アルバムもシングルも大ヒットを連発し、絶頂の最中にいた1984年のCULTURE CLUB。その象徴プロショットの完全版が登場です。そんな本作が撮影されたのは「1984年7月14日シドニー公演」。そのマルチカメラ・プロショットです。この映像はかつて『LIVE IN SYDNEY』として公式DVDリリースされた事もありますが、本作はそのコピー。。。。では、ありません。そもそもこのショウは現地TV局で生中継されており、本作は超極上エアチェック・マスターをDVD化したもの。オフィシャル商品版ではカットされたシーンも収録した最長・完全版なのです。その気になるクオリティの前に、まずはショウのポジション。1984年と言えば時期によって『COLOUR BY NUMBERS』時代と『WAKING UP WITH THE HOUSE ON FIRE』時代が切り替わるタイミングでもある。ここで当時の活動概要を俯瞰し、本作のポジションを探っていきましょう。1983年・2月21日ー3月16日:北米#1(14公演)・3月25日ー4月2日:欧州#1(8公演)←※アムステルダム映像・6月3日ー12日:香港/日本#1(7公演)・8月30日ー9月11日:北米#2(9公演)・9月26日:オックスフォード公演《10月10日『COLOUR BY NUMBERS』発売》・10月20日ー11月3日:欧州#2(7公演)←※マドリード映像・12月9日ー20日:英国#1(6公演)←※A KISS ACROSS THE OCEAN 1984年・3月31日ー4月22日:北米#3(16公演)・6月20日ー27日:日本#2(6公演)・7月5日+14日:豪州(2公演)←★ココ★《10月22日『WAKING UP WITH THE HOUSE ON FIRE』発売》・10月25日ー11月23日:北米#4(20公演)・12月12日ー22日:英国#2(4公演)これが1983年/1984年のCULTURE CLUB。10月に『WAKING UP WITH THE HOUSE ON FIRE』が発売となっており、本作のシドニー公演はその直前。つまり、“COLOUR BY NUMBERS Tour”の最終日だったわけです。CULTURE CLUBは豪州で高い人気を誇るのですが、この時が初上陸でもありました。その人気に後押しされて生中継も実現。本作はそのエアチェックです。再生すると番組オープニングや開演前シーンも登場し、パーソナリティがこれから始まるショウへの期待を煽る。前述のようにオフィシャル商品化も実現しているわけですが、こうしたシーンは商品版ではカットされていたもの。生中継らしいリアルタイムの進行感がスゴいのです。そんな長尺ぶりだけでも感無量なのですが、実はクオリティもとんでもない。番組の痕跡から明らかにエアチェックのハズなのに、猛烈に美麗。経年だのダビング劣化だのといったレベルではなく、公式DVDと並べて再生しても負けていない……と言いますか、鮮やかな発色では勝っているくらいです。そんな超絶の映像美で描かれるのは、絶頂を極めたフルショウ。演奏曲自体は公式版『LIVE IN SYDNEY』と同じですが、もう1つの公式映像『A KISS ACROSS THE OCEAN』とはだいぶ違う。最後に、比較しながら整理しておきましょう。カラー・バイ・ナンバーズ(8曲)・Mister Man/It's A Miracle/Karma Chameleon/Black Money/Church Of The Poison Mind/Victims/Miss Me Blind/That's The Way (I'm Only Trying to Help You)(★)その他(7曲)・キッシング・トゥ・ビー・クレヴァー:Take Control(★)/I'll Tumble 4 Ya/Love Twist/Do You Really Want To Hurt Me/Time (Clock Of The Heart)/White Boy・その他:Melting Pot ※注:「★」印は公式映像『A KISS ACROSS THE OCEAN』になかった曲。……と、このようになっています。ひと言で言えば「KISSING TO BE CLEVER+COLOUR BY NUMBERSの濃縮還元」。アルバム未収録の「Melting Pot」はBLUE MINKのカバーで、このツアーでしか演奏されていない。当店では1983年のプロショットを集成した3枚組『LIVE 1983(Uxbridge 2088)』も人気ですが、そこでも観られない激レアな限定曲です。オフィシャルDVDにも負けない映像美で、カットシーンもたっぷりの完全版。そんなエアチェックが40年も眠っていたとは……。改めてアーカイヴ世界の奥深さに驚かされる超極上の1枚。「1984年7月14日シドニー公演」のマルチカメラ・プロショット。公式DVD『LIVE IN SYDNEY』にもなっている映像ですが、本作は当時の生中継を録画した完全版です。生中継だけに公式DVDでカットされたシーンもありますが。それ以上に驚きなのはクオリティ。経年だのダビング劣化だのといったレベルではなく、公式DVDと並べて再生しても負けていない……と言いますか、鮮やかな発色では勝っているくらい。『KISSING TO BE CLEVER』『COLOUR BY NUMBERS』を濃縮還元したフルショウが完全形で甦る衝撃の文化遺産です。Sydney Entertainment Centre, Sydney, Australia 14th July 1984 PRO-SHOT 1. Pre-show 2. Intro 3. Take Control 4. Mister Man 5. I'll Tumble 4 Ya 6. It's A Miracle 7. Karma Chameleon 8. Black Money 9. Love Twist 10. Do You Really Want To Hurt Me 11. Church Of The Poison Mind 12. Victims 13. Time (Clock of the Heart) 14. Miss Me Blind 15. White Boy 16. That's The Way (I'm Only Trying to Help You) 17. Melting Pot 18. Off Stage 19. Outro/End Credit PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.84min.