT (74:20) 1. Intro 2. Feed My Frankenstein 3. No More Mr. Nice Guy 4. Bed Of Nails 5. Hey Stoopid 6. Fallen In Love 7. Go Man Go 8. Nita Strauss Solo 9. Roses On White Lace 10. I'm Eighteen 11. Poison 12. Billion Dollar Babies 13. Black Widow Jam (incl. Drum solo) 14. Steven 15. Dead Babies 16. I Love The Dead 17. Escape 18. School's Out (incl. Another Brick In The Wall Pt.2) PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.74min.