世界中のコレクター間に衝撃が広がっている50周年特別プロジェクト“50 Years Live!: From the Aerosmith Vaults”。一週間の限定公開だった超極上映像がDVDで登場です。そんな本作に記録されているのは「1977年6月24日+25日ヒューストン公演」。2連続公演から編纂されたマルチカメラ・プロショットです。“50 Years Live!: From the Aerosmith Vaults”とは、AEROSMITHの公式チャンネルで行われているライヴ・アーカイヴ企画。50年に及ぶ歴史の中で、各時代の象徴プロショットを公開していくものです。そのラインナップはコレクター諸兄にとっては大定番なものばかりなのですが、お馴染みじゃないのはクオリティ。従来とは格段に綺麗……と言いますか、もはや「同じ映像とは思えない」という次元違いの超アップグレードなのです。何しろ、当時の再放送などではなく、オリジナルのマスター・テープに遡ってダイレクトにトランスファーし、その上でHDリマスターを施している。そのクオリティは(当たり前の事ながら)完全オフィシャル級。それも「オフィシャルで出せそう」という意味ではなく、正真正銘のオフィシャル・サイドが予算と時間をかけて作り上げ、威信をかけて送り出してきた正真正銘のオフィシャル映像なのです。しかし、それだけの映像美でありながら公開期間はわずか一週間。見逃してしまった方もいらっしゃるでしょうし、今後いつでも好きなときに観たい。本作は、そんな気持ちに応えるためのDVD化なのです。と言うわけで、本作のクオリティは究極。しかし、内容は単なるアップグレードともちょっと違います。その辺をご説明するためにも、まずは当時のスケジュールからショウポジションを振り返ってみましょう。1976年・4月16日ー5月1日:北米#1a(6公演)《5月3日『ROCKS』発売》・5月5日ー9月13日:北米#1b(58公演)・10月13日ー11月1日:欧州#1(12公演)・11月10日ー12月19日:北米#2(4公演)●1977年・1月29日ー2月9日:初来日(7公演)・6月21日ー7月8日:北米#3(11公演)←★ココ★・8月13日ー27日:欧州#2(7公演)・9月28日ー12月8日:北米#4a(19公演)《12月9日『DRAW THE LINE』発売》・12月10日ー27日:北米#4b(6公演)←※LARGO 1977 これが1976年/1977年のAEROSMITH。1977年は2つのツアー“ROCKS Tour”と“DRAW THE LINE Tour”が交錯する時期ですが、その切り替えは伝説の初来日。初来日までが“ROCKS Tour”であり、その5ヶ月後の「北米#3」からが“DRAW THE LINE Tour”です。本作のヒューストン2公演は、その「北米#3」の3公演目/4公演目にあたるコンサートでした。この2公演はそれぞれフル・スケールのプロショットが発掘されていたのですが、今回公開された“From the Aerosmith Vaults”バージョンは両公演から組まれた編集作品。しかも1公演につき約85分でしたが、今回は約1時間に組み直されているのです。では、どの曲が選ばれているのか。ここでフル・セットと比較しながら整理してみましょう。闇夜のヘヴィ・ロック(4曲)・Big Ten Inch Record(×)/Adam's Apple/Sweet Emotion/Walk This Way/Toys In The Attic その他(9曲)・飛べ!エアロスミス:S.O.S. (Too Bad)/Lord Of The Thighs/Same Old Song And Dance/Train Kept A Rollin'(×)・ロックス:Rats In The Cellar/Lick And A Promise/Sick As A Dog・その他:Mama Kin/Dream On/Draw The Line/Rattlesnake Shake(×)※注:「×」印は最新バージョンでカットされていた曲。……と、このようになっています。確かに「不完全版」には違いないものの、カットされたのは3曲だけ。かなりの曲数ボリュームなのが分かって頂けるでしょう。1977年と言えば、ラーゴ公演のプロショットも定番ですが、そこでは観られない「Adam's Apple」「Sick As A Dog」がしっかり残されているのも嬉しいポイントです。そして、それ以上なのが編集されているからこそ濃密な見どころが途切れない「作品感」。ライヴ作品というと現場の完全再現に至上価値が置かれがちですが、実はそれ以上に「聴いてカッコイイ」「観て楽しい」ことが重要。今回の50周年企画は放送ではなく配信であり、やろうと思えば完全版も可能だったはず。それにも関わらず絞り込んだ理由は「音楽作品としての完成度」以外には考えづらく、それを裏付けるような凄まじい作り込みを経た名作映像に仕上がっているのです。ファン心理としてはショウの完全版が観たかったのも偽らざるところではありますが、それを忘れてしまうほど圧倒的な映像美と見応えも凄すぎる。まさに永遠の名作として語り継がれるべき大傑作です。これほどの映像が一週間で消えてしまうなんて間違っています。そのためのDVDリリース。ヤバくて危険でとてつもなくセクシーだった1977年のAEROSMITH。「1977年6月24日+25日ヒューストン公演」の超極上マルチカメラ・プロショット。公式の50周年プロジェクトで一週間の限定公開された超極上バージョンをDVD化したもで、オリジナルのマスター・テープに遡ってダイレクトにトランスファーし、その上でHDリマスターを施したクオリティは完全オフィシャル級。従来バージョンとはまるで別映像のような超絶アップグレードです。残念ながらフルショウより3曲分少ないものの、約1時間に渡ってヤバくてセクシーだった1977年のAEROSMITHを味わえる公式作品です。 The Summit, Houston, Texas, USA 24th & 25th June 1977 PRO-SHOT★これは凄いです。衝撃のアップグレード!!! The Summit, Houston, Texas, USA 24th & 25th June 1977 PRO-SHOT★これは凄いです。衝撃のアップグレード!!!(59:40) 1. Back in the Saddle 2. Mama Kin 3. S.O.S. (Too Bad) 4. Lord of the Thighs 5. Dream On 6. Lick and a Promise 7. Adam's Apple 8. Sweet Emotion 9. Sick as a Dog 10. Draw the Line 11. Walk This Way 12. Same Old Song and Dance 13. Toys in the Attic 14. End Credit (Sweet Emotion) PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.60min.