1988年RAH公演の未公開良質オーディエンスショット!「ROYAL ALBERT HALL 2017 3rd Night: The Video」を撮影した同一人物が1988年に撮影していたオーディエンスショット映像も公開してくれました!エリック・クラプトンがデビュー25周年を記念して実施したセレブレートツアーの起点となった、1988年2月4日のロイヤル・アルバート・ホール9日間公演の最終日を完全収録したものです。最初の43分はステージに向かって真正面の2階スタンドからの、ステージ全景を捉えた固定ショットですが、それ以降はクラプトンを中心としたアップショット映像になります。当時のアナログビデオカメラのクオリティからか、ピントは少し甘いですが、色抜け等はなく、濃い目の髭面のクラプトンがピューターグレイのカスタムストラトを抱え、光沢のある生地のスーツを着ていたこともはっきり分かります(Runの後には上着を脱ぎます)。音声も良好なオーディエンス録音で問題ありません。今回の公開に際し、アナログテープからの緻密なデジタル化とリマスターが施されています。このセレブレートツアーには、ダイアー・ストレイツのマーク・ノップラーが友情参加し、全編でクラプトンをサポートしたことが大きなトピックでした。クラプトンはそれに応え、ダイアー・ストレイツのナンバーMoney For Nothingでノップラーをフィーチャーしてやっています。さらにこの日の目玉は、2つありました。ひとつ目は、Behind The Mask以降アンコールの最後まで、ドラムでフィル・コリンズが飛入り参加したことです。つまりこのパートではダブルドラムになっていたわけです。彼もクラプトンとは親友の仲でしたので、このツアーを一緒にセレブレートしたかったのでしょう。そして2つ目は、バンドメンバー紹介に続くアンコールのFurther On Up The Roadの途中で、クラプトンがブルースブレイカーズ時代にカバーしたフレディ・キングの Hide Awayをプレイしたことです。しかもノップラーとのユニゾンでのツインリードです。クラプトンの25年のキャリアを俯瞰できる充実のセットリストに加え、上記のような数々の観どころ満載ですので、25周年セレブレートツアーの貴重な記録としてお楽しみいただけると思います。さて、この日の公演についてですが、まずはこの年行われたデビュー25周年記念ツアーの中でどこに位置していたのかを見てみましょう。 ・1988年1月22日~2月7日:ロイヤル・アルバート・ホール9連続公演を含むイギリスツアー実施(マーク・ノップラーが参加)←★ココ★ ≪1988年4月18日:アンソロジー・ボックスセット「CROSSROADS」リリース≫・1988年6月5日~6日:ロイヤル・アルバート・ホールで開催された「プリンシズ・トラスト・コンサート」に自分のバンドで出演(エルトン・ジョンが参加・1988年6月8日~9日:ブリクストン・アカデミーでダイアー・ストレイツとリハーサル・1988年6月11日:「ネルソン・マンデラ70歳生誕記念コンサート」にダイアー・ストレイツに参加する形で出演・1988年7月2日:イギリス、サリー州で行われたチャリティ・イベント「ピクニック・コンサート」に出演・1988年9月1日~10月8日:全米ツアー・1988年10月11日:ニューヨークのクラブ、ボトムラインで行われたジャック・ブルースのコンサートに飛入り参加 1988年10月31日~11月5日:ジャパンツアー・1988年11月28日:ロンドンのハードロック・カフェで行われたチャリティ・イベントに出演。ジェフ・ベック、ミッチ・ミッチェルらとステージ演奏をする・1988年12月23日:イギリス、サリー州ダンズフォールドで行われたゲイリー・ブルッカーのスティレット・シューズのギグに飛入り参加 デビュー25周年を自ら祝い、アンソロジー作品のリリースと共に長年サポートしてくれたファンに感謝する意味で実施された大規模なワールドツアーでしたが、RAH連続公演をメインに据えた序盤のイギリス公演は序盤のハイライトでした。セットリストは25年のキャリアを代表する名曲群で構成されていて、秋のジャパンツアー時にはセット落ちしてしまった、Run、Same Old Blues、Holy Mother、Badge、Let It Rainといった人気のナンバーが数多く観れる(聴ける)のも魅力です。特にサスティーン&ベントを多用したソロで妖艶な雰囲気さえも醸し出す長尺のオリジナルブルースSame Old Bluesやスタジオバージョン同様、フィル・コリンズのドラムを得てプレイされる華やかなBehind The Maskの他、中盤の激しいソロと旋律を重視したコーダを見事に色分けし、マーク・ノップラーとの相乗効果を最大限に引き出したLayla等、全編でこのバンドのポテンシャルが存分に発揮されています。初公開となる88年セレブレートツアーRAH公演のオーディエンスショット映像。Royal Albert Hall, London, UK 4th February 1988 1. Crossroads 2. White Room 3. I Shot The Sheriff 4. Wonderful Tonight 5. Run 6. Same Old Blues 7. Tearing Us Apart 8. Holy Mother 9. Badge 10. Let It Rain 11. Cocaine 12. A Remark You Made 13. Layla 14. Behind The Mask 15. Sunshine Of Your Love 16. Money For Nothing 17. Hide Away / Further On Up The Road COLOUR NTSC Approx.134min. Lineup: Eric Clapton – guitar / vocals Mark Knopfler – guitar Alan Clark – keyboards Nathan East – bass Steve Ferrone – drums Ray Cooper – percussion Katie Kissoon – backing vocals Tessa Niles – backing vocals