世界中のファンを魅了した映像作品“RHAPSODY OVER LONDON: LIVE CONCERT FILM”。限定公開が終了してしまった最新オフィシャルの名作映像が復刻リリース決定です。そんな本作の正体は、2022年7月末に公開された“THE RHAPSODY TOUR”の公式ライヴ映像。「2022年6月ロンドン公演」から生まれたマルチカメラ・プロショットです。しかし、本作は普通のプロショット・ライヴとは少し違う。その意味をご説明する為にも、まずは2022年の活動概要から振り返ってみましょう。英国・5月27日+28日:ベルファスト(2公演)・5月30日+31日:マンチェスター(2公演)・6月2日+3日:グラスゴウ(2公演) *6月4日:プラチナ・ジュビリー出演*6月5日ー9日:ロンドンO2(4公演)←★ココ?★・6月11日+12日:バーミンガム(2公演)*6月14日ー21日:ロンドンO2(6公演)←★ココ?★大陸ヨーロッパ・6月24日ー7月25日:欧州(18公演)《7月25日ー31日“RHAPSODY OVER LONDON”配信》※注:「*」印はロンドン公演。これが2022年のQUEEN+アダム・ランバート。新型コロナ・パンデミックを乗り越え、2年ぶりに“THE RHAPSODY TOUR”を再開。それも7月下旬に完遂しており、現在はオフに入っています。ツアーは「英国」レッグと「欧州」レッグに大別でき、前者は10公演に及ぶ“ロンドンO2アリーナ”公演を軸としていました。“RHAPSODY OVER LONDON”は、このロンドン公演で記録されたライヴ映像。詳しいクレジットがないので詳細は不明ですが、10回分の映像から編纂されていると思われます。そして、“RHAPSODY OVER LONDON”はツアー最終日である“7月25日”に有料配信。ただし、配信期間は“7月31日”までの一週間だけで、現在では視聴することができません。本作は、そんな幻と化したオフィシャル映像をいつでも、何度でも楽しめるようにDVD化したものなのです。そんな本作のクオリティは(当然の事ながら)完全オフィシャル級。ただし、今回の場合はいつもの「オフィシャル級」とはワケが違う。上記したように正真正銘のオフィシャル・サイドが10公演という膨大な公演で撮影したものですし、潤沢な予算を組んで編集・製作したもの。冒頭からハリウッド大作映画ばりのクレジット・シーンから始まりますし、1公演プロショットでは避けられない演奏ミスもほとんどない。ホンの些細なワンカットにしても、鮮明なアダムとピンをボカした背景の対比が美しかったり、画面の構図が絵画のようにキマッていたり……あらゆるシーンの完成度がそんじょそこらのプロショットとは次元が違う。凄まじいまでの「作品感」は完全に劇場映画レベルであり、これまでのあらゆるQUEEN+アダム映像も超越した「最高傑作」と断じても構わないでしょう。そんな空前絶後のクオリティで描かれるのは、絢爛の極みに達した“THE RHAPSODY TOUR”のフルショウ。QUEEN+アダムのオフィシャル映像作と言えば『LIVE AROUND THE WORLD』ですので、最後に比較しながらセットを整理しておきましょう。70年代(15曲)・シアー・ハート・アタック:Now I'm Here/Killer Queen(★)/In The Lap of the Gods ... Revisited(★)・オペラ座の夜:I'm In Love With My Car(★)/Love of My Life/'39(★)/Bohemian Rhapsody・ジャズ:Don't Stop Me Now/Bicycle Race(★)/Fat Bottomed Girls・その他:Seven Seas of Rhye(★)/Somebody To Love/Tie Your Mother Down(★)/We Will Rock You/We Are The Champions 80年代以降(12曲)・ザ・ワークス:Tear It Up/Hammer to Fall/I Want To Break Free/Radio Ga Ga・その他:Another One Bites the Dust/Crazy Little Thing Called Love/Under Pressure/A Kind Of Magic(★)/Who Wants To Live Forever/I Want It All(★)/These Are the Days of Our Lives(★)/The Show Must Go On ※注:「★」印は公式作『LIVE AROUND THE WORLD』では聴けない曲。……と、このようになっています。下記曲目では「You Take My Breath Away」もありますが、これは生演奏ではなく「Who Wants To Live Forever」のイントロとして少しだけ流されたスタジオ・テイクです。それにしても、これほど豪華で決定的なライヴ映像……いや、コンサート・フィルムがこれまであったでしょうか。もはや四の五の言っても仕方がありません。本作は「QUEEN+アダム」というユニットが生み出した最高傑作であり、本作を体験しないという事は彼らの存在自体を否定することでもあります。オフィシャルがソフト化するかは未知数ですが、もしこれほどの名作が一週間で消えてしまうとしたら、それは音楽文化の損失です。本作は、それを防ぐ「絶対の1枚」。一週間の限定配信だったオフィシャル映像作品『RHAPSODY OVER LONDON: LIVE CONCERT FILM』をDVD化。「2022年6月ロンドン10公演」から製作されたマルチカメラ・プロショットで、そのクオリティは完全オフィシャル級……を超越した「ハリウッド級」。10公演から贅沢に選んだシーンは構図1つとっても絵画のように美しく、演奏ミスもほとんどなし。本当に大作映画のような映像美で“THE RHAPSODY TOUR”を完全映像化した現代最高の名作コンサート・フィルムです。The O2 Arena, London, England June 2022 PRO-SHOT (135:55) 1. Intro/Innuendo 2. Now I'm Here 3. Tear It Up 4. Seven Seas Of Rhye 5. Hammer To Fall 6. Somebody To Love 7. Killer Queen 8. Don't Stop Me Now 9. In The Lap Of The Gods... Revisited 10. I'm In Love With My Car 11. Bicycle Race 12. Fat Bottomed Girls 13. Another One Bites The Dust 14. I Want It All 15. Love Of My Life 16. '39 17. These Are The Days Of Our Lives 18. Crazy Little Thing Called Love 19. Under Pressure 20. A Kind Of Magic 21. I Want To Break Free 22. You Take My Breath Away 23. Who Wants To Live Forever 24. Guitar Solo 25. Tie Your Mother Down 26. The Show Must Go On 27. Radio Ga Ga 28. Bohemian Rhapsody 29. Ay‐Oh 30. We Will Rock You 31. We Are The Champions 32. God Save The Queen PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.136min.