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Eric Clapton エリック・クラプトン/IA,USA 1990 Complete

クラプトンの一つのピーク「ジャーニーマン・ツアー」の未公開オーディエンスショット映像がまたも出現!エリック・クラプトンの90年の「ジャーニーマン・ツアー」と言えば、中盤にアコースティックセットを設けることなく、徹頭徹尾エレクトリックでギンギンにロックしていたステージで、そこでのクラプトンの弾き捲りぶりは長い彼のキャリアでも一つのピークだったと考えられています。さらにロングヘアにジャンニ・ベルサーチのドレススーツを身に纏ったメガネなしのルックスは非常にかっこいいもので、特に人気の高いツアーでした。過去にはBBCで放映された1月24日の4ピースバンドの有名なプロショット映像を始め、南米ツアーのフルライブ映像など、優れたプロショット映像には恵まれたツアーですが、オーディエンスショットが意外に少ない中、突如4月20日のアメリカンツアー・ファーストレグ終盤、アイオワ州エイムズ公演の素晴らしい完全収録オーディエンスショット映像が出現しました。これまで完全に未公開だったものです。アングルはステージに向かって右45度くらいの3階スタンドからのもので、実際にはかなり距離はあったのですが、フルのズームアップでクラプトンの姿をそこそこの大きさで捉えており、「肉眼で2階席から観た」ような印象です。さすがに前方の客は障害になっていますが、うまくその隙間からシューティングしており、ストレスは感じません。冒頭でアングルが安定しない箇所もありますが、早くも2曲目で安定します。何と言っても完全収録を実現しており、音声も途切れず、暗転もしないだけに、「ジャーニーマン・ツアー」のステージの全貌を知るには最適の映像となっています。しかも音声がカメラ内蔵のマイクによるものではなく、素晴らしいステレオ・オーディエンス録音の別ソースを完全シンクロしているため、よりこの映像の魅力をアップしています。この日のクラプトンの衣装は、ブラックのTシャツにブラックのジャケット、ホワイトのパンツという比較的このツアーでは珍しいコーディネイトでした。とにかくこの映像は凄いです。ファンなら観て損はないレベルの映像です 45歳の弾き捲るクラプトン。セットリストが魅力!それでは1990年の「ジャーニーマン・ツアー」の日程を振り返ってみましょう。《1989年11月7日:アルバム「JOURNEYMAN」リリース》・1月14日~2月10日:ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホールにて18夜連続公演「18 Nights」を含むイギリス国内ツアー・2月14日~3月5日:北欧を含むヨーロッパツアー ・3月24日~5月5日:アメリカンツアー・ファーストレグ ←★ここ★・6月6日:ニューヨーク、レキシントンのアーモリーにて、「インターナショナル・ロック・アワード」受賞・6月30日:イギリス、ネブワースにて行われた「シルバークレフ・アワード・ウィナーズ・コンサート」(通称ネブワース・フェスティバル)に出演・7月21日~9月29日:アメリカンツアー・セカンドレグ・10月3日~10月21日:南米ツアー・11月7日~11月29日:オセアニア&東南アジアツアー・12月4日~12月13日:ジャパンツアー これを見ると、文字通りのワールドツアーに明け暮れた年だったことがお分かりいただけるでしょう。その中にあって、この日はアメリカンツアー・ファーストレグの終盤、ロンドンで「18Nights」を成功させて脂が乗ってきた時期であり、さらなるやる気に燃えていたタイミングでもありました。オープニングから飛ばし捲っています。各曲のギターソロはもうギンギンの弾き捲りです。セットリストには当時の最新アルバム「JOURNEYMAN」からのナンバーが6曲も組まれており、あの名盤の楽曲のライブ映えするバージョンを目にすることができます。そのほかにも、I Shot The Sheriffの後奏は鬼気迫るレベルですし、White Roomのワウワウソロもキレッキレです。Bad Loveのチョーキングの凄いこと!この時期はまだサビの高いボーカルラインを崩さずにしっかり歌っています。Old Loveの泣きのプレイもぐっと来ます。Tearing Us Apartでは、クラプトンのソロ中に、ベースのネイザン・イーストとキーボードのグレッグ・フィリンゲインズが女性コーラスの所まで出てきて、4人でお揃いのダンスを披露したり、クラプトンがステージ裏の座席のオーディエンスへのサービスとして、そこまで出て行ってソロを弾く、なんてシーンも捉えられています。この曲の演奏後の盛り上がりの凄いこと!この日のハイライトはここではないかと思ってしまうほどです。こんな風に観どころを挙げていくと、枚挙に暇がなくなってしまいます。CocaineもLaylaも凄いです。「ジャーニーマン・ツアー」では連日このレベルのパフォーマンスが展開されていたのですね。Cocaineのイントロに繋がるバンドメンバー紹介では、現在クラプトンのバックコーラスを務めるケイティ・キスーンの若かりし頃の姿も見ることができます(若い!セクシー!可愛い!)。LaylaのイントロとしてプレイされるA Remark You Madeでは、クラプトンが女性コーラスの二人と並び、椅子に腰かけて取り敢えず一服しているシーンもあります(それでもセンス抜群のソロを挿入しているのです)。Sunshine Of Your Loveの中間のソロの冒頭では、スタンダードナンバーBlue Moonの一節が演奏されます。これは実は元々クリームのオリジナルバージョンで、クラプトンがBlue Moonの一節を拝借してソロを構成していたという裏話があり、それをここで堂々と証明して見せたというわけです。じっくり観ていくといろいろな発見もできる興味深いステージです。クラプトンが自ら「世界最高のバンド」と称えた、このツアーのみのサポートミュージシャンたち このツアーをここまでクオリティの高いものにしたのは、実力のあるバンドメンバーに負うところが大きかったと言えます。ベースのネイザン・イースト、キーボードのグレッグ・フィリンゲインズ、ドラムのスティーヴ・フェローン、コーラスのテッサ・ナイルズ&ケイティ・キスーンは86年の「AUGUST」以来の信頼関係にあるメンバーで、クラプトンとの呼吸を知り尽くした人たち。セカンドギターのフィル・パーマーは89年からバンドに加わったセッションマン上がりの実力派のプレイヤーでした。決して「七光り」ではありませんが、キンクスのデイヴィス兄弟の甥に当たる人で、まったくミストーンのない的確で器用なプレイぶりは大いにクラプトンをフォローしていました。クラプトンにスカウトされたきっかけは、86年のイギリスのシンガーソングライター、ポール・ブレイディのアルバムセッションで出会い、88年のプロデューサー兼アーティストのジョン・アストリーのアルバムセッションで再会したことだったようです(この後、彼はダイアー・ストレイツに引き抜かれました)。キーボードのアラン・クラークは、87年のジャパンツアー時に フィリンゲインズのスケジュールが合わなかった際にクラプトンが親交のあるダイアー・ストレイツのマーク・ノップラーに相談して借り受けた人物でした。ダイアー・ストレイツでもシンセ担当のガイ・フレッチャーとの対比、役割分担をうまくこなしていた彼なので、クラプトンバンドでもフィリンゲインズとのすみ分けは見事です(フィリンゲインズはピアノとシンセ、クラークはオルガンメインです)。そしてここにイギリスでは古参のパーカッショニストであるレイ・クーパー(元エルトン・ジョン・バンド)がいました。Sunshine Of Your Loveの中盤では、フェローンとクーパーによるドラム&パーカッションソロバトルが繰り広げられ、オーディエンスともコール&レスポンスをやっています。最初から最後まで会場は大盛り上がりです。Hilton Coliseum, Ames, IA, USA 20th April 1990 1. Intro 2. Pretending 3. No Alibis 4. Running On Faith 5. I Shot The Sheriff 6. White Room 7. Can’t Find My Way Home 8. Bad Love 9. Before You Accuse Me 10. Old Love 11. Tearing Us Apart 12. Wonderful Tonight 13. Cocaine 14. A Remark You Made 15. Layla 16. Crossroads 17. Sunshine Of Your Love Eric Clapton – guitar / vocals Phil Palmer – guitar Greg Phillinganes – keyboards Alan Clark – keyboards Nathan East – bass / vocals Steve Ferrone – drums Ray Cooper - percussions Katie Kissoon – backing vocals Tessa Niles – backing vocals COLOUR NTSC Approx.141min.

Eric Clapton エリック・クラプトン/IA,USA 1990 Complete

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