“FOXTROT Tour”を象徴する大定番映像がまさかのアップグレード。50周年を記念する特別版がリリース決定です。AI技術まで駆使した2021年版から更にアップグレード そんな本作が撮影されたのは「1973年1月10日パリ公演」。そう、通称「バタクラン73」で知られるマルチカメラ・プロショットです。この映像は“FOXTROT Tour”を象徴……と言いますか、唯一の映像。大定番として君臨するだけでなく、長い歴史の間に幾度となくアップグレードを繰り返してきました。そんな中で基準を一気に引き上げ、「今度こそ最終版だろう」と言われたのが2021年に登場した『BATACLAN 1973: 16mm Master』でした。その映像美は、まさに究極。大元の16ミリ・フィルムから起こされただけでなく、最新のAI技術まで駆使してブラッシュアップ。既発群を一蹴するだけに留まらず、「70年代の映像がここまで美しくなるのか」「現代の映像と変わらないじゃないか」との激賛が集中。映像アーカイヴに対する常識そのものをひっくり返してしまいました。美しく、現場感覚まで宿るナチュラル・サウンドボード それだけのアップグレードだけに、もう向上はしないと思われたわけですが、まさかまさかの再アップグレードが実現してしまったのです。本作は、ライヴの現場から50周年を記念して2023年に公表されたばかりの最新マスター。ただ、実のところ映像は前回版『BATACLAN 1973: 16mm Master』とあまり変わっていません。今回アップグレードしたのは音声なのです。いや、前回版もオフィシャル級のサウンドボード音声ではあったのですが、聞き返してみるとやや平坦で音圧が妙に高く、ピークが耳に痛い詰まった感じがありました。ところが、今回はグッと奥行きが増し、ピークでも艶やかさが失われない。エコー感もナチュラルで、映像のリアリティまで引き上げるような極上サウンドに生まれ変わっているのです。「着ぐるみガブリエルが目の前にいる」という現実感肉眼感覚の映像に加え、肌感覚のサウンドまで実現した名作映像。大定番だけに、本稿に目を留めた方ならショウ内容はご存知だと思いますが、「白塗りガブリエル」の肌感まで分かり、「赤ドレスのキツネ」のグロい毛並みまで目の前。この醍醐味は圧倒的です。この技術で数々の映像もブラッシュアップして欲しい……そう願わずにはいられません。正味34分とは言え、まさに究極のGENESIS映像。半世紀を軽々と飛び越えてしまう2023年の最先端アーカイヴ技術を体感できる1枚。FOXTROT時代の象徴プロショットがリリース。AI技術まで駆使した映像美は肉眼感覚の美しさで、音声も肌感覚のナチュラル・サウンドボード。白塗りガブリエルが目の前にいるように感じる究極映像です。Bataclan Club, Paris, Paris 10th January 1973 PRO-SHOT(UPGARDE) 1. The Musical Box 2. Supper's Ready 3. The Return of the Giant Hogweed 4. The Knife Peter Gabriel - Lead Vocals Steve Hackett - Guitar Mike Rutherford - Bass, Guitar, Vocals Tony Banks - Keyboards Phil Collins - Drums, Vocals PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.33min.