キース1992年の定番ステレオ・サウンドボード、ケルン公演が『COLOGNE 1992 SOUNDBOARD MASTER』がリリースされますので、昔からおなじみ同日のライブ映像も用意いたしました。もちろんリアタイなVHS時代からリリースされ続けてきた映像ではありますが、今回はキースのオフィシャル・アカウントが公開している鮮明画質バージョンから収録。もっともローリング・ストーンズでなく、あくまでキースのアカウントからの公開ですので「Gimme Shelter」と「Time Is on My Side」といったストーンズ絡みの二曲がカットされたショートバージョン、さらにはライブ終盤が未収録ではありますが、画質は最高レベル。そこで丸ごと欠損しているライブ終盤部分に関してはドイツ放送バージョンの上質バージョンから補填することで収録時間を長くさせると共に、こちらの映像も非常にクリアーなもの。昔からマニアにはおなじみな映像ですが、この日のキースはツアー開始二日目ということから明らかに緊張気味。それでもオープニングのやり慣れた「Take It So Hard」や「How I Wish」ではいつもの彼らしいステージアクションが飛び出しますが、「Eileen」を皮切りとした『MAIN OFFENDER』収録曲になると途端に表情がこわばってしまいます。やり慣れた曲と当時の新曲ではキースのムーブがあまりに違い、しかもドイツのテレビ局が彼の表情をドアップで捉えてくれているので、新曲になるとキースの目が笑ってない様子も手に取るように解ってしまう。ですが、そうした緊張気味な様子だからこそ、キースがいつになく演奏に集中している様子を最高の画質とアングルで捉えてくれているのも事実。むしろギタリストに徹していられるストーンズの時と違い、バンマスとして演奏に向き合う真剣なキースを捉えた映像として再評価してもらいたいところ。そして「Take It So Hard」や「Before They Make Me Run」でスティーブ・ジョーダンとチャーリー・ドレイトンが担当楽器を入れ替えて演奏するフォーメーションが分かるのも映像ならでは。さらに本ツアーでエクスペンシヴ・ワイノーズに加わったコーラス担当で2013年に亡くなられたバビ・フロイドが「Demon」や「Hate It When You Leave」で堂々と歌い上げる姿が見られるのも今となっては貴重。Sporthalle, Cologne, Germany 29th November 1992 PRO-SHOT UPGRADE 1. Take It So Hard 2. Eileen 3. Wicked As It Seems 4. Too Rude 5. Yap Yap 6. How I Wish 7. 999 8. Big Enough 9. Demon 10. Hate It When You Leave 11. I Could Have Stood You Up 12. Before They Make Me Run 13. Band Introductions 14. Bodytalks 15. Happy 16. Whip It Up PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.82min.